凄腕の諜報員が活躍するスパイ映画ランキングです。
これまで鑑賞してきた作品の中から「面白い」「リアリティがある」「何度見ても飽きない」という7作品を選んでみました。
エージェントムービーおすすめランキング【8選】
【1位】裏切りのサーカス
イギリス諜報部出身の作家ジョン・ル・カレ原作のスパイ小説(スマイリーシリーズ)の映画作品です。
ボンドやイーサン・ハントのような派手なアクションはありませんが、地道な情報収集・心理戦で敵を追い詰めていく様は「本物のスパイ活動」を見ているような気分にさせられます。
味方の中の敵が炙り出すための推理小説のような「謎解き」が多めなのも通好みですね。
アクションスパイものではなく「限りなく本物のスパイ」を観たい時は、この映画はイチ押しです。
-
【裏切りのサーカス】スパイの非情な世界観に酔いしれた!
続きを見る
【2位】007シリーズ
スパイ映画と言えば外せないのが「ジェームス・ボンド」ではないでしょうか。
イギリスが誇る永遠のエージェント「殺しの許可を持つ男」ボンドは初登場の1960年代以降、実に60年以上もスパイ映画の最前線で人気を誇っています。
定期的にボンド俳優が変わっていくのも、他のスパイ映画にはない点で、俳優の交代で一気に変わる作品の雰囲気も映画を楽しむポイントになっていますね。
ボンド映画の魅力といえばボンドガール、ボンドカー、ボンドガジェット、ボンドの敵、そしてジェームス・ボンド。
どれを外してもボンド映画の魅力を語れないマストな要素であり、その中心には常にボンドがいます。
男性目線ではボンドが放つ男の色気とファッション、ボンドカーとカーアクション、美しいボンドガールの存在から目を離せません。
スパイ映画の金字塔・王道としてこれまでスパイ映画界に君臨し続けてきましたし、これからもそうあり続けることは間違いないでしょう。
-
ジェームス・ボンド映画のおすすめ5選
続きを見る
【3位】ミッション・インポッシブルシリーズ
トム・クルーズ主演のスパイアクション作品です。
往年の名作テレビドラマの映画版ですが、もはや主人公のイーサン・ハントはトム意外にあり得ないくらいに、映画版のキャラが俳優のイメージに定着した感があります。
シリーズは今のところ(2023年1月)6作品あり、さらに2作がすでに完成していて、それぞれ公開待ちになっています。
今のところの6作品のうち一番面白いのは、やっぱり初代のバージョン。
トム・クルーズのイーサンハントデビュー作品で、若々しいトムが演じる凄腕エージェントがCIA本部で手に汗握る緊迫したスパイ作戦を敢行するシーンや、列車の上で繰り広げる壮絶なバトルなど、見応え満点すぎる魅力に溢れていますよ。
トム・クルーズを格好よく魅せるためのプロモムービーの匂いがけっこう強いのですが、それを抜きにしてもこの映画の音楽や世界観、設定には引力があって見るたびに引き込まれざるを得ません。
マンネリといわれようが、シリーズを重ねるごとにトムの加齢がひどくなっていこうが、やっぱりあの「ダ、ダ、ダ、ダ」が始まると画面にくぎ付けになってしまうんですね~
いつまでもスタントなしでアクションをこなすトムの仕事人ぶりも最高ですよ。
-
ミッション・インポッシブルおすすめランキング
続きを見る
【4位】ワールド・オブ・ライズ
レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウが共演したサスペンス・アクション映画です。
CIAのエージェントが中東で作戦に従事するのですが、そこでの過酷な任務と上司との相克の中で本国のやり方に嫌気がさし、最終的には中東で生きるという、ヒューマニズムに溢れたエンディングが印象的な作品になっています。
この映画の魅力はディカプリオが直面する過酷な中東の任務の現実と、本国の安全な場所から淡々と指令を下すボスとの心理的な隔たりの描写です。
血と汗と泥や危険と隣り合わせの工作員、平和な本部で飲み物を飲みながら命令するボスの対照的な姿は、現実世界のどこでも見られる「本部と現場の相克」の典型例で、ものすごく共感できる部分が多かったです。
アクションシーンも見ごたえがありますし、ディカプリオの演技も真に迫っていて、この人は現場で四苦八苦する出世街道から外れた有能な仕事人を演じさせたら旨いなあという印象を受けました。
リドリー・スコット監督のアクション描写の凄さが光る秀作だと思います。
-
ディカプリオ主演のスパイ映画「ワールド・オブ・ライズ」感想
続きを見る
【5位】キングスマン
イギリスの民間スパイ組織の活躍を描いたシリーズ作品です。
2015年に公開されて、2023年の現在まで3作品が公開されています。
この映画の魅力は英国紳士のスーツ店がキングスマンの象徴となっているところ、そして英国紳士の嗜みをそのままアクションに引用した初代作品の格闘シーンに尽きると思います。
シリーズを重ねるごとに設定が増えていくのですが、正直に言ってそれはどうでもいいです。
むしろ初代キングスマンのコリン・ファースが見せてくれた傘を使ったアクションとか、スーツを着たまま華麗に悪党を倒す英国紳士な戦いぶりをもっと見せてほしいと思いますね。
1の面白さが飛びぬけていたので、それ以降の2,3はいまいちかなと。
ボンドとは違った新しい英国スパイを見せてくれた秀作ですが、やっぱり主人公をコリン・ファースに据えるべきだと思いますよ。
-
【キングスマン】キレキレのアクションと英国風ジョークが最高!
続きを見る
【6位】イコライザー
デンゼル・ワシントン主演のスパイアクション映画です。
元CIAの工作員が引退後に陰謀に巻き込まれていき、最後には悪を倒すという流れになっています。
ストーリー的にはありがちなのですが、主演のデンゼルの無表情さと正確無比な動きがなかなか見応えがあります。
腕時計を見てそれに合わせて敵を倒していく「仕事人」ぶりの凄さに引き込まれますし、困っている人を助ける人情派な部分の魅力が好きなんですよね。
たった一人でマフィアのアジトを破壊するという非現実的な設定が可能になるのも、知的で用意周到な主人公のキャラがあってこそのリアリティがあるのかと。
スティーブン・セガールのような武道に偏った「無双スパイ」でないところが好感を持てますよね。
哀愁を帯びたデンゼルの表情にはらたいら5千点です(クイズダービー)
-
【イコライザー】デンゼル版の必殺仕事人ぶりにシビれる!
続きを見る
【7位】ボーン・アイデンティティー
マット・デイモン主演のエージェントムービーです。
スパイというよりも、細胞を強化させられたパワー兵士というほうが正しい存在ですね。
記憶をなくし、たった一人で街をさまよいながらも、自然と体が「敵の排除」に動いてしまう最初の作品のアクションには正直痺れました。
完全に特殊部隊的な動きをしていたので「おお、これは本物の動きだ」と何度も繰り返し見ましたから(武術好きの性)
これもマッチョな俳優さんではなくて、知的なイメージのあったマット・デイモンが演じていたところに「意外性」と「頭の良いスパイ」的な要素が加わって魅力がアップしたと思うのですよね。
1以降もそれなりに面白かったですが、マット・デイモン以外の俳優さんになってからは見ていないので、3までがおすすめです。
-
マット・デイモンのスパイ映画「ボーン・アイデンティティー」感想
続きを見る
【8位】コードネームUNCLE
冷戦時代にアメリカのCIAとソ連のKGBのスパイが手を組んで、共通の敵を倒すという内容の作品です。
本来は宿敵のはずの両者が手を結ぶところに意外性と面白さを感じました。
どちらの俳優さんも大男で画面的に映えていましたね。
ごっつい男二人の間を取りもつ南欧の美女の存在も華を添えていたと思います。
アクションもそこそこ良くて、平均以上の面白さがあります。
個人的に目を引いたのが、時代設定とそれを表す美術やファッション。
1960年代のヨーロッパが舞台なので、当時のレトロでお洒落な意匠がそこかしらに加えられていて、それを見るだけでも目の保養になりましたね。
あとは音楽も当時の雰囲気をよく表現していて、まるで初期のボンド映画を見ているような気になりました。
映画はシリーズになるのかと思いましたが、一作だけであとは続きませんでしたね。
確かにパンチには欠けていたと思いますが、ベッカムもカメオ出演していましたし、イギリス俳優がメインだったので、全体的に優雅な雰囲気があって好きでしたよ。
やっぱりスパイの本場はイギリスですからね!
-
【コードネーム U.N.C.L.E.】レトロな雰囲気の良作スパイ映画レビュー
続きを見る
まとめ
スパイ映画のお気に入りランキング8選でした。
スパイものはシリーズになりやすいと思うので、これからももっと出てきてほしいですね。
個人的にはスマイリーシリーズのような「玄人向け」の渋い本格スパイアクションをもっとみて見たいなと。
今は動画配信の時代ですので、そちらのほうで良い作品が多く出ているのかもしれませんね。
日本初のアニメでも「スパイファミリー」が世界的に人気ですし、アマゾンやネットフリックス、ディズニー辺りが映像化してくれると嬉しいですよ。
スパイ映画ファンとして強く期待します!