ホイットニー・ヒューストンといえば、80年代洋楽ポップスを愛してやまない人たちにとって、まさにあの時代を象徴するかのような、明るく軽やかな歌姫のイメージがある。
そんな彼女との出会いや、その後に起きたことなどを語ってみたいと思う。
【2018年11月29日:ホイットニーの映画公開情報を記事最後の追記でまとめています】
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ホイット二―との出会い
僕が彼女を知ったのは、1987年の「ダンス・ウィズ・サムバディ」からだった。
Whitney Houston - I Wanna Dance With Somebody
ビルボードヒットチャートの一位をとったこの曲は、それこそ明るく屈託の無い当時のアメリカの世情をそのまま楽曲に詰め込んだような、楽しく陽気で前向きな雰囲気があった。
当時のヒットチャート上に溢れていた楽曲の多くは、強く明るいノリが中心だったし、なかにはしめやかなバラードがあったりしても、基本に流れる潮流はやっぱり「まっすぐで陽気なアメリカ」だったように思う。
そして当時中学生だった僕は間違いなくそんなアメリカに深い影響を受けていたし、それらがどれもたまらなく好きだった。
音楽だけではなく、「ロッキー」シリーズや「ビバリーヒルズ・コップ」など当時のハリウッドを代表する映画の多くも、パワフルかつ陽気なアメリカそのものだった。
怖さが売りのホラームービーでさえ陽気さが命だったのだ。(死霊のはらわた、バタリアンなどなど)
ホイットニーは、まさにそんな時代に現れたアメリカの女性黒人シンガーで、のちに出てくるマライア・キャリーなども彼女の流れを汲んでいたように記憶する。
後に「ボディーガード」の主題歌で一気にブレイクし、ラップ系アーティストとして売れっ子だったボビー・ブラウンと結婚。(2006年に離婚)
当時、世界の茶の間の話題一身にをさらったホイットニーだったが、個人的にはさきほど挙げた「ダンス・ウィズ・サムバディ」の頃の元気なホイットニーが大好きだった。
ソウル系ソングやゴスペル系ソングというのは確かに歴史が古いし、背景の文化的深さも併せてポップスとは比べ物にならないほど味わい深いと思う。
だけど僕としては、80年代のあの明るさ、軽さ、あどけなさがたまらなく好ましいと思っていた。
苦悩や悲しみ、つらい現実など人生には色々あるだろうけど、前に進めばきっとなんとかなる、明るい未来が皆を待ってる!みたいな、今思えば脳天気極まりない歌詞や曲調の明るさが、子供の頃の僕には「アメリカ」という国の輝きを象徴してるようで、眩しかったし、その文化全てに本当に憧れていたのだ。
ホイットニー死去(2012年2月)
そんな僕にとっての80年代を象徴するようなポップスシンガー、ホイットニー・ヒューストンが急逝した。
ホイットニー・ヒューストンの死因について最終報告が行われる (2012/04/05) 洋楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)
華やかだった前半生とは裏腹に、後半生は多額の借金を抱えて日々の生活もままならなかったという。
薬物に依存していた時期もあったようで、余人には分からぬ心の葛藤を彼女は一人胸に抱えて生きていたのだろう。
そして死を迎えた・・・・
確かにその死は悲しいものだし、皆が悼む気持ちは当然だと思う。
だけどそれを何か時代の終焉のように捉えるのはどうかと思うし、またそれはあまりにもステレオタイプなものの見方だとも思う。
人はいずれ皆死ぬものだし、時代や時の流れも変化するのが世の常というものだと思う。
たとえどんなに偉大な指導者でも、時代に足跡を残した芸術家でも、訪れる終焉は等しく同じなんじゃないかな?
だから、ただ思い出したい。
ホイットニー・ヒューストンという、稀代の女性シンガーの生き様を。
彼女が残してくれた、あの頃の楽しくも懐かしい思い出を。
ありがとう、ホイットニー。
ホイットニーの娘、死去(2015年8月8日に追記)
AFPの記事で、ホイットニーとボビーの一人娘であるボビー・クリスティナ・ブラウンさんが、先月亡くなっていたことを初めて知った。
昏睡状態による死ということで、母のホイットニーと同じ状態だという。
娘さんの交際相手がその死について関与を疑われているらしく、遺産管理人が訴えているようだ。ホイットニーだけでなく、そのたった一人の娘まで失うとは・・・・
しかも、もし記事通りの事が起こっていたとしたら、本当に言葉がない。
どうか一日も早い真相究明を。
そして二人の魂が安らかに眠らんことを・・・
ホイットニーの自伝映画が公開予定!(2019年1月予定)
先日、エリック・クラプトンの自伝映画を観に行ったときに、予告映画で紹介されて知った。
ホイットニー・ヒューストン財団が公式に認定したといわれる作品は、未発表音源や関係者の証言を含む詳細に渡った映像記録になっているという。
2017年のイギーポップの自伝映画「ギミー・デンジャー」から、今年(2018年)のクイーンのフレディ・マーキュリーの「ボヘミアン・ラプソディ」、エリック・クラプトンの「12小節の人生」など、有名ミュージシャンの自伝作品が頻繁に映画化されている。
これも時代の流れだろうか。
往年の洋楽ファンとしては嬉しい限りで、この作品もぜひとも観に行きたいと思う。
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