ロックは革ジャンとレザーパンツだけにあらず!
スーツ姿でクールにキメながらも、ギターをかき鳴らし、エモーショナルな音で観客を魅了する「スーツスタイル」も最高ですよ?
本記事ではそんな魅力が詰まった「スーツ系ロックバンド」を5組紹介していきたいと思います。
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スーツが似合う洋楽ロックバンド【5選】
ザ・ビートルズ(The Beatles)
音楽性とキャラクター
1960年代のロックを語るうえで、ビートルズの存在はまさに“始まりにして頂点”。
リバプールの下町から登場した彼らは、最初はアイドル的な人気で世界を席巻しながらも、やがて音楽性を深化させ、サイケデリック、アートロック、インド音楽、クラシックなどあらゆるジャンルを吸収。
メンバー4人それぞれが個性を放ち、音楽だけでなくファッション、思想、文化に至るまで“革命”を起こしました。
特にジョン・レノンの社会批評的な視点と、ポール・マッカートニーのメロディ・センスの融合は、ポップソングに知性と芸術性を持ち込んだ金字塔といえますし、ジョージ・ハリスンのスピリチュアルな志向、リンゴ・スターのユーモアと親しみやすさも含め、すべてが完璧なバランスで成り立っているのではないでしょうか。
スーツスタイル
ビートルズといえば、初期の“モッズスーツ”スタイルが印象的です。
黒のジャケット、細身のパンツ、ポインテッド・トゥのブーツ・・・
いわゆる“ビートルズ・スーツ”は、英国紳士のクラシックを若者向けにモダンアレンジしたもので、当時のファッション革命の象徴でした。
このスーツは、エドワード朝風のシルエットとロックンロールの反骨が融合したもの。
彼らの“礼儀正しさ”と“反抗心”が同時に表現されており、「品のある不良」という新しい男性像を打ち立てました。
さらに中期以降は、スーツの色や素材も多様化し、チェック柄、ビロード、ベルベット、サイケデリックな刺繍入りと、徐々に個性を反映した自由なスタイルへと変化していきます。
象徴的なシーン
『Help!』(1965年)の映画で、遊び心のあるカラーコーディネートのスーツが登場したシーン。
ロックと映画とファッションの垣根を越える“トータル・アート”として、いかにもの「ザ・ビートルズ」な出で立ちですね。
晩年には、ジョンが白のスリーピース、ジョージがインド風の刺繍ジャケット、ポールがクラシックなタキシードと、よりそれぞれの個性を追求したスーツスタイルが印象に残っています。
特徴
- 統一感のあるスタイル:初期は全員が同じスーツを着用し、バンドとしての一体感を演出
- モッズ&クラシックの融合:タイトなシルエットに細身のネクタイなど、英国モッズの影響が色濃い
- 時代と共に進化:後期はカラーや素材に個性が現れ、メンバーごとの自由なスタイルへ変化
デュラン・デュラン(Duran Duran)
音楽性とキャラクター
1980年代のMTV時代を象徴するバンドといえば、間違いなくデュラン・デュランでしょう。
そのサウンドは、ニュー・ロマンティックやシンセポップにロックのエッジを加えた、まさに80年代の空気感そのもの。
煌びやかでスピード感のあるビート、シンセとギターの融合、そしてどこかミステリアスで都会的な雰囲気が特徴です。
ボーカルのサイモン・ル・ボンは、貴族的でありながらどこか危うい色気を放つ存在。
ニック・ローズ(Key)のアート性、ジョン・テイラー(Ba)のスタイリッシュな立ち振る舞い、ロジャー・テイラー(Dr)の正統派ビジュアル、そしてギタリストのアンディ・テイラーが持ち込むロック要素が、「ポップとファッションの頂点」を構築したといえますね。
スーツスタイル
デュラン・デュランのファッションといえば、「スーツ=セクシーで前衛的な戦闘服」という概念。
アルマーニやヴェルサーチといったブランドと積極的にコラボし、イタリア仕込みのシャープなシルエット、深いVゾーン、ダブルのジャケットなど、80年代的バブリー感をエレガントに昇華させました。
特にジョン・テイラーとニック・ローズは、スーツを単なる“衣装”ではなく、グラマラスな自己演出の武器として着こなす達人。
スリムな黒のスーツに光沢あるシャツを合わせたり、ワイドなラペルのジャケットにノータイで着崩したりと、その装いは常に“アートとセクシャリティのはざま”を漂わせていました。
象徴的なシーン
「Rio」(1982年)のミュージックビデオでは、クルーザーの上でスーツに身を包みながら戯れるメンバーたち。
海を意識したカラースーツが目に鮮やかですし、当時の流行とバンドの方向性を表すような若々しくて華やかなスタイリッシュさが印象的ですよね。
特徴
- グラマラスで華やか:光沢素材や大胆な色使いで80年代らしい派手さが際立つ。
- スタイリッシュなシルエット:細身ながらも構築的なデザインで都会的な印象。
- モードとロックの融合:ハイファッション感とバンドらしいエッジを絶妙にミックス。
フランツ・フェルディナンド(Franz Ferdinand)
音楽性とキャラクター
フランツ・フェルディナンドは、2000年代初頭のインディー・ロックシーンを代表するバンドとして登場します。
彼らの音楽は、ディスコのリズムとギター・ロックのエネルギーが絶妙にブレンドされたスタイルで、特に「Take Me Out」や「Do You Want To」などのシングルは、若者の間で爆発的な人気を誇りました。
そのサウンドは、グルーヴ感あふれるベースラインと鋭いギターリフが特徴で、エレクトロニックな要素も取り入れつつ、常にクラシックなロックの精神を保っている点が魅力。
フロントマンのアレックス・カプラノスは、知的でありながらも荒々しい魅力を放ち、バンド全体に独特のユーモアと皮肉を感じさせます。
スーツスタイル
フランツ・フェルディナンドのスタイルは、クラシックなスーツを現代的かつエッジの効いた方法で取り入れたもの。
そのファッションには、洗練されたカジュアルが反映されており、特にアレックス・カプラノスは、細身のスーツやジャケットをさりげなく着こなすスタイルで知られています。
どこか紳士的でありながらも、遊び心やアーティスティックな感覚を失わない雰囲気。
特に小道具としてのネクタイやポケットチーフを巧みに使い、スーツを“ただの衣服”から個性を表現する手段として昇華させています。
彼らのステージ衣装は、まるで舞台俳優のような気品を持ちながらも、まったく堅苦しくなく、ライブでのパフォーマンスに合わせて自然に調和している点が特徴です。
象徴的なシーン
「This Fire」のミュージックビデオでは、フランツ・フェルディナンドのメンバーがスーツ姿で登場。
モノトーンの映像とシャープな着こなしが印象的で、ロックバンドでありながらどこかスタイリッシュなアート感を漂わせています。
動きのある映像の中でも乱れない着こなしに、スーツとの相性の良さを改めて感じさせてくれる、彼ららしい一面が光るシーンです。
特徴
- アートスクール風の洗練:ミニマルでスマート、どこか知的な雰囲気。
- スリム&シャープなシルエット:タイトなラインでモダンな印象を強調。
- レトロ感のあるセンス:60~80年代の影響を感じさせる色使いやディテールも特徴的。
マルーン5(Maroon 5)
音楽性とキャラクター
マルーン5は、2000年代初頭に登場したポップ・ロックバンド。
ジャンルを超えた幅広い音楽スタイルを取り入れたサウンドで瞬く間に世界的な人気を得ました。
特に「This Love」や「She Will Be Loved」などのヒット曲は、甘美でメロディアスなポップ・ロックの代表作として広く認知されています。
フロントマンのアダム・レヴィーンは、その特徴的なハスキーヴォイスとセクシーなカリスマ性でバンドを牽引し、音楽だけでなくファッション界でも注目されています。
彼の歌詞は、恋愛や人間関係の複雑さを描き出し、共感を呼び起こす内容が多いため、幅広い世代に愛され続けています。
スーツスタイル
マルーン5のファッションは、現代的でスタイリッシュな一方、少しドレッシーでエレガントな要素も取り入れられています。
特にアダム・レヴィーンのスリムなスーツスタイルは、ビジネスライクでありながらも遊び心があり、ファッションアイコンとしても注目を集めています。
彼のスーツはシンプルで洗練されたデザインで、カジュアルにもフォーマルにもアレンジできるため、シーンを選ばず活躍しています。
特にステージで見せる彼のジャケットとシャツのコンビネーションは、ややリラックス感を持たせつつ、クラシックなアイテムを現代的に着こなすことで、バンドの音楽と調和するスタイルを実現しています。
象徴的なシーン
「Sugar」のビデオでは、フォーマルスーツをカジュアルに着こなし、遊び心を持ったスタイルが彼らの魅力をさらに引き立てています。
結婚式会場を訪問してドッキリで驚かせるという趣向のMVはなかなか凝っていますし、何よりもバンドのタイ&スーツ姿のスマートぶりが決まっていますよね。
レッドカーペットでのフォーマルな場でも個性を反映させた衣装を選び、パフォーマンスだけでなく、ファッションセンスでも飛びぬけているマル―ン5なのです。
特徴
- モダンでセクシー:タイトなスーツにVネックやシャツを合わせ、大人の色気を演出
- シンプルで洗練:無地やダークカラー中心で、スタイリッシュかつ都会的
- カジュアルとのミックス:スニーカーやTシャツを取り入れた抜け感のある着こなしも多い
マネスキン(Måneskin)
音楽性とキャラクター
イタリア出身のロックバンド。
グラミー賞を受賞するなど、国際的な成功を収めている新世代のロックスターです。
彼らの音楽は、ロックンロールとグラム・ロックのエッセンスを取り入れつつ、現代的なエネルギーで輝きを放っています。
特にボーカルのダミアーノは、その独特な歌声とカリスマ的な存在感で注目されており、ビジュアル面でも強い印象を与えています。
スーツスタイル
マネスキンの「GOSSIP」ミュージックビデオでは、グッチを代表とするイタリアブランドのスーツが大きなポイント。
シンプルながらレザー素材や大胆なカットが特徴で、ロックなエネルギーを感じさせます。
ビデオのオフィスの中で、ファッションと音楽が見事にリンク、バンドらしい自由さとクレイジーさが炸裂していて最高。
イタリアの伝統を活かしつつ、型にはまらないスタイルがマネスキンの魅力のひとつですね!
象徴的なシーン
マネスキンのスーツスタイルで最も印象的なのはMV「ZITTI E BUONI」。
メンバー全員がブラックのクラシックスーツを着用し、白シャツとネクタイを合わせたスタイルで登場しています。
ロックな荒々しさを残しつつも、キリッと決まったフォーマルスタイルがすごくスタイリッシュ。
シンプルなのに、逆にそれが彼らの個性と存在感をより引き立ててる感じがGood。
間に入るワイルドなロックファッションとの対比がまたスーツウェアのスタイリッシュさをアゲてくれますよね。
まさにファッションの本場イタリアのバンドだけはありますよ!
特徴
ロックとグラムの融合:ヴィンテージ感のあるスーツを大胆にアレンジし、グラムロックの影響が色濃い
セクシーで挑発的:タイトなシルエットと大きめの襟など、強い個性を感じさせるデザイン
自由なスタイル:スーツにアクセサリーや派手な色を加えて、個々のキャラクターを表現
まとめ
スーツを身にまとうロックバンドたち。
そこには音楽とファッション、文化と個性が交差する“意図されたスタイル”があるということ。
スーツ=ビジネスの象徴という固定観念を覆す、もう一つのロックンロールを見せてくれる熱さがありますよね。
今回の記事でぜひロック仕様のスーツをご自分でも!
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