見てきました「ミッション・インポッシブル」シリーズ第5弾!
サブタイトルの「ローグネイション」は「ならず者国家」という意味で、今回の映画の敵を表現したもの。
「元諜報員が作った反国家組織が、既存の世界をぶち壊すために数々の陰謀やら策謀を張り巡らす」
というのが、敵役の設定のようだ。
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変わらぬアクションシーンの素晴らしさ
映画ポスターにもなっている、上昇するウクライナの軍用機に乗り移って扉に手をかけて空を飛ぶシーンや、中盤の高速バイクチェイスのアクションなどは、スタントを使わずにトム本人が撮影に臨んだとか。
どれも結構な高さとスピードを駆使したシークエンスで、一歩間違えれば大けがをする可能性のある場面だけに、それにあえて挑戦したトムクルーズの男気に感嘆するとともに、彼の映画に賭ける情熱を感じ取ることができたというか。
大物俳優自らがスタントなしにアクションに挑むというのは、世界的に見てもジャッキー・チェンとトムクルーズぐらいしか見当たらないとうな気がするけど、実際にトムはジャッキーを映画人として尊敬しているらしいので、そのへんの気分も関係してるのだろうと思う。
二人とも小柄で、アクションの質も似てるし。(ジャッキーはトムより10歳以上も離れているので、この意味でもまさに大先輩だ)
加えてトムの肉体美。
youtu.be彼の準主演作「ロック・オブ・エイジズ」のレビューでも、その肉体美について触れたことがあったが、1962年生まれの彼は、すでに53才ですよ。ロック~のときでも、40代後半だったし。
今回のローグネイションでも五十路とは思わせない鍛え抜かれた肉体美をスクリーン上で惜しげもなくさらしてくれたわけですが、さすがに容貌は少し老いたかな?という感じがする。
アップになる場面がけっこう多いのだが、そのたびに「トムクルーズも老けたな~」という思いがまず先に立った。
実際に映画の中でも、水中に潜るミッションが提案された時に、ベンジー(サイモン・ペッグ)に「3分くらいの素潜りだったら全然余裕だよな!」と念を押されて、「う、うん・・」と力なく頷く場面があって、そのときの表情が暗に「俺も年だし、そんなに潜れる自信ないんだけど」的なニュアンスを匂わせていてて、ちょっと面白かったかな^^
もちろん、製作者的には「ならお前が潜れや!」と観客にベンジーに突っ込ませるという意図を含ませて、このセリフとシーンを作ったのだと思うけど(笑)。
それにしても、このときの力なく頷くトムクルーズの表情が今までになく老けて見えて、50を越えるとさすがに色々無理があるな、と感じましたね。
もちろんそれを越えても、トムの肉体美はほれぼれするものがあったし、自分も五十路に達してああいう体をもてたらなと思う反面、そうなればなったで「うししー!」と鏡を見てほくそえむ日々が毎日続きそうで怖いっす(汗)
イーサンを支える、愛すべき男ベンジー
さて、このベンジーなんだけど、前作「ゴースト・プロトコル」以来のトムの相棒となっているようだ。(3作目にも出演しているようだが、あまり覚えていない)
もともとはイギリスのコメディ脚本家兼俳優のサイモン・ペッグという人。
初めて見たのが「ショーン・オブ・ザ・デッド」というお笑いゾンビ映画に出てたときなんですね。
とにかくとぼけた表情と演技が売りの面白い人で、前述のゾンビ映画でも「みんなでゾンビのフリをすれば、やつらに気付かれない!」と言って、ゾンビの群れの中をみんなでゾンビウォークをして切り抜けるという仲間のアホなアイデアを率先して実行した人でもあるという。(実際に成功してた。まあ映画なんだから当然だがw)
ゴーストプロトコルでも、トムと作戦を実行中に面白い動きでトムを困らせたりと、かなり見どころがある役柄だったように思う。
そんなサイモン演じるベンジーが、今回はなんとトム演じるイーサンに「熱い友情」を捧げられる重大な役割を担っているわけで!
敵であるシンジケート(組織の名前)に誘拐されたベンジーを助けるために、トムは全力で追跡校を開始し、 カーチェイスはもちろん、バイクチェイス、銃撃戦、ありとあらゆるバトルを展開しながら、
「ベンジー!待ってろ!いますぐお前を助けてやるからな!」
とばかりに、敵を蹴散らし、ボスの元に立ち向かうという男気を見せるイーサンの熱き姿!
チームがCIA長官(アレック・ボールドウィン)によって解散に追い込まれて以降、国家によって罪を着せられて追われる立場となったイーサンが、その元を作った敵であるシンジケートを追いかけるために、内部で働くベンジーに情報提供を依頼したり、シンジケートを追い詰める過程でベンジーを敵の手に渡してしまったりと、けっこう巻き込んでいるので、その責任もあるといえばあるとはいえ、「俺はお前の友達だ!」とイーサンへの助け舟を自ら申し出たベンジー自身の選択も無視してはならない。
このベンジーの去就が、最後のボスとの対面そして決闘に大きく関係してくるのだが、そこは見てのお楽しみということで。
ここで軽く映画のあらすじを紹介しておきます。
敵であるシンジケートを追う中、イーサンは罠にはめられ、敵のアジトに捕らわれてしまう。拷問を受けるも、そこで出会った謎の美女に助けられて脱出に成功。
一方で政府はCIA長官(アレック・ボールドウィン)の提案を受け入れて、イーサン率いるチームの解散を命令。イーサンは過去の作戦の責任を問われて、国際指名手配を受けることになる。
イーサンは逃亡先から、CIAで働くかつてのチームメンバーに接触して、シンジケート追跡の協力を受ける。その一環として、オーストリアのウィーンで開かれたオペラで落ち合ったベンジーとイーサン、そしてそこで再会した謎の美女イルサ、さらにシンジケートの配下たち・・・
シンジケートの目的が、来賓であるオーストリア首相の暗殺を知ったイーサンは、ベンジーや美女と協力して暗殺を阻止することに成功する。だがそれはシンジケートの野望の一歩に過ぎなかった・・・・
謎の美女と英国諜報部の存在
ここでいう美女とは、前回書いた記事「『ミッション・インポッシブル/ローグネイション』のヒロインが美しすぎる!!(Rebecca Ferguson)」で触れたレベッカ・ファーガソンのことだ。
北欧出身の美女で、この映画のためにアクションを猛特訓した成果が、予告動画でも有名な「両足巻きつけ殺し」になるわけである。
役柄は英国情報部所属の女スパイ「イルサ」で、シンジケートに潜入して内偵を行う潜入捜査官であり、かつシンジケートのボスの信頼を得る組織きっての凄腕殺し屋。
敵組織の信用を勝ち取る潜入捜査官という設定は、ディカプリオの「ディパーテッド (字幕版) 」でもあったが、あの映画と違うのは、イルサが味方であるはずの情報部の上司に裏切られるというところ。
イルサ本人は早く組織を抜けて、本来の所属先に帰りたかったのだが、上司はそれを許さなかった。
結局イルサはいやいやながら、シンジケートのボスの元に帰還するも、だいたいこの上司というのが、このシンジケートの設立に深く関わる超怪しい人物ということで、それからのイルサの運命もかなり怪しくなってくるわけだ。
上司役の俳優は英国の俳優サイモン・マクバーニー。
この人は「ワールド・オブ・ライズ(初回生産限定スペシャル・パッケージ) [Blu-ray] 」でコンピューター専門のCIAエージェントを演じたり、「裏切りのサーカス」で英国情報機関の次官を演じたりと、スパイ組織の役柄ではよく見かける俳優さんで、その頃から、その少し癖のあるキャラクターをけっこう気に入っている。
名門ケンブリッジを卒業した後、本格的な舞台俳優としての修行をしてるようで、そのあたりの深みが演技力となって見せ場を作っているのだろうか。
今回の作品でも、後半に出てきて出演時間は少ないながらも、映画の肝を握る人物として重要を役割を演じきっていて、期待を裏切らない演技を見せてくれた。
思ったより映えなかった男性ベテラン俳優たち
映画はイーサン、イルサ、シンジケートのボス、ベンジーが中心になって、大団円を迎えるべく終演にむかっていくわけだが、忘れてはならないのが、かつてチームメンバーだったブラント(ジェレミー・レナ―)とルーサー(ヴィング・レイムス)の二人だ。
ブラントはCIA長官の側近として、チーム解体に協力した形になっているが、実のところは、誰よりもチームの復活を望んでいて、ひそかにイーサンと協力してシンジケートの壊滅に力を貸しているという設定。
今回はほとんどアクションシーンでは見せ場が無く、カーチェイスでちょっこっと暴れただけだった。
ただこのシーンがなかなか良くて、イーサンらを助けるために、モロッコの市街でルーサーと一緒に車で駆けまわっていたところ、街角ですれ違いざまにイーサンとベンジーが乗った車が横に並んで、お互い「やあ」とぎこちなく挨拶したのはかなり面白かった。
それ以外は本当にチョイ役だったので、もう少し動きがあればよかったのにと思う。
そしてMIシリーズ第一作目からのメンバー、ルーサー。
タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」にも出ていて、案外キャリアの長い俳優さんだ。見た目のゴッツさと静かな知性のアンバランスが魅力で好きな俳優さんの一人で、ゾンビものの「ドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット プレミアム・エディション [DVD] 」でも頼りがいのある元警官役を演じていて、脇役ながら、存在感のある演技がけっこう気に入っている。
ただ惜しむらくはブラントに輪をかけて出演場面が少なく、一体彼は何をしていたんだろう?的な扱いで、ほとんど友情出演な感じが残念だ。
ボスキャラのソロモン・レーンにいたっては、地味と言うか、お馴染みの設定というか、いかにもな元諜報員としての雰囲気と人物設定。
前作のスウェーデンの元特殊部隊のボスキャラと比べても、凄みと迫力が全くなかったかなあ。
まとめ
大ボスの犯行の目的もなんとなく曖昧だったことも加え、何よりも今回はレベッカの存在が映画の中で大きなウェイトを占めるように感じた。
作中で描かれたイーサン(トム・クルーズ)の老いた姿や発言さえも、レベッカを引き立たせるための演出のようにも思えてしまう。
芯があって強くて毅然としていて、それでいて誰にも言えない過去と哀愁を含んでいて・・・
マッドマックスの新作レビューでも触れたけど、映画の世界でも「女性の時代」が到来したような雰囲気がしますね。
戦う女は美しいということかな^^
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