1987年にリリースされて世界的に大ヒットしたアルバム「ヒステリア」からの同名シングルです。
イギリスのモンスターロックバンド「デフ・レパード」によるアルバムは、そのほとんどのシングルカットがビルボードヒットチャートの上位にランクインしたという、超名作でもあります。
そのためコアなロックファンだけでなく、ポップス好きな洋楽ファンにもファン層は広がりまして、ポップス好きだった10代前半の当時の自分もその中の一人になりました。
とくにこの「ヒステリア」にはバンドの魅力「キャッチーかつ英国流の都会的なメロディ」「耳馴染みの良さ」「ノリやすいミドテンポのリズム」「クラシックをイメージする荘厳なバックコーラス」「ボーカルのハスキーでハイトーンなロックボイス」が存分に詰まっていて、全曲外れなしです。
その中の一曲であるバラードソング「ヒステリア」は、爽やかで少し切なげなメロディとリズムが極東の丸坊主だった少年時代の私の心をグワシッ!と掴みまくったという・・・
リリースされた時期がちょうど初恋をしていた時期と重なったこともあり、曲の切ない感じと自分の思いが被って「ええなあ・・・」と静かに聞き入っていた80年代後半の懐かしい日々・・・
今回はそんなデフレパードの名曲についてのあれこれを、自分の思い出とともにレビューしていきたいと思いますので、よければお付き合いくだされ。
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アルバム&シングル曲「ヒステリア」の歴史と特徴
まずは音楽的な概要情報を紹介しましょう。
同名タイトルということで、アルバムとシングルの両方についてのあれこれを述べていきますね。
アルバム『Hysteria』の背景
アルバム『Hysteria』は、1987年8月3日にリリースされ、バンドの4枚目のスタジオアルバムです。
制作には多大な時間と費用がかかり、プロデューサーには有名なロバート・ジョン・"マット"・ラングが起用されています。
氏は多くの技術的工夫を凝らし、バンドに洗練されたサウンドをもたらすことに成功。
その意味でこのアルバムはバンドにおけるサウンドの転換点でもあり、ハードロックだけでなく、よりメロディアスでポップな要素を取り入れた作品といえます。
結果として、世界的に大ヒットし、特にアメリカでは非常に人気を博しました。
「ヒステリア」の楽曲について
1987年11月にシングルとしてリリースされています。
ジャンルはポップ・ロック、ハードロック。
楽曲のテーマ:として、歌詞は非常に感情的で、恋愛や感情的な欲望に関する内容が主です。
「Hysteria」という言葉自体が、「感情の極限状態や熱狂的な状態」を指しており、それが曲全体を象徴しています。
サウンド面では、クリーンで広がりのあるギターサウンド、レイヤードされたヴォーカル、独特のリズム感が特徴的。
これにより、ロマンチックでドラマチックな雰囲気を醸し出されています。
チャートの成績
シングル曲「ヒステリア」は、全英シングルチャートでは最高10位、アメリカのビルボード・ホット100では9位にランクインしました。
同時にアルバム『ヒステリア』は、全世界で2000万枚以上の売り上げを記録し、デフ・レパードの代表作のひとつとなっています。
評価まとめ
「ヒステリア」は、現在でもデフ・レパードの代表曲のひとつとして多くのファンに愛されていますし、私自身も思い出深い曲でもあります。
またこの曲を含むアルバム『Hysteria』も、ロック史において重要なアルバムのひとつとされ、1980年代のロック音楽に大きな影響を与えたといえますね。
ヒステリアと私自身の思い出
では次に曲と私との関係(思い出)を述べていきます。
過去の洋楽記事でも何度か取り上げた通り、80年代後半は洋楽ヒットチャートにハマっていた時期でもあり、同時に人生で初めての「一目ぼれ」「初恋」に陥っていた頃でした。
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学校の外の通路で初めてその女の子を見た時に感じた「ときめき」と「ドキドキ」感は今でも忘れません。
その少し前にファンになった洋楽ポップスシンガー、デビーギブソンのMV「オンリーインマイドリームス」に出てくるデビー本人と顔の雰囲気がすごく似ていて、その影響もあったと思います。
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それから約2年間、その女の子のことを学校で見かけるたびに「ええなあ」と見とれる日々が続きました。
学年が一年あがると、幼馴染だった友人がその女の子と同じクラスになったので、わけもなく友人に会いにわざわざ1フロア上の友人のクラスに喋りにいったこともしばしば。
今思うとストーカーに近いものがありますがね笑
その後色々あって、卒業の時期に告白することができました。
結果は良くて、デートに行くことができましたね。
残念ながら、その後すぐに振られてしまうのですが(これは本当に辛かった)、でも一目ぼれしてから一度も同じクラスになったこともなく、話したこともないままで告白して、一度は付き合うことができたのですから、自分的にはある種「やり切った感」があったと思います。
話を「ヒステリア」に戻しますと、この曲を聞いた時期はその女の子に一目ぼれした一年目の半年あたりでした。
学校でその子が通るのを期待して廊下で友人と話していたり、課外授業や放課後のクラブ活動でもその子がいるかどうかを目で追っていたりと、まさに「片思い真っただ中」の時期。
そんななかで当時よく聞いていたFMラジオのアメリカントップ40(米国の放送を英語でそのまま流していた)で彼らのこの曲が流れてきたとき「おっ!」と聞き入ってしまいました。
軽快で爽やかだけど切ないオープニングのギターリフ、ボーカルの語り掛けるようなハスキーで感情のこもったボイス、合間に流れる哀愁のあるギターメロディ、サビ部分に一気に溢れる「切なさ」・・・
すぐに好きになりました。バンドも曲も。
この少し前にMTVで「ウーマン」のMVを見て彼らを知っていたのですが、そのときは単なる「乗りの良いロックバンド」くらいにしか思っていませんでした。
でもこの「ヒステリア」を聞いて、その秋の切なさを感じさせるメロディに「片思いの女性への想い」を感じ(英語歌詞が分からなかったので、あくまで雰囲気で)、それからこの曲がラジオやMTVで流れるたびにしみじみと聞き入ってしまう日々が続きました。
後に「夜のヒットスタジオ」で当時ヨーロッパツアー中だったバンドが生出演し、ツアー先のドイツでライブ演奏をした放送回も見て、「ええなあ・・」と再びしみじみ。
生演奏していた場所が当時の西ドイツの首都ボンの夜の街で、晩秋の時期もあって冬の景色もちらほらと見えつつ、秋の落葉の様子も背景に流し出されていたことも大きかったです。
その光景と歌の切なさが自分の中の「片思い」の心境とものすごくハマってしまい、それ以来、この曲を聞くたびに当時の初恋を思い出してしまうのです。
その後とまとめ
それから一年後に初恋は一度は成就してデートにこぎつけたことは述べましたが、その女の子とこの曲の思い出はずっと残り続けています。
今もこの記事を書くためにMVを流していますが、30年近く経った今でもやっぱり切なくなりますね。
男性は女性よりも思い出を引きづるといいますが、まさにそう。
より正確に言うと、その女性との初恋だけでなく、当時の思春期時代の懐かしい思い出や風景が音楽と一緒に記憶の棚から流れ出すんだなと。
音楽はタイムマシンといいますが、まさにヒステリアもその一つですね。
ちなみにハイティーンになってロックにハマって以降は、デフレパ―ドに関してはヒステリアのようなバラード路線よりも、アーマゲドンイットやレッツゲットロック、ロックオブエイジズのようなハード路線のほうを好むようになっていますが、それでもこの曲は別格ですね。
同時代に活躍してヒットチャートの覇を競ったボン・ジョヴィにも、この時期の初恋の思い出が重なる曲があります。
また機会を見つけて「アラフィフ世代の青春の思い出」として記事にアップしたいと思いますよ。
今回の「ヒステリア」の英語歌詞の解説も、同じく機会を見つけて記事アップできればなと。
アップの際はSNS(X)で告知しますので、その際は良ければご来訪くださいませ。