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【トルコ大地震】建物の倒壊と不正に関するニュース英語学習

2023年2月13日

2月6日にトルコ南部とシリア国境近くで起きた地震により、大きな被害がもたらされました。

2月13日現在ではすでに死者数が3万人を越えたとの報道があります。

マグニチュード7.5の大規模な地震であったこと、震源地が浅かったこともあり、地上での被害は非常に大きなものになっています。

その被害を拡大させた大きな原因になっているのが、建物の脆弱性です。

ニュース報道でも地震で倒壊する住居やビルのもろさが際立ち、耐震基準の厳しい日本では考えられないような崩れ方が見られました。

今回はそんな地震の被害の大きな一端である建築物の請負業者が逮捕されたという、海外ニュースから英語表現を学んでいきたいと思います。

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建築不正に関する英語表現

Officials in Turkey say 113 arrest warrants have been issued in connection with the construction of buildings that collapsed in Monday's earthquake.

トルコの当局によると、月曜日の地震で倒壊した建物の建設に関連して、113件の逮捕状が発行されたとのことです

英語らしい論理的な美しい組み立ての英文になっています。

分けてみてみると、

Officials in Turkey say(トルコ当局によれば)

113 arrest warrants have been issued(113人の逮捕状が発行された)

in connection with the construction of buildings(建物の崩壊に関連して)

that(~という)

collapsed in Monday's earthquake(月曜日の地震で崩壊した)

という流れにあるのが分かります。

上から読み下すだけでも、意味が通りますよね。

では各フレーズです。

「逮捕する」はarrest。

「令状」はwarrants。

「発行された」はhave been issued。

ある時点から現在までの「継続」を表す完了形「have+been」の形ですね。

「~に関連した」はin connection withで熟語になります。

「~という」はthat。

直前の単語をthat以下の文で説明する時に使います。

日本語で言うと「~というものがあって、それは~」的なニュアンスですね。

Turkish police have already taken at least 12 people into custody, including building contractors.

トルコ警察は、建築請負業者を含む少なくとも12人の身柄をすでに拘束している。

大まかな流れは、

Turkish police have already taken~into custody(トルコ警察は~を拘束している)

,including~(~を含む~を)

となりますね。

ここに間の英文を挟んで肉付けしていきます。

ではフレーズを抽出していきましょう。

「すでに~を捕えている」はhave already taken~into custodyです。

「have+過去分詞」で、以前のある時点から現在までを表す完了形を使っています

takeは過去分詞に変わるので「taken」になっています。

「taken ~ into coustody」で「~を検挙する、拘束する」の表現になります。

alreadyは「すでに」という意味です。

「少なくとも」はat least。

「~を含む」はincluding。

「建築請負業者」はbuilding constractorsです。

政府の失策に関する英語表現

今回の地震は建築請負業者だけに問題があったのではなく、彼らの跋扈を許した政府にも責任があるともいわれています。

それらに関する英語表現になります。

For years, experts warned that many new buildings in Turkey were unsafe due to endemic corruption and government policies.

トルコでは長年にわたり、汚職や政府の政策により、多くの新しい建物が安全でないと専門家が警告してきた。

英文の大きな流れです。

experts warned that(専門家は~を警告してきた)

many new buildings in Turkey were unsafe(多くのトルコ国内の建物は安全でないと)

due to endemic corruption and government policies(汚職や政府の政策により)

ではそれぞれの語句やフレーズを見ていきます。

「長年に渡り」はFor years。

「警告する」はwarnです。

「~という」はthatです。

直前の単語や文章を、that以下の文章で説明するための「間」をとりもつ単語です。

「安全でない」はunsafe。

「~によって」はdue to。

「蔓延する」はendemic。

「汚職」はcorruptionです。

トルコでは汚職の程度がそれなりに大きいのかもしれません。

でないと今回の問題は起きないですからね。

ではどんな汚職だったのでしょうか?

Those policies allowed so-called amnesties for contractors who swerved building regulations, in order to encourage a construction boom - including in earthquake-prone regions.

こうした政策は、地震の多い地域を含む建設熱を促進するために、建築規制を無視した請負業者に対するいわゆる恩赦を認めていた。

大きな流れを見ていきましょう。

Those policies allowed(こうした政策は~を認めた)

so-called amnesties for contractors(いわゆる請負業者への恩赦)

who(~という)

swerved building regulations(建築規制を無視した)

in order to encourage a construction boom(建設熱を促進するために)

including in earthquake-prone regions(地震の多い地域を含む)

「政府は認めた、~という請負業者への恩赦を、~という目的のために」という流れですね。

ではそれぞれの語句・フレーズを取り上げていきましょう。

「政策」はpolicyです。

「~ということを許す、認める」はallow~。

「いわゆる」はso called。

「恩赦」はamnesty。

「請負業者」はconstractorです。

「~という」は、直前の「誰か」をwho以下の文章で説明するための「間」の言葉です。

「それる、ゆがむ、逸脱する」がswerve

「建築規制」はbuilding regulationです。

「~するために」はin order to~。

「~を鼓舞する、勇気づける、促進する」がencourage~。

「ブーム、熱、景気」はboom。

「~を含む」がincluding。

「~の傾向がある」がproneです。

前にerathquake (地震)があるので「地震の傾向のある⇒地震が多い」となる感じですね。

政府の失策が今回の地震に関わってきているとなると、現政権の今後の雲行きが怪しくなるのは当然かもしれません。

最後に政権の今後に関する英語ニュース表現を少しだけどうぞ。

With elections looming, the president's future is on the line after spending 20 years in power.

選挙が迫る中、20年間政権を担ってきた大統領の将来がかかっている。

語句・フレーズを見ていきましょう。

「~という中」はWithです。

Withは「付帯状況」という意味があって「~にともなって」とか「~を併せ持った」という意味をもちます。

文頭に置くと、次にくる英文の前置きになります。

「選挙」はelection。

「迫る」はlooming。

loomingはloom(迫る、現れる)の進行形になります。

進行形とは「今、まさに~という状況にある、今動きつつある」ことを表現する語法です。

「将来がかかっている」はon the lineです。

on the lineは「生命や地位、名誉が危機にさらされる」という意味があります。

前に「大統領の将来」がきているので「大統領の将来の危機が迫っている」というニュアンスをもつと思われます。

「~の後に」がafter。

「費やしてきた」がspending。

「権力の座に」がin power。

以上の流れになります。

まとめ

トルコ大地震の被害の大きさと、それを拡大させてしまった建築請負業者と政権の不手際についての英文表現を取り上げてみました。

映像を見る限りでは、建物はまるで内部に鉄骨が入っていないような崩れ具合でしたし、まさに建築上の問題が引き起こした「人災」であるといわざるをえません。

この記事を書いている2月13日時点では3万人強の被害者になっていますが、救出作業が進むにつれて、その数はより拡大していくと予想されます。

日本でも大きな震災を何度も経験していますので、ぜひその知見を被災民と今後の地震対策のためにトルコに提供していくべきだと思います。

英語的には、簡単な表現が多く、理解しやすいかと思います。

引用元がBBCですので、口語的というよりも、文語的な表現になりますね。

英文ニュースを理解する際にも使えるフレーズが多いと思うので、よければぜひ参考にしてください。

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