2013年公開のブラッド・ピット主演ムービーです。
設定はいわゆる「感染系ゾンビ映画」。
2002年のイギリス映画「28日後・・」のアメリカ版という感じですね。
ウィルスが凶悪化して人に感染すると、血を求めるように襲いだすというもの。
襲われたほうは数十秒後にゾンビ化して瞬く間に全世界がゾンビだらけになるという・・・
はっきりいって、この映画のゾンビは怖いです。
スピードがめちゃくちゃあって、感染スピードも非常に速いですし、何より顔が怖い!(一番怖かったのが、映画の後半で飛行機の中でゾンビに変身した女性客の顔)
そしてこの映画のゾンビやらウイルスやらが、今の新型コロナウイルスをイメージするかのように拡散していて、それがすごくタイムリーだなと身を入れて観ていました。
そんな「ワールドウォーZ」の見所を紹介していきましょう!
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コロナウイルスと鬼滅の刃を思い浮かべた!
ストーリーは、いつの間にか現れたゾンビ菌保持者の蔓延で世界がゾンビ化していく中、元国連職員のブラッド・ピットがウイルスの弱点を見つけるために各地を転戦し、最後にWHO研究所で抗体を見つけて世界を救う、というもの。
筋立てだけ見れば、ウイルス系ゾンビものとしては普通ですが、先ほど述べたように今の世情とすごくマッチしています。
上の表現で出てきた「ウイルス」「WHO」「抗体(ワクチン)」という言葉は、コロナ関連で最も使われている単語ですし、「噛まれてウイルス感染⇒ゾンビ化する」流れも、大ヒットアニメ映画「鬼滅の刃」に出てくる「鬼」の発生とそっくりという既視感があるんです。
もともと原作の小説ではウイルスの発生源は中国となっていて(2003年のSARS流行が元になっていると思われます)、映画の公開が中国でも行われるということで、韓国に置き換えられたという背景があります(「ワールドウォーZ」by wikipedia)
今回の新型コロナも武漢が発生源といわれているので、「中国=ウイルスが発生する国」というイメージはもともとあったということでしょう。
噛まれて血液が体内に入るとゾンビに変身したり、ゾンビ化した人間の化け物じみた強さも「鬼滅の刃」を彷彿とさせてくれて、鬼滅ファンなら必見という感じですね。
映画の見所
最も「すごい!」とインパクトを受けたのは、CMでも使われていた「城壁を大量のゾンビが積み重なるようにして登っていく」シーンです。
序盤に主人公がウイルスの弱点を探るために訪れたイスラエルで、そこでは街を完全に高い城壁で囲んで外のゾンビの侵入を防いでいるのです。
なので街の中は非常に安全なのですが、主人公が到着した途端に状況は一変します。
もともとゾンビは音に反応するのですが、城壁の中に避難してきていた人々が大声で歌を合唱し始めたことから、外のゾンビが反応して、一斉に城壁を登り始めるです。
折り重なったゾンビが城壁の上まで上り詰めるシーンは圧巻でした。
城壁の頂上に来たゾンビが内部に侵入し、それまで難攻不落を誇っていたイスラエルの街は一気に地獄絵図になるという悲惨さ。
一塊になって風のように街を移動するゾンビの描写もすごいと思いました。
主人公ジェリーを護衛していた女性兵士がゾンビに噛まれた直後に、ジェリーがすかさず斧で噛まれた腕を切り落とすシーンも衝撃的。
ゾンビの血が体に廻らないようにするためでしたが、この即座の判断はすごいと映画ながら感心してしまいました。
イスラエルから脱出する飛行機の中でゾンビが一匹紛れ込んでいて、その時に噛まれてゾンビ化した女性の顔が恐かったのもインパクト大ですね。
ゾンビ化する前は綺麗な風貌のキャビンアテンダントでしたが、襲われて凶悪化した後の顔が「ギャーッ!」となって。
この顔で迫られたら失禁間違いなしです。
こんなのがもう少しで主人公たちのほうに迫ってきそうになるところを、決死の手りゅう弾爆発で間一髪逃れられたという奇跡でした。
最後に小ネタなのですが、主人公たちが行き着いたWHOの研究所にいた黒人女性のゾンビがやたらとマイルス・デイビス(アメリカジャズ界の大御所サックスプレーヤー)に似ていたこと。
しかもかなり怖いビジュアルだったので、「こんなのが襲ってきたら嫌すぎる」とビビってましたが、このゾンビはこのシーンだけだったのでホッとしましたね。
ゾンビに襲われない「ワクチン」
こんな怖すぎるゾンビたちに襲われないようにするためにはどうするのか?
その答えを主人公のジェリーはすでに何度か目にしていました。
すぐ横でゾンビが迫っていてもまったく無視された老人ホームレス。
真正面からゾンビの集団がきているのに完全にスルーされた少年。
彼らの共通点は「病人」であると仮定したジェリーは、同じ効果をもつワクチンを求めてWHOの研究所に行き着くのです。
そしてそこで自分の身体を使って証明し、ついに・・
まとめ
研究所内でもゾンビバトルが展開されて面白かったので、見所たっぷりです。
このことがきっかけで、後の抗体(ワクチン)が作られるわけですが、これなんかもまさに「新型コロナ対策」というやつですね。
ここはリアルだな~と思ったのは、米軍の空母で避難する大勢の人が「関係者」と「非関係者」に分けられているところ。
収容される場所まで変わってくるので「差別的」といえますが、もともとは戦闘部隊なので、限られたリソースを活用するためには仕方ないのかもしれません。
さらに食堂内で米軍兵士に「あんたら(避難者)がいるせいで、俺ら迷惑してる」的なことを言われたシーンも、人間心理の生々しさを感じました。
一方で見ず知らずの家族をゾンビから救うために家に招き入れたりするシーンもあって、困った時の人の優しさもきちんと描かれているところも良かったと思います。
ゾンビ、ウイルス、家族愛、助け合い・・色んな意味で見所満載だった作品。
今の時代ともすごくマッチしていると思うので、ゾンビ好きもそうでない方も、未見の人はぜひ一度ご覧になってください。
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