80年後半にヒットチャートを沸かせたリック・アストリーの新作アルバム「50」が、全英チャートで29年ぶりに再び一位を獲得した!
シングルではなくアルバムがナンバーワンを獲得するのは、一発屋ではない証拠。というか、アストリーは2005年に復帰後、地道にツアーを続けて声の質を保っていたという事実が何よりも強みとなっている。やはり人間、継続が命ということか。
youtu.be新作「50」からの先行シングルカット。
アルバムタイトルの「50」は、アストリーが1966年生まれで、2016年の今年が50才の年になるからつけたものだという。
しかし相変わらずいい声を聞かせてくれてるな。
29年前とほとん変わってないじゃないか。今の方が年齢相応で、29年前のあのときのほうが異常だったということか?
ということは、この人は「おっさん顔」ならぬ「おっさん声」だったということに(笑)いやいや、それでは失礼だから、ずっとトレーニングを続けてきて喉のコンディションを何十年と保ってきた成果なのでしょう。これはリアルにそう思います。いわば80’S洋楽界のイチローだ。
アストリー関係で面白かったのは、2007年ごろに『リックロール』という現象がネット上ではやっていたということ。
面白そうなタイトルや興味を引きそうな動画をクリックしたら、代わりにアストリーの「Never gonna give you up」のビデオが出てくるという悪戯のことだ。
これがきっかけで、再び彼の歌唱力が評価されて同曲がサイドヒットチャートにランクインしたり、MTVミュージックアワードのインターネット投票で史上最高のアーティスト賞を獲得したというから、アストリーも悪戯さまさまだ。
さらに興味を引くのが、かの悪名高い国際的ハッキング集団「アノニマス」が、テロ活動を続けているISIS(イスラム国)との戦いに(サイバー上の)、この「リックロール」を多用しているとのことだ。
Anonymous are now ‘rickrolling’ Isis
記事によれば、アノニマスはすべてのISIS関係者のハッシュタグに「リックロール」のビデオをリンクさせ、もしISISメンバーがメッセージを拡散しようとすれば、たちまちアストリーの1987年ごろのビデオがエンドレスに流れ出すという仕掛けを施しているらしい。
引用リンク記事は7か月前のものなので、現在もアノニマスがリックロールを利用しているかどうかは分からないが、アストリーもこんな形で自分の歌やビデオが使われて、さぞかし複雑な気持ちだろうな。
肝心のビデオだが、なんというか、「能天気」な空気感とダンスがなんともゆるゆるで、当時ですら「なんだか時代遅れだなあ」と苦笑してしまったぐらいKY感丸出しというか・・・
これがまた悪戯にはもってこいなんだろうと思うけど、いい加減さすがにアストリー本人に被害が及びそうな気がするので、アノニマスにはそろそろ別の素材で勝負してほしいと思う。
たとえば気志團とか。これもある意味緊張感をそぐのにいい感じだと思うぞ。
とにかく復活したアストリーには、これからも変わらぬ活躍を期待します。
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