偉大なるアーティストというよりも、あまりにも純粋すぎる心を持った人だったように思う。
幼いころからショービジネスの中で揉まれ続け、長じてから時代を代表するビッグアーティストとなった後半生。
歴史を塗り替える斬新なミュージックビデオの数々と、創造性あふれる見事なステージングで聴衆を熱狂させ、感動の渦に巻き込んだ偉大なるアーティストの足跡は、きっとショービジネスがこの世に存在する限り、永遠に忘れ去られることはないだろう。
同時にその名声と富を求め、多くの人が彼の周りに群がり、そしてむさぼっていった。
果たしてマイケル自身がそれをどう感じたのかは分からない。
しかし様々なチャリティーや、子供たちを救う運動に積極的に参加した彼の姿と瞳は常に真摯さに溢れていたし、その純粋さと度を越した優しさによって多くの人が癒され、救われたのも確かだと思う。
またそういう人々の支持があったからこそ、たとえ周囲の雑音が彼の心を痛めたとしても、そのせいで彼の本来持つ心根の優しさは損なわれなかったのだとも思う。
身の回りに流れる醜聞の真偽がたとえどうであれ、それが少しもマイケルのアーティストとしての素晴らしさ、人間としての優しさ、純粋さに傷をつけるものではなかったのだということは、死後なおも長く彼を慕うファンの多さと、彼が遺した作品の秀逸さ、そして人々の心に訴えかける優しき歌詞の数々がそれを証明していると思う。
マイケル・ジャクソン。
偉大なるアーティストであると同時に、溢れるような純粋さと、飛び切りの優しさを持った一人の人間に、改めて敬意を表したい。
Michael Jackson - Heal The World
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