1973年発表の「 アメリカン・バンド (We're an American Band」からシングルカットされ、大ヒットとなった超有名チューン。
典型的なアメリカンスタイルロックで、後にボンンジョビがカバーするなど、ロックバンドの代名詞ともいえる曲となった。
私がこの曲を知るのは、当然のことながら、ずいぶん後のことで(発表当時まだ生まれていなかったから!)、初めて聞いたときは「かっこいい!」と思わずうなってしまったほどだ。
なにせ今聞いても全然色あせてないから、この時代の超越感はすごい。 下手な80年代のポップロックよりも、こちらのほうが今の時代の感性に合っているとさえ思う。
この曲だけではなく、70年代に流行ったあらゆるジャンルの曲は、だいたいにおいて80年代のそれよりも斬新だと思う。 最も音楽的に光り輝いていた時代、それが70年代のシーンであり、80年代はその集大成だったように感じるのだ。
個人的には80年代洋楽で育ったために、その時代の感覚感性が最もしっくりくるのだけれども、それはあくまで当時の思い出なり、映像なりがライブで視覚聴覚に入ってきたためのゆえであり、純粋に音楽として考えれば、繰り返しになるが、やはり70年代が最強ではないかと思う。
このバンドのこの曲は、いわゆるアメリカンスタイルロックの原型ともいえる秀曲で、そりゃあ後のHRの雄ボンジョビがコピーしても全然不思議じゃない。
そしてコピーした彼らがまさにアメリカンスタイルロックの典型であり、これがデフ・レパードやメタリカなどだったら、少し違和感が残るような気がするな。
そんな後発のアメリカンバンドに敬愛され続けてきたグランドファンクだが、驚いたことに未だ活動中だというからまさに奇跡だ!(2016年のツアー情報が掲載:英語のみ)
まさにリビングレジェンド(生きる伝説)。
そのバンド歴は優にエアロスミスにキッスに匹敵する、アメリカの文化遺産なのだ。
もちろん今はかつてほどの勢いはないと思うが、ライブでヒットシングルを聞いたらきっと興奮するんだろうなあ。
ぜひ一度行ってみたい。
もちろん歌詞は「ウィアー・アン・ジャパニーズ・バーンド!」に変えてもらいましょう!