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伝説のバイクカスタムドキュメンタリー!「アメリカン・チョッパー」とその後の情報

2013年5月6日

かつてディスカバリーチャンネルで随一の人気を誇ったバイクメイキングドキュメンタリー番組「アメリカン・チョッパー」!

ポール・シニア率いるバイクカスタムショップの熱く燃え上がるバイクメイキングの様子を描いていたのだけど、人間模様もバイク制作以上に面白いのなんのって。

一癖も二癖もあるポール親父と息子たち、従業員が繰り広げるマジなのかエンタメなのか分からないアンエクスペクテッド(予測不能)な流れに数年間ハマっておりましたとも。

今回はそんな懐かしのバイクメイキングドキュメンタリーについて色々と語っていきましょう!

*本サイトの記事内に広告が含まれる場合があります



アメリカン・チョッパーとは?

髭もじゃ親父のポールシニアと息子のポールジュニア、三男のマイキーを中心とした、アメリカンバイク製作ドキュメンタリーです。

番組は本国アメリカで2002年からテレビ放映されており、日本では2004年ごろから開始しました。

番組の流れは「毎回依頼されたテーマに沿ってバイクをデザイン、製作していき、その中で従業員や家族のエピソードを散りばめる」が定番。

時々スペシャルな依頼があって、それに対して皆が張り切ってバイク制作していく回は見ているこちらも興奮するほどの熱さがありましたね。

中でも次男ポールジュニアのデザインの才能は抜群で、この会社が急成長できたのは、彼のバイクデザインの秀逸さにあったといっても過言ではないと思います。

もちろんオファーがあって即座にテレビ出演を決めた親父さんの直観にも似たメディア戦略が、この会社を世界デビューに導いた根本であるのは確かです。

番組中でも描かれることの多かった、親父さんの経営に対する熱意が、オレンジカウンティチョッパーズを今日までここまで大なるものにしたのは確実だと思います。

私自身は2004年頃に見始めて6年ほど視聴していました。

一家の熱いやりとりと個性豊かなスタッフとの掛け合いが最高に面白かったです。

バイクは元々乗っていましたし、アメリカンタイプだったから、この番組のノリと雰囲気にすぐに引き込まれていきましたよ。

映画に憧れて購入したアメリカンバイク「マグナ250」の思い出話

ポール・シニアについて

そんな熱いバイクカスタムショップを創設した「ポール・シニア」って誰だよ?という方のために、簡単に説明をしておきます。

・海軍の輸送船の下働きからのし上がり、鉄工所とカスタムバイクショップを経営するまでになった剛腕ビジネスマン&バイクビルダー

・次男のポール・シニア、三男のマイキー、その他の従業員を多く抱える「オレンジカウンティ―チョッパー」をニューヨークで立ち上げる

・武骨で短気だが、義理人情に熱い親父

という感じです。

見るからにイカつい風貌ですが、実際に番組でも「頑固おやじ」ぶりを発揮していて毎回いつもどこかで怒っていましたね。

個人的には結婚式で着ていた「タキシードの腕の部分だけを切ったタンクトップスーツ」が一番強烈でした。

周りが何を言おうが俺は俺の道を行くぜ!的なストロングスタイルに男の色気を感じましたね。

ポール親父の自伝本を読んだ

そんな親父さんが本を出版した時、早速買い求めて読んでみました。

一読して感じたのは、見た目の頑固さと違って「進化」「柔軟さ」へのこだわりが強いということ。

時代や流行の流れを決して軽視せず、むしろそれらを受け入れて進化していくことこそが、ビジネス成功への必要絶対条件なのだと、何度も本の中で触れていました。

俺はオールドスクールといわれるバイクの中でも、昔堅気なスタイルのバイクモデルが好みなんだけど、必要とあれば今風のバイクスタイルに挑戦していくのもやぶさかじゃねえ!

要約ですが、バイキング髭を「もふもふ」させて熱く語ってらっしゃるのが目に浮かぶようで嬉しかったですね。

他にも家族経営の難しさや従業員のモチベーションを保たてる方法など、意外にまともなアプローチでビジネス指南をされておられて驚きました(もっとセンセーショナルな内容の暴露本かと思っていたので)

中でもファンとして嬉しかったのは、設立当時の写真や、若かりし頃の親父さんの写真を拝見できたこと。

ベトナム戦争時に海軍輸送船で働いていた若かりし頃の親父さんの顔が、あまりにも息子ポールと酷似しているのには驚きを通り越して爆笑してしまったほど!

海軍輸送船所属当時の身分証明書で、本文中でも「ジュニア(次男の通称)にそっくりで驚いた」と親父自らが語っているくらい、もうそのまんまの姿がインパクト大でしたね笑

親子の確執

一方で肝心の番組のほうは、放送から数年後に家族間のトラブルで破綻に近い形になりました。

以前から勤務態度が悪かったポール息子と親父さんとが大ゲンカし、息子が店を飛び出して自ら新しい会社を作ってしまったのです。

ベトナム戦争の輸送船の下働きから初めて、自らの腕一本で鉄工所の経営とバイクカスタムショップを立ち上げた昔気質の親父さんと、直感で勝負する天才肌でアーティスト気質の息子。

規則や時間を守り、伝統的な労働モラルを要求する親父さんと、納期内に仕事さえ完成させればその過程はどうでもいいじゃないか、と毎日遅刻して出勤する息子との対立・・・

その性格の違いと衝突も番組の魅力の一つだったのですが、一方でビジネス上の破たんの予兆でもありました。

あくまでリアリティショーなので、どこまでが本当でどこまでがやらせなのかは分からないのですが、親父さんと息子が法廷闘争のために裁判所に出入りするところも放映されていたので、確執はたぶん本当のことだと思います。

2009年あたりのこと。

ただ自分は2010年の春ごろを境に見るのを辞めてしまいました。

放映していたディスカバリーチャンネルが番組の新しいエピソードを全然流さず、延々と昔のものを流し続ける放映姿勢に呆れるしまったからです。

その後ケーブルテレビを解約したので、番組に触れる機会もなくなってしまいました。

それから10年近くチョッパーズとは無縁の生活を送りつつ、時々youtubeで上がっている動画をチラ見するぐらい。

ジュニアが親父さんの店を訪ねた放送回があったので「ああ、和解の方向に進んでるんだな」と確認してホッとした覚えがあります。

番組のその後(2021年1月の追記)

2010年を最後に見るのを辞めて以来、約11年後のこと。

ふと「アメチョはいったいどうなっているのだ?」と久々に思い、ショップの公式サイトやアメリカのディスカバリーチャンネルをチェックしてみました。

すると・・・

なんと番組は進行中ではありませんか!

Tune-Up Your Engines, American Chopper Returns August 4th

これは驚きました!

上の記事リンクは2020年5月の内容ですが、それでも私が初めて見た2003年から17年間も続いているということだから、これは本当にすごいことだなと。

youtubeではたびたび自分の知らないエピソードがファンによってアップされているので続いてはいるのだろうなあと思っていたが、まさかディスカバリーの元で継続しているとは予想もせず。

じゃあ日本のディスカバリーでも続いているのかなと思ったら、それはないようです。

というか、日本国内でのディスカバリーの番組サービス放映そのものが終了する流れのようで、その中で含まれているアメチョも当然見れなくなるということになる感じです。

なのでファンの人は残念ながらアメリカ版のディスカバリーでしか見ることができないので、頑張って英語を勉強するしかないようですよ(笑)

American Chopper on Discovery-12 Seasons

経営危機と再起までの最新情報(2025年6月の追記)

上記の追記文からさらに4年後の現在(2025年)。

今度はyoutubeでアメチョの過去動画を見ているときに、最新の情報を入手することができました。

あちらのファンの方が作ったファンサイトが多くあり、それらを見ているうちに不明だった彼らのその後についてが明らかになっていったのです。

きっかけはこちらの動画。

バイク乗りのファンが旧OCC本社(今はレンタル倉庫になっているよう)を訪ねたときの2024年の映像です。

この動画を見終わった後に表示された関連動画から、多くのファンが作ったOCCのその後の情報に行き着きました。

そうしたファン動画やウィキペディアからの情報をもとに、私が最後に見た2009年前後のOCCの実態とその後をまとめてみましたので、彼らの詳細を知りたい方はぜひご覧ください。

▽ 2008年:父子の確執と経営の陰り

2008年、リーマンショックによる経済危機がOCCにも直撃。企業からの高額なオーダーが減少し、収益が悪化していきます。

追い打ちをかけたのが、上記本文でも紹介した創業者ポールシニアと長男ポールジュニア.の深刻な対立。

番組内でも激しい口論が度々描かれ、ついにはポール Jr.がOCCを退社することに。(←自分が見たディスカバリーチャンネルの最後のシーズン)

これにより、番組の目玉だった父子の“創造と衝突のドラマ”は終了を迎え、視聴率も次第に低下していきました。

▽ 2010年以降:分裂と経営難

こうしてポール Jr.は独立し、自身のブランド「Paul Jr. Designs(PJD)」を設立します。

一方のOCCは、巨額の設備投資を抱えたまま収益が落ち込み、本社ビルのローン返済も困難に。

2011年には、本社施設が抵当物件となり、事実上の経営危機を迎えました。

この時期、「American Chopper: Senior vs. Junior」としてテレビ番組は継続したものの、視聴者の関心は徐々に離れていき、2013年以降は断続的な再放送やスピンオフが散発するのみとなりました。

▽ 2020年:ニューヨーク撤退、フロリダへ移転

長年の本拠地であったニューヨーク州ニューバーグの巨大工房を手放し、OCCはフロリダ州ピネラスパークへと本拠を移転。

ブランド再建に向けた新たな一手として、「OCC Road House & Museum」の設立を発表します。

▽ 2021年6月:OCCの“再起動”開始

2021年6月、フロリダの新施設「OCC Road House & Museum」が正式にオープン。

ここではカスタムバイクの展示だけでなく、

  • バー&レストラン
  • ビリヤードやライブステージ
  • ブランドショップ

といった複合型エンタメ空間として、OCCの世界観を体験できるようになっています。

ポール Sr. はこの地で再びハンドルを握り、カスタムバイク製作を継続。

往年のファンはもちろん、新たな世代へのアプローチとして、イベントやYouTube配信なども活発に行われています。

🎥 メディア露出はYouTubeやSNSが中心

OCCもPJDも、テレビというよりはYouTubeやSNSを通じて情報発信を続けている状況です。

ポール Sr.

自身の公式YouTubeチャンネルや「OCC Road House」の公式Instagram・Facebookなどで、工房の様子、イベントの模様、新作バイクなどを公開中。

番組のような“連続ストーリー形式のコンテンツ”は現時点では作られていませんが、往年のような熱いスタイルはまだまだ健在です。

Pポール Jr.

ポール Jr.もInstagramやYouTubeで、制作風景やトーク、完成バイクの紹介などを断続的に発信しています。

2020年頃には、自身のポッドキャスト(youtube)やビジネス系インタビューへの出演も増えています。

マイキー

番組の癒し役だった3男坊、マイキーも元気でやっています。

彼の番組への関りとその後のキャリアを以下にまとめてみました。

テレビ出演〜2012年:番組から距離を置く

  • 2003年の「American Chopper」初期シリーズではコミックリリーフ的存在して活躍し、エピソード中に「Mikey’s Bike」など自身のデザインも制作。
  • 2009年末にはアルコール依存からリハビリ施設に入所し、父子間の緊張緩和を目的に番組から離脱する動きが描かれることに
  • 2012年には心の平穏を求めて出演をストップ。

クリエイティブ活動と独立(2010~2014)

再登場〜現在(2014~2025)

  • OCCとPJDの両方で広報・SNS運営に従事。特にOCCではアシスタントGM&スポークスパーソンとして工房再生を支えている 。
  • 2020年〜21年にかけてOCCがフロリダへ移転再建した際も、裏方として関与。
  • 現在もOCC公式SNSの運営役として活動中

マイキーはテレビ番組からは離れたものの、OCCを支える縁の下の力持ちとして工房運営や広報に関わりつつ、独自のアート・起業活動を追求する方向へ進化しているようですね。

以前のような大騒ぎの中心からは退き、創作と家族、そして自己再生を優先するライフスタイルを選んだということ。

youtubeでも自身のチャンネルをもっているので、マイキーファンは要チェックですね。

懐かしのビニー登場!

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▽ テレビシリーズは終了も、ブランドは生き続ける

「アメリカン・チョッパー」自体は、2018年のディスカバリーチャンネルでの復活版を最後に、新シーズンの制作は行われていません(2025年時点)。

とはいえ、OCCというブランドは今もなお進化を続けており、“テレビ発のガレージブランド”がリアルな体験型施設として再生されているということ。

父と子の確執、経営危機、そして再出発——「アメリカン・チョッパー」の物語は、リアリティ番組の枠を超えて、ひとつの“アメリカンドリームの光と影”を映し出すことに。

現在のOCCは、テレビから生まれた伝説をリアルな場で体験できる“生きたブランド”として、第二章を歩み始めているということですね!

OCC Road House & Museum(公式サイト:英語)

最後に

懐かしのアメチョとその後について、10年ぶりに情報をまとめてみました。

番組開始当時は30歳過ぎだったポールジュニアも今や50前後のおっさんで、次男のマイキーも順調にアラフィフ親父に育っています。

ポール一家の総帥である親父さんもおそらく80近い年齢でしょうから、もうそろそろ現役を引退してもおかしくなさそうなのですが、最新の情報を見ていると最前線でまだまだ頑張るような感じですね。

リンク先の公式インスタで、全身ドレスアップしたポール親父の雑誌の写真があるのは驚きましたけどね(剛腕ビジネスマンあらわる!)

ともあれ、20年近く番組と接してきた自分からすると、ポール一家はもはや他人のような気がしないので、どうかいつまでも元気でいてもらいたいと思いますよ。

新たに追記した情報で紹介したように、彼ら全員がyoutubeでそれぞれのチャンネルを持っているので、ファンは要チェックです(英語の勉強にもなりますよ)

最後にかつてのトランプ氏がOCCを訪ねた伝説の放送回(2012年)の一コマをディスカバリー公式チャンネルでどうぞ!

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