男女二人組のポップスデュオのユーリーズミックスの紹介。
二人を始めて観たのは、関西限定洋楽番組popベティハウスで見たミュージックビデオから。
最初の印象は「なんだか怖い」だった。
なぜ怖かったのか?
それは決してお化けを見たときに感じる類の怖さではない。
なにかこう、完璧な美を目前にしたというか、神々しいものをみたときに感じる「畏れ」のようなもの・・・といえば分かるだろうか。
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「スウィート・ドリームス」の紹介
Eurythmics - Sweet Dreams (Are Made Of This) (Official Video)
こちらがそのビデオだ。
もちろん子供だったので、そこまで具体的な漢字を頭に浮かべたわけではない。
それでも直感的にレノックスの声、容姿に、人間が太古以来持ってきた、原初的な感覚を小学生ながらに感じ取ったのだろう。
いわゆる、
神性
というやつかもしれないですね。
とにかくレノックスの中世的な容姿、男とも女ともいえない両性具有のボーカルに、昔童話で読んだ人間を誘惑する神(悪魔)のようなものを想起してしまったわけだ。
ここで簡単にユニットの紹介をしておこう。
1980年、アニー・レノックスとデイヴ・スチュワートによって結成、1981年にデビュー。
二人はユーリズミックス結成以前にトゥーリスツ(The Tourists)というバンドにおり、互いの音楽的才能を認め合う恋人同士の関係でもあった。しかし二人での音楽活動を続けるにあたって関係を解消している。
バンド名の由来は、レノックスが子どものころ通ったヴァルドルフ学校で学んだ、シュタイナーが提唱した舞踏芸術(Eurythmy,いわゆるオイリュトミー)の授業からである。
1983年、第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの波に乗って「スイート・ドリームス」が全米1位の大ヒットを記録。
センスあふれるクールなエレクトリック・ポップのサウンドと、短髪で男性的なレノックスのビジュアル・イメージは強烈な印象を与えた。
またミュージックビデオでの男装や、「セックスクライム」というタイトルのシングル曲(後述)などで、性表現に厳しいアメリカの放送ではたびたび規制されることもあった。
1986年にリリースされたアルバムRevengeは、全世界で1500万枚以上という爆発的なセールスを記録した。1990年にユーリズミックスとしての活動を停止、両者のソロ活動を経て1999年に再結成している。
(ウキペディア「ユーリーズミクス」より)
アマゾンのCD推薦文で、
「既成の音楽には考えられないイコライザーの処理をしている。電気楽器も大活躍だが、耳もとでささやかれるといった感じの聴かせ方を目ざしているような、不思議な不思議なCD」
とあったが、それはきっとレノックスの男性的なボーカルが大きく作用しているのだろうと思う。彼女の独特の歌声は聞いてるものの感性の奥深くを刺激するのだ。
2014年の1月にビートルズのトリビュートライブに参加。
一時期は解散していた二人だが、再び活動を始めるのも時間の問題のようだ。
ミッショナリーマンの紹介
1986年発表のサードアルバム「Revenge」からのシングルカットである本曲。
映像的には、スィート・ドリームズのほうが断然、ユーリーズミクスそのものを象徴していると思う。
ただ頭に浮かび、時折トイレでも口ずさんでしまうのは「ミッショナリーマン」のほう。
今聞いても格好いい。
中盤のブルースハーモニカが痺れてしまう。
それにしてもレノックスは本当にキマってる。
少女マンガとか宝塚で見れそうな美男キャラ。
姐さん、男前すぎます。
ちょっとうがって見れば、和田アキ子にキャラが似ていなくもないけど・・・・
さてユーリーズミックスは2005年までデュオとして活動を続けていたが、アニー・レノックスがソロ活動を始動し始めたため、しばらく休止状態に。
2009年のインタビューで「スチュワート(アニーの相棒の男性)とは友達のままよ。ただユーリーズミックスとしての活動は未定だわ」と述べている模様。
2012年のインタビューではスチュワートが新譜のために準備中だとか。
2014年1月27日にロスで行われたビートルズトリビュートコンサートで、ユーリーズミックスとしてビートルズのナンバーを歌ったよう。
今後の動きに期待したいところなのだ。