去年くらいにタワレコにふらっと立ち寄った時にアルバムの試聴コーナーで発見したバンド。
見た目が昔流行った「グラムロック」風だったので、ティーレックスとか好きだった自分的に「おっ、良さげ」と思って聞いてみるとこれが・・・
カッコいい!
一曲目でグレイト!な気分になりました。
とにかくパンチが効いてて、声もヘビーで舌を巻いててハードロック、どことなくダークな雰囲気を匂わせていて、全体的に「耽美的」「退廃的」なヘヴィーさを漂わせているところが最高ですね。
その場で思わず全曲聞いてしまったんですが、後半戦は少し間延びした感じだったので、そのときは買い控えました。
帰宅後にyoutubeで確認してみると、メンバーの見た目があまりにも「ジョジョの奇妙な冒険」の世界観を体現してるルックスで「これはええな!」と再びドハマり。
楽曲に改善の余地はありますが、醸し出している世界観と独特の癖のある音楽性や歌唱法に「カッコイイ」と感じて、今現在このレビューを書いているという次第です。
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マネスキンってどんなバンド?
イタリアのローマ出身のメンバーが2016年に結成したロックバンドです。
当初は別の女性ボーカルだったようですが、後に現在の男性ボーカルに変更しています。
自分的には、彼らを特徴づけている最大のポイントは「若い」ということに尽きます。
一番年上のボーカルのダミアンが1999年生まれで、他のメンバーは2000年とか2001年ですから、当時すでに20代後半だった自分からすれば、今の彼らは自分の子供のような年齢ですから。
考えてみれば、私も20代後半でロックバンドなんぞを遊びでやってたこともありましたから、やっぱり若さっていいなあと・・
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なんて郷愁にふけってしまいましたが、とにかくマネスキンのメンバーは2022年の今の段階では、すごく若くて明るい前途が輝いていて「未来はきみたちのためにあるんだよ」と肩を叩いて差し上げたくなるパッションとエナジーに満ちているんですよね。
そんな彼らの音楽性は「ロック、ファンク、レゲエ」の要素をふんだんに織り交ぜた、ベースのビンビン響く間奏スタイルと、ボーカルのやたらと「巻き舌」で「ハスキー」なバイオレンスな声で攻めてくる「暴れ馬」のようなイタリアンロックという感じ。
あまり専門的な用語が分からないので知りつく限りの単語で表現してみましたが、彼らの特徴はこの曲に一番よく出てると思います。
バンドのセカンドアルバム「テアトロ・ディーラVOL1」からの一曲ですが、歌の癖が強めなのはイタリア語というのも大きいんですよね。
メンバーのルックスもとにかくカッコイイ。
アメリカやイギリスのようなカッコよさと違って、いかにもイタリア的な中世風のゴスな雰囲気が独特ですしね。
映画やマンガのキャラを彷彿とさせるマネスキン
自分の中のイメージでは「イタリアのエンタメ」というとホラー映画の印象が強くあるのですが、同じくイタリア産のこのバンドも1985年のゾンビ映画「デモンズ」の世界観をすごく感じるんですよね。
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「ジョジョの奇妙な冒険」の世界にも出てきそうな雰囲気もいい。
作者の荒木飛呂彦さん自体が、漫画のキャラに洋楽ロックを被せていますし、絵柄もどことなくイタリアの美術に影響されてそうな「耽美」さをもっているので、そこはまさにマネスキンとも共通してる部分じゃないですかね。
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端正で彫刻のようにカッコいいんだけど、何を考えているのか分からない。
どことなく危険でダークな空気感をまとっている。
それでいて繊細ですぐに壊れそうな危うさを持っている・・・
そんな印象をデモンズやジョジョ、彼らのPVと楽曲から得たわけですよ。
ユーロビジョンで優勝するほどの実力者マネスキン
独特のスタイルをもっているマネスキンは、実は音楽的にも相当な実力者です。
2021年にサンレモ音楽祭で優勝、同年いイタリア代表としてユーロビジョンに参加して、こちらも優勝しているというほどですから、これはもう熱いです。
そのときの動画がユーロビジョン公式チャンネルから出ているので下に貼っておきますが、いや実にカッコいい。
とくにボーカルのダミアーノとベースのヴィクトリアの掛け合いが最高。
体勢を低くして向かい合って歌い、挑発し、演奏し合う。
曲も野性的で荒々しくて、最近のポップロックみたいな「優しさ」なんて欠片もない。
いやこれこそ「ロック」ですよ。ほんとに。
自分的にはベースが女性というスタイルはとくに好きですね。
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ヴィクトリアもマイケルジャクソンの晩年のツアーギタリストだったオリアンティ的な「不敵」な雰囲気のある美人ですし、それがまたワルそうなダミア―ノとの掛け合いに一層の色気を寄せてくれますから。
見た目もワイルドでセクシー、音楽もワイルドでセクシー、放つ歌詞もイタリア語でセクシー!(これが意外に大きい)
セクシー&ワイルドづくめのイタリアンロックバンドのこれからに期待したいですね!
まとめ
マネスキンについてあれこれ語ってみました。
大ファンというわけではないのですが、最近のロックシーンの中でとくに目を引いたバンドになりますね。
本文でも述べていますが、ルックスとステージ衣装とパフォーマンスがいかにもイタリア的で「ワイルド」「セクシー」「バイオレンス」なんですよね。
それでいて英米的な「野蛮なワイルドさ」ではなくて、やっぱり根本に「女性的」「耽美」「退廃」があると思うんです。
そしてそこが「ジョジョの奇妙な冒険」や「デモンズ」で危ない80年代を過ごした四十路親父の感性を刺激してくれるといいますか・・・
英米のバンドで比較するならば、女性的なセクシーさとワイルドさの共存といえば「グレイスポッター&ザ・ノクターナルズ」と被る部分も多いですね。
ともあれ、自分のつたない音楽知識では彼らの魅力を余すところなく伝えきれたとはいえないので、最近はまってる音楽チャンネル「みのミュージック」で取り上げられたマネスキンの動画をぜひチェックしてもらえたらと思いますよ。
【動画の感想】
絶賛してますね~
ロックを英語ではなくイタリア語のみで歌ってるところ、そしてそれが受け入れられるというところ、そういうところが日本の音楽が世界に打って出ていくための参考になるとか、お祭りのユーロビジョンでガチで挑んで優勝したとか、さすがはプロは見どころが違いますね。
ダークネスと被る点があるといっていたのも印象的。
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たしかに彼らもデビュー当時は70年代のクラシックなハードロックを復活させようと熱く動いていましたからねえ。
マネスキンはぜひその後継者として熱いロック魂を世界に発信していってほしいと思いますね!
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