ビジネスに役立つ書籍レビューの紹介です。
仕事の知恵や業界の展望を伝えた本を5冊選び、簡単な感想を添えてまとめてみました。
ビジネス本のレビュー【5冊】
宇宙ビジネス
宇宙における新たなビジネスの情報を詰め込んだガイド本です。
国内外の宇宙開発の歴史から、現在進行形で行われている宇宙ビジネスやプロジェクトの情報などを、分かりやすくコンパクトにまとめています。
一見すると庶民には関係のないジャンルのように見えますが、実は私たちの身の回りにも関係している「通信」「医療」「旅行」なども、今後は宇宙で展開される可能性があるということ。
国内の宇宙港の発展など、今後のビジネスの流れ的にも面白く参考になりますよ。
未来のビジネスの手がかりをぜひこの本で感じてみては如何でしょうか。
クリーンミート
培養肉の歴史と未来の可能性について述べた書籍です。
食肉がもたらす環境汚染や動物福祉の侵害など、ふだんは触れることのできない「畜産」の闇に触れた内容でもあります。
肉を食べるために動物を育て、大量に処理していく「工場型畜産」は、肉を食べる人口が増えれば増えるほど、自然環境や動物に大きな被害と悲しみをもたらすということ。
それは肉食だけでなく、ミルクや卵の生産過程でも動物に大きな負担をもたらすということ。
そうした被害をなくすために「肉や乳製品・卵を細胞レベルで培養し、新たに作り出す」試みがここ十数年の間に継続されているのです。
動物を愛する私としては非常に感銘を受けた書籍内容。
今後もぜひ続けて実用化につなげて欲しいという思いを込めて、ここに紹介させて頂きます。
何があっても潰れない会社
世界の中でも100年以上続く老舗の会社や店が圧倒的に多い日本。
その秘訣と実際の企業の紹介を本書では取り上げています。
各業界の知られざる「良さ」をこれまで書籍で紹介してきた著者の筆は、今作でもいかんなく発揮されています。
守るべきものを守り、改めるべきものを改めて継続してきた店や会社の真髄を、それぞれのジャンルの有名ブランドを通じて教えてくれています。
会社経営とはなんたるかと教えてくれる良書だと思います。
会計の世界史
公認会計士の著者による「会計の成り立ちと進化」をまとめた書籍です。
中世にイタリアで生まれた簿記についての流れから、オランダで誕生した株式会社からの経済・会計の歴史を分かりやすく解説してくれています。
面白いなと思ったのが、会計の概念についての説明でビートルズとオノ・ヨーコ、マイケルジャクソンを引き合いに出している下りです。
レコードの権利関係のもめ事を会計に照らし合わせて説明するくだりになっていますが、洋楽好きの自分としてはすごく納得がいった解説になっていました。
こうした本にありがちな専門用語と小難しい説明も少なく、会計の初心者でも楽しく「基本知識と歴史」を学べると思います。
【会計の世界史を読んで】ロックとアートと会計のコラボが面白かった!
続きを見る
日本発 ロボットAI農業の凄い未来
ロボットAIを活用した農業についての書籍です。
2017年の刊行になるので情報鮮度は少し下がっていますが、AIの活用という流れは現在(2024年)の動きを先取りしているといえます。
農業人口の減少、それに伴う人手不足を補うための「ロボットAIを駆使した農業」が各種データとともに紹介され、日本の農業の新たなる希望としてクローズアップされています。
本書の刊行から7年近く経過していますが、この流れが順調に進んでいるとすれば、現在はより高度なロボットAIによる農業生産や管理、収穫方法が確立しているのではと期待が持てますね。
まとめ
仕事の知恵やビジネスの知見をまとめた本の紹介と感想を紹介しました。
今回の書籍レビューが皆さんの人生設計や仕事に少しでも役立てれば嬉しく思います。