資産形成に役立つ書籍を紹介しています。
投資や貯蓄に関すること、歴史を絡めたお金の教養を中心にした「マネーリテラシー」全般を扱った内容のものを選んでいます。
私自身が読んできたマネー本の中でとくにおすすめであったり、実際のお金の運用に役立てているものになります。
お金の運用や作り方の知識としてぜひ参考にしてください。
資産形成の本おすすめ【7選】
バビロンの大富豪
古代バビロニアから伝わる「貯蓄・資産運用」ノウハウ本です。
欧米では戦前から現在までロングセラーになっており、マネー運用のお手本となっている「虎の書」ともいえる名著。
説かれている内容は一話完結の物語形式で、それぞれの章で主役となる人物がお金持ちの賢者(商人や金貸し)のもとに知恵を借りに行くという流れです。
その内容も想像以上に具体的で「ありきたりなお金を貯めるための人生訓的な寓話だろう」と思って読むと、かなり実用的で現在でも十分に役に立つ内容に驚かされるでしょう。
ただお金の運用法だけではなく「労働の価値」「一生懸命に働くことの重要性」に触れているところも、古代バビロニア商人の働く庶民への敬意と愛情が感じられます。
古から数千年の時を経てもまったく色あせることのないビジネス・マネーの運用書として、世界を牛耳るアメリカのビジネスパーソンが今でも愛読する名著は一番のおすすめですよ。
世界のエリート投資家は何を考えているのか
世界中の多くのファンをもつ起業メンター、アンソニー・ロビンズ氏による「投資術」本です。
投資を行っている知人のお勧めの本で、実際に読んでみると「投資とは何たるや?」が大まかながら理解できたような気になり、その方面ではド素人だった自分的にかなり勉強になりました。
貧乏な家庭に育った著者が苦労の末にどうやって全米有数のビジネスコーチになったのか、そして多くの会社を経営する富豪になれたのかを紹介する前半部分だけでも、かなり役に立ちます。
お金を得るためには「知識」が必要だということを教えてくれるからです。
そして本書の核である「投資術」に関しても、大富豪にコネクションをもつ著者が「超大物投資家」のポートフォリオ(’持ち株の配分)を公開しているところも注目です。
資産運用や投資の初心者にとって目から鱗の指南書ということで、これからお金を運用する人におすすめの一冊ですよ。
大富豪の仕事術
ダイレクト・レスポンス・マーケティングで巨万の富を生み出した企業家にして作家のマイケル・マスターソン氏の著書です。
氏が同業で培ってきたビジネス上のノウハウやマインドを「マスタープラン」として、仕事の成功と人生を豊かに送るための秘訣をまとめ上げています。
大富豪の著述ということもあり、かなり実践的な内容を期待したのですが、思ったよりも「当たり前」で「普通」の記述が多かったという印象です。
とはいえ、ビジネスの本質はまさに本書で書かれている「当たり前」なことがベースになっていて、それを抜かりなく行うことでより成功に近づく、という流れは納得がいくものがありました。
ビジネスやお金持ちになる方法論だけではなく、「人生を豊かに過ごす方法」として「人のために尽くしなさい」と書いてあった部分には、すごく心を動かされたと思います。
マインド面で役に立つ面が多い著書だと感じます。
バフェットの投資術
世界で6本指に入る大富豪、ウォーレン・バフェット氏の投資の特徴と実像を分析した書籍です。
世間で言われている「投資の神様」は言われているほどに「長期投資家」ではなかったという事実や、世界有数の富を得るに至った「お金を回すシステム」の実像など、バフェット素人には目から鱗が落ちる思いでした。
データが非常に多く、分析や専門的な用語で5割ほどが費やされているので、投資に興味のない人にはキツいかもしれません。
多少なりとも経験のある人や、バフェット氏の投資の実像を知りたい人には、かなり興味深い内容になっていると思います。
Just Keep Buying
アメリカの有名なデータサイエンティスト、ニック・マジューリ氏の著書です。
データを駆使してお金の貯め方や増やし方を説いた本ですが、内容はかなり「王道」だと感じました。
目についたポイントとして「株は買い続けること(長期投資と複利)」「おすすめはリスクを分散するインデックスやETF」「貯蓄する時はストレスを感じずに可能な範囲で」など。。
少し専門的なので理解が難しい面もありますが、データを使って投資について解説した箇所もあり、内容は豊富です。
生活を楽しみながらお金を増やしていこうという姿勢にも、共感できる部分が多くありました。
節約や投資の初心者向けの「心得」本としておすすめです。
会計の世界史
公認会計士の著者による「会計の成り立ちと進化」をまとめた書籍です。
中世にイタリアで生まれた簿記についての流れから、オランダで誕生した株式会社からの経済・会計の歴史を分かりやすく解説してくれています。
面白いなと思ったのが、会計の概念についての説明でビートルズとオノ・ヨーコ、マイケルジャクソンを引き合いに出している下りです。
レコードの権利関係のもめ事を会計に照らし合わせて説明するくだりになっていますが、洋楽好きの自分としてはすごく納得がいった解説になっていました。
こうした本にありがちな専門用語と小難しい説明も少なく、会計の初心者でも楽しく「基本知識と歴史」を学べると思います。
【会計の世界史を読んで】ロックとアートと会計のコラボが面白かった!
続きを見る
会社四季報(国内・米国版)
株式投資の定番本です。
上場企業の投資に関する膨大な詳細データが集約されており、アクティブ運用を行う場合であれば、この一冊がおすすめです。
他にも就職活動中の学生さんが企業の業績・給与・未来像などを検討する際にもお役立ちの書となっています。
米国株式情報バージョンもあり、アメリカ企業への投資や就職・転職を考えている人にも向いた内容になります。
一般的なマネー教養本とは違って「実践的な株式運用の書」となりますが、投資だけでなく将来性のある業界を見極める・見込みのある会社を育てるという意味においても、自身の人生設計や社会の発展にリアルにつながる意義のある本だと思います。
まとめ
以上が資産形成に役立つ書籍です。
古代バビロニアの時代から続くお金の運用法は今でも通用するものが多く、その不変性に驚かされますよね。
人のお金に対する取扱い方は時代が進んでも変わらない、ということでしょうか。
また気になる本があれば、当記事に追記していく予定です。
皆さんの資産形成や運用に少しでも役に立てば幸いです。
Check!!