音楽情報サイトBRAKSによると、12月19日にイギリスの歌姫アデルが大英帝国勲章を受章したようです。
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アデルの偉業
アデルと言えば、日本での知名度はいまいちであるものの、本国イギリス、アメリカでは絶大な人気を誇るソウルフルジャズシンガー。
2011年1月にリリースしたセカンドアルバム『21』は、19カ国で1位を獲得。
「21」は2011年度の全世界アルバム・セールス年間チャートにて1,530万枚のセールスで見事チャートの1位、また2012年度の全世界アルバム・セールス年間チャートでも920万枚のセールスで見事チャートの1位を獲得しており、2年連続全世界売り上げ1位の快挙を成し遂げたといいます。
ニュース記事を引用した音楽サイトバークスで見る限り、「おっ、なかなか美しい歌手だな」と思ったのですが、最近の写真を見ると「なっ・・・」と軽く言葉を失うという事態・・
ふっくらとフワフワになっておられましてな・・
妊娠されていたというのも影響してるのでしょうが・・
かなり繊細な性格のようで、アメリカでの活動がのしかかるプレッシャーに重圧を感じたのか、ツアーをキャンセルしたこともあるとか。
一番驚いたのが、彼女が007シリーズの主題歌も歌っていたということ。
私はこの映画を観に行きましたが、まさか序盤に出てきたテーマソングが彼女の声だとは知りませんでした。雰囲気のある声だな、とは思っていましたが。
Adele - Skyfall (Lyric Video)
まとめ
アデルのようなどちらかと言えば、伝統的なスタイルの歌手が英米を中心に人気を博し、勲章まで受賞する背景には、私は英米、とくに英国が属する欧州社会の価値観の変化が関係しているように思います。
欧州ではEUの理念がギリシャ危機などの一連の経済危機を発端に揺らぎ始め、移民問題がそれに拍車をかける形で各国で保守派の勢いが強まっています。
これまでの開かれた欧州的価値観から伝統的なものに移り変わり始めたヨーロッパ。
これら世相がアデルを支持し、アデルが体現するクラシカルな英国のスタイルに多くの欧米人を引き付けた要因でしょう。(日本での知名度がいまいちなのも、彼女が決して国境を越えたスタイルを体現していないからだと思います。)
ともあれ、個人的にはこういった実力のある歌手がシーンで活躍してくれることは一音楽ファンとして大いに喜ぶべきことですから、これからも素晴らしい歌を聞かせてほしいと思います。
Adele - Someone Like You