本国スウェーデンで88年に発表された大ヒット曲「ザ・ルック」。
これを聞いた頃はちょうど高校一年か、進学を控えた中学3年の終わりごろだったように思います。
ラジオのアメリカン・ヒットチャートで上位に食いこんでいたときに聞いて、「これはすげぇーッ!」と早速レンタルCD屋に駆け込んだことを覚えていますねえ。
とてもキャッチーなメロディかつ歯切れのいいギターサウンド、そして男女二人の高低使い分けたボーカルがとても格好良かったんですよ。
他にも「デンジャラス」や「リッスン・トゥ・ユア・ハート」等のヒット曲があり、そのどれもが外れなしのスーパー・ポップ・デュオという印象でした。
今聞いても普通にノレる、本当に魅力あるポップスロックを聞かせてくれる二人であります。
*記事の最後にマリー死去についての報を追記しています(2019年12月10日)
Check!!大人のファッション・身だしなみ情報
Check!!洋楽・洋画を楽しむための英語情報
*本サイトの記事内に広告が含まれる場合があります
ロクセットのディスコグラフィー
スウェーデン出身のマリーとペリーは、元々はそれぞれの活動をスウェーデンで行っていました。
そんなときにレコードレーベルのアドバイスにより、コンビを結成。
86年に「Neverending Love」をリリースすると、スウェーデンチャートでたちまちナンバー1ヒットとなります。
そして1988年に「Look Sharp」をリリース。
Look Sharp! (Extended Version)
このアルバムをたまたまラジオで聞いていた、アメリカの留学生が本国へ帰ったときに、地元ラジオ局に流したところ、大きな反響を得ることに。
これがきっかけとなって世界的な大ブレイクへとつながった、という流れですね。
その後、ベストアルバムを含む5枚のスタジオアルバムをリリースしましたが、2002年にボーカルのマリーが脳腫瘍を患ったことで、バンドは休養状態に入ります。
残されたペリーは自身のソロアルバムをリリースしたり、スウェーデンで組んでいた自身のバンドを再結成したりと、マイペースに活動を続けることになりました。
そして2009年、ペールのソロツアーのステージでマリーと8年ぶりにステージで共演を果たしたのを機に、ロクセットは再び始動を開始します。
2011年には「CHARM SCHOOL」をリリース。
Charm School (Extended Version)
これは彼らにとって10年ぶりのスタジオアルバムとなりました。
翌年には「トラベリング」をリリース。
さらに2013年には「トラベリング」のワールドツアーライブの様子を収めたブルーレイ/DVDをリリース。
2014年10月には、彼らの初の全米ナンバー1ヒットとなったシングルの25周年を記念して、ロシアを皮切りにワールドツアーをスタートするそうです。
近い将来に、ニューアルバムのリリースもあり得ることを匂わせるなど、ロクセットは完全復活を果たしたという感じですね!
2014年のロクセット情報
数年前にこのブログ記事を書いたときは(2010年2月)、まだマリーは病気療養中で、ロクセットは休止状態でした。
それから4年たった2014年、先ほど触れたように(ワールドツアー開始)バンドが再活動するという嬉しいニュースが入りました。
さらにニューアルバムをリリースする予定があるなど、まったくやる気まんまんですね。
往年のロクセットファンとしては本当にたまらないプレゼントというやつ!
とはいえ、youtubeで彼らのライブ動画が見ましたが、さすがにマリーもペリーも年を取っているようで・・・
1958年生まれの56才のマリー、1959年生まれの55才のペリーという組み合わせですから、二人とも立派なおばはん、おっさんですがな。
容姿だけでなくて、声の方も若い時より伸びがないように感じますが、それはそれでそれに似合う静かなバラードを歌ってもられば良いというものです。
そんなわけで、今年(2014年)の10月下旬からロシアでツアー開始予定の彼ら。
というか、もう来月じゃないか!(汗)
すっかり間近に迫ったロクセットパーティに行けるはずもない、日本のローカルな人間が、今から「ウググ」」とうなってみても時すでに遅し。
こうなったら一日も早くツアーが始まって、一日も早く誰かが動画に挙げてくれることを秘かに祈ってます。
ちなみにこれまでのレコードセールスは累計6000万枚にも上るというそう。
すごすぎですね!
2016年のロクセット情報
30周年を記念したツアーが2014年10月から始まりましたが、2016年4月にマリーの体調が悪化しました。
医師よりツアー活動はやめるように勧告されたため、長きに渡ったツアーは終了したようです。
これをもって、ロクセットのライブツアーはほぼ永久に終了というわけです。
これについて、マリーは公式ホームページで、
「残念だけど、私はもうツアーはできなくなった。今まで私たちをフォローしてくれたファンのみんなに感謝の言葉を」
と声明を出しています。
そして相棒のペールも、
「ジョイライドはたった今、終わってしまった。今まで本当に楽しかったよ。みんなもそうだろ?」
と、マリーの声明に言葉を添えていました。
なんだか残念ですね・・・
私は一度も彼らのライブに行ったことがないのですが、動画で見るとすごく懐かしく感じてですね・・・
青春時代に聞きこんだ音楽というのは、なぜこうmp感性の奥深くに染み込んでしまってるんでしょうか?
叶うことなら、一度行ってみたかったなあと。
一方でスタジオアルバムは順調に制作が進んでいて、2016年6月に10枚目のアルバム「Good Karma」がリリースされているということ。
マリーのツアー断念は悲しいことですが、デュオを解散したわけではないので、ちょっとホッとしました。
一時期ほどは彼らの音楽を聞くことはないのですが、こうやって記事を書くために昔の歌を耳にしたりすると、あの頃の懐かしい記憶がよみがえってきますね。
本当に音楽の素晴らしさを思い起こさせてくれますよね。
彼らの楽曲には文字通り「楽しさ」が詰まっていて、ライブ引退宣言でペールはきっとそれを「joyride」(楽しさに乗る)と置き換えたのでしょう。
どうかこれからも少しずつでいいので、作品を作り続けていってほしいと思いますね!
マリー死去の報(2019年12月)
数年に渡り、表舞台での音楽活動を控えていたマリーが亡くなりました。
スウェーデンのロックデュオ、ロクセット(Roxette)の女性ヴォーカリストであるマリー・フレデリクソン(Marie Fredriksson)が死去。デュオのSNSページにて発表。声明によると17年間にわたる癌との戦いの末、12月9日の朝に亡くなっています。61歳でした。
以前から脳腫瘍を患わっており、2000年代から病気のために、音楽活動をたびたび休止してきたマリー。
2016年にはツアー活動からの引退を発表、アルバム制作などの音楽活動は継続するような感じだったので、今後もロクセットとしての活動は続くのだと期待していました。
かつてマリーの歌に心を奪われたファンとしては、非常に悲しく、ただただ言葉がありません。
今はただ、マリーの安らかな眠りとご家族の心の平安を祈りたいと思います。
最後になりますが、相棒ペリーによるマリーへの追悼の言葉を。
Time goes by so quickly. It’s not that long ago we spent days+nights in my tiny apartment sharing impossible dreams. And what a dream we eventually got to share! I’m honoured to have met your talent+generosity. All my love goes to you+your family. Things will never be the same.
時が経つのは本当に早いです。僕たちが小さなアパートで昼夜ともに過ごし、不可能な夢を共有したのは、遠い昔のことではなかった。そして叶えた夢のなんと素晴らしかったこと!あなたの才能と寛大さに出会えたことは本当に名誉でした。僕からの全ての愛をあなたとご家族に捧げます。「同じであり続けるものなど決してない」(Things will never be the same *ロクセットの歌のタイトル)
マリー追悼ライブ(2020年1月25日)
youtubeにアップされていた、マリーの追悼ライブ情報です。
動画の情報欄に記載されていたアドレス先の内容によれば、
「スウェーデンの有志アーティストがマリー・フレドリクソンの成し得た音楽的業績を称えるために集まって、クリストファー・ランドキストの指揮の下、ロクセットの歌を特集します」
とあり、相棒のペリーを始めとした母国のミュージシャンが、マリーに捧げるライブを行ったようです。
開催日は2020年1月25日午後9時。
今これを書いているのが2月4日なので、一週間前のことになりますね。
動画ではペリーが「It must have been love」を歌い上げている様子が撮影されています。
今は亡きマリーを偲ぶ、優しい思いに満ちたコンサート。
天国にいるマリーが微笑んで観ていることを願います。
ロクセット「愛のぬくもり」の歌詞で英語学習
続きを見る