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【ブラック・クロウズ】サザンロックで全米制覇!解散劇と再結成ニュース

2010年12月30日

アメリカのサザン系ロックバンド。

デビューアルバム「シェイク・ユア・マネー・メイカー」で成功を収めた後、セカンドアルバム「サザン・ハーモニー」で彼らの出身(ルーツ)である南部ミュージックをフューチャリングし、全米チャートで一位に輝いた。

ちょうどこの頃高校生で、ロックに目覚め始めたころでもあったので、こういう乾いた感じの音楽は個人的に衝撃だった。

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初めて味わったサザンミュージック!

それまで聞いてたポップス音楽や、同じロックでもガンズやモトリークルーとは違う、何か泥臭い香りを醸し出すサウンドがカルチャーショックだった。

これで一気に彼らの音楽にハマった私は、続く3thの「アモリカ」も購入、それまでの比較的軽めのサザンサウンドだったのが、より濃い~ノリに変わったのには驚いたが、それでもこのアルバム収録の「P 25 London 」なんかはすごく良くて、何度も聞いたものだ。 (アルバムジャケはなかなか衝撃的だった)

2010年の現在も、バンドはまだ活動を続けているらしいので、泥臭いけどどこか垢ぬけてオシャレなサザンブルースサウンドを、変わらずこれからも提供し続けてほしいと思う。

ブラック・クロウズの経歴とその後(2016年10月に追記)

数年前に書いたときには加えなかったバンドの経歴と、その後の情報を追記しておこうと思う。

クリス・ロビンソン(ヴォーカル)とリッチ・ロビンソン(ギター)の兄弟を中心に結成された、ハードロック、ブルースロック、サザン・ロックを基調としたバンド。

1990年にアルバム『シェイク・ユア・マネー・メイカー』でデビュー、セカンド・アルバム『サザン・ハーモニー』で全米1位に輝いた。

その後も『アモリカ』『スリー・スネークス・アンド・ア・チャーム』と順調にアルバムをリリースし、1999年にはジミー・ペイジと共演してレッド・ツェッペリンの曲を中心にセッションを行った。(「ライブ・アット・ザ・グリーク」)

しかし2002年には活動を停止。それぞれのメンバーがソロやプロジェクトを開始する。

2005年に再結成を果たし、2010年までに記念アルバムを含む4枚のスタジオアルバムをリリースした。

2015年にバンドの管理権を巡ってロビンソン兄弟の関係が悪化したため、同年1月に正式に解散となった。

(参考サイト:ブラック・クロウズ - Wikipedia

解散してたと知って驚いた。

最初にこの記事を書いたとき(2010年ごろ)は再結成を果たして「お~まだ頑張ってたんだなー」と青春時代に彼らを聴いて過ごした一ファンとして非常に嬉しく思ったものだけど、やっぱり最後はこうなるのかと、少し落胆した。すごくいいバンドだったのに。

なんとなくだが、ボーカルのクリスがガンズのアクセルと被るイメージがあって、非常に繊細でアーティスティックでこだわりがある反面、そういうタイプの人間にありがちな、自他に厳しい一面がバンド運営に出ていたのかなと思ったりもする。

なぜ解散にいたったかは、バンドの共同創立者であった弟のリッチが自身のフェイスブックで声明を発表しているようなので、興味のある方はそちらをご覧いただきたい。

Rich Robinson Announces The Black Crowes Have Broken Up

上の記事を要約すると、

長年に渡ってファンや関係者の皆さんに支えられてきたブラック・クロウズは、これをもって正式に解散します。兄であるクリスが私の持つ共同管理権の放棄と、28年にもわたってバンドの正式ドラマーとしてバンドを支えてきたスティーブの持つすべての権利を放棄し、一雇用者として扱うよう求めてきたことに同意できなかったためです。

となっている。(訳文は私が訳したので、語彙などに誤りがあればお許しを)

まさにガンズのアクセル状態。

アクセルもバンドの所有権を法的に独占して、かつての仲間だったオリジナルメンバーを雇用下におこうとしたことが、オリジナルバンドの崩壊を招いた一因とも一部では言われていて、もしこれが本当であるならば、ブラック・クロウズの解散に至った経緯も、同じ轍を踏んだといえるのだろう。

思えば、昔よく見ていたリアリティTVの「アメリカン・チョッパー」でも、最後の方は創設者の親父さんと息子が株式の所有権を巡って法廷闘争にまで発展していたことがあったりして、有名になった集団にはありがちなロイヤリティとか権利を巡る醜い争いというべきか。

バンドの現在(2016年の解散後)

現在はそれぞれがソロとして活動を再開しているようで、クリスは「クリス・ロビンソン・ブラザーフッド」で、リッチはソロ、スティーブ・ゴアマンは、「トリガー・ヒッピー」というバンドで音楽活動を続けているようだ。

The Chris Robinson Brotherhood

Rich Robinson

Trigger Hippy

クロウズ時代の味のあるサウンドがそれぞれに継承されてることを願いつつ、気が向けばまた彼らのアルバムをレビューしたいと思う。

再結成のニュース(2019年11月)

洋楽サイト「バークス」でバンドの再結成が報じられていたの驚いた。

ブラック・クロウズ、ロビンソン兄弟が和解し、再結成ツアーを正式発表

記事によれば、不仲になっていたバンドのリーダー、クリスと、彼の弟でメインギターのリッチが和解し、再びバンド活動を共に行うことになったとのこと。

なんでもクリスは奥さんと離婚たり鬱になったりとひどい状況だったようで、そのときに弟のリッチに対しての自分の言動のひどさを後悔したそう。

リッチのほうも音楽活動で兄クリスの存在の大切さを再確認し、互いが歩み寄っての和解⇒再結成に至ったのだとか。

解散状態から2年~3年ほどが経ってからのニュースで、それぞれがお互いの必要性を本当に意味で理解したということなんだろうな。

そして早速ツアーを行うというファンには嬉しい情報も。

先週、再結成2公演の開催をほのめかしていたブラック・クロウズは月曜日(11月11日)、正式に再結成ツアーの日程を発表。2020年6月17日から9月19日まで北米ツアーを開催し、1990年にリリースしたデビュー・アルバム『Shake Your Money Maker』全曲+ヒット曲をプレイする

2019年11月11日にはウォーミングアップとしての軽いギグを行った模様で、なんとも早い動きに驚きだ。

再結成を発表したブラック・クロウズ、早くも公演開催


一方でドラマーのスティーヴ・ゴーマンは不参加の模様。

スティーヴ・ゴーマン、ブラック・クロウズの新ラインナップでの再結成に「悲しい」

ゴーマンは前回の解散の際にクリスから従業員扱いのような契約を強いられて、それに憤った弟のリッチとともに争った経緯がある。

オリジナルメンバーで多くの楽曲政策に関わってきた功労者に対する仕打ちとしては最悪だったのだろうけど、それを否とした弟のリッチの良識は確かなものだったと思う。

そんな経緯を経ているわけだから、ゴーマンとしては「クリスなんかと口を聞きたくない」的な感情があるのも容易に予測できるし、今回の再結成でもしメンバー入りを打診されていたとしても「もうええわー」ぐらいの感覚になっているのかもしれないと勝手に想像してしまう。

そんなゴーマンの気持ちを表しているのが、上のインタビュー記事の中のこの言葉。

「50代の男たちによる『Shake Your Money Maker』の完全プレイを聴きたいっていうなら、観に行けばいい。俺はもうプレイすることはないが、それでも、あれは俺の音楽だ。

確かに再結成したリッチとクリスのツーショット写真を見たけども、二人ともけっこういい感じで年取ってる風貌になっていた。

50代の渋さは出ているのだけど、若いころのセクシーな二人を想像していただけに、「おお・・人間て年をとるもんだな・・」と妙に実感してしまった。

とりあえず再結成にコングラッチレーション。

できたらゴーマンとも仲直りして、ちゃんとしたリユニオンを熱望。

そしてその勢いでぜひとも日本にカミン!

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