1991年度作品。
ミッキーロークが衝撃のプロボクサーデビューを果たす直前の映画です。
「ナインハーフ」でセクシー男優の地位を確立したロークと共に、これまた男ぶりの良いセクシー男優として名高いドン・ジョンソンが、この映画でツートップなセクシーな共演を果たしました。
内容は「さすらいの遊び人二人がたまたま見つけた大量の麻薬を巡ってギャングと大暴れする」という、おそよ70年代の文太&欽也withトラック野郎シリーズのようなB級作品ストーリーなので、中身という中身はほとんどないですね(笑)
ただ二人の主演男優と彼らが乗るバイクの格好よさは飛びぬけていました。
当時高校生だった私は、あまりにもこの映画のミッキー・ロークの出で立ちとバイクのカッコよさに痺れまくって「いつか絶対にハーレー乗ってやるぞ!」と心固く誓ったことを覚えています。
実際に数年後、見事その夢を果たしました(ハーレーではなく国産アメリカンバイクでしたが)
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とにかくですね、オープニングに宿で美女に別れを告げるところや、ガソリンスタンド強盗をぶちのめすシーン、はたまた荒野をバイクで疾走するシーンなど、主演のミッキーロークのファッションや立居振舞すべてがクールに思えたものでしたよ。ほんと。
とくに印象的だったのが、久しぶりに出会ったドン・ジョンソンと二人でビルの屋上で語り合ったときのセリフ。
「今までどうしてたんだ?」
「人生について考えてたよ」(I've been thinking about my life)
このセリフに痺れましたね~
なんてことのない中身ナッシングな返しなのですが、さすらいの遊び人バイカー(バイカー版の寅さん)が笑みを浮かべながらいうその様は、若い自分にとっては「深すぎる人生の珠玉の言葉」に思えたもんですよ。
あまりにも気に入って、友人と出会うたびに『人生について考えてたよ』を乱発して、皆からひんしゅくをかったのは良い思い出です。
映画的には、ほとんどミッキーロークのプロモーションビデオのような内容と化したためでしょうか、その後続編が作られることはなかったようです(ローク自身がプロボクシングに転向したも理由)
ただバイカームービーとしては最高峰だと言えるほど、自分の中でハーレーの格好よさを認識させてくれた作品でもあります。
今のロークはさすがに年を取り過ぎてバイクは似合いませんが、誰か若手の男前俳優を起用してパート2を制作して欲しいですね。
ハーレー好きは日本にも多いから、絶対に人気が出ると思うんですけどねえ~(脱炭素の流れなので難しいでしょうが)
この映画のさらに一昔前に「イージーライダー」というバイカームービーの元祖のような作品がありましたが、これはこれですごく傑作でした。
ただハーレーのセクシーな魅力を引き出したという意味では、この映画のほうが貢献度は高いと思いますね。
サントラに関しては「イージーライダー」が「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」、「ハーレーダビッドソン&マルボロマン」が「ウォンテッド・デッド・オア・アライブ」と、どちらも甲乙つけがたいベストフィットチューンとなっています。
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