87年に発表の「Heaven on Earth」からのシングルカット「Heaven Is A Place On Earth」がビルボード1位を獲得、世界中で大ヒットとなる彼女の代表曲となった。
べリンダといえば、80年代前半にゴーゴーズのボーカルとして人気を博したが、85年にバンドは解散し、各メンバーはソロ活動に入った。
べリンダはその元メンバーの中で一番の出世頭なのだ。
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ベジタリアンだったベリンダ
この曲がヒットした87年と言えば、日本でもMTVを始めとする洋楽番組の全盛時で、いわゆる80年代洋楽ヒットの宝庫と言える期間。
当時中学生だった私もラジオやテレビで色んな洋楽チャート番組を聞いて、気に入った曲をテープに録音して編集していたっけ。
この「ヘブン・イズ・ア・プレイス・オン・アース」はそんな80年代洋楽ヒットの中でも、特に代表的なもので、今でもテレビ番組で使われたりしていて根強い支持を誇っている。 多分、番組ディレクターの多くが、80’s洋楽で育ったアラフォー世代なんだろう。
現在も活躍中とのことで、90年代後半からはイギリスやフランスに移住し、ゴーゴーズの活動以外はヨーロッパを中心に活躍している模様。(ゴーゴーズは90年代に再結成を果たした)
2010年6月に自伝『Lips Unsealed: A Memoir』を発表し、 40代半ばまでドラッグ中毒であった事を告白し物議を醸した。
彼女は動物保護運動とベジタリアンとしても有名で、一時期は菜食主義から遠ざかっていたが、再びその道に戻ったことをインタビューで語っている(2013年)
私は一度菜食主義をやめていたけど、ずっと罪悪感を感じていたわ。目の前に出された皿の上の食べ物を動物の肉と考えないようにしてたけど、心の奥底では実はそうだって分かっていた。
実際にそれは気持ち悪いものだったし、特にチキンに関してはその気持ちが強かったの。そんな自分を強く恥じていたわ。
そんなときに非暴力の象徴であるヨガを始めて、肉食とヨガは両立しないということに気付いた。
今私は人にヨガを教えていて、工場で作られた作物に反対で、そういったことを社会的に訴えかけていることにすごく誇りを持っているの。
Belinda Carlisle - Wikipedia
欧米のセレブには菜食主義者が多いようで、彼女もその一人のようだ。
肉食中心の欧米社会では、その反動として、こういう主義や運動に身を投じる人も多い。それにしてもヨガという東洋思想を基本にした体操を通じて、その心情を強くしたという点が面白い。
西洋は正義と悪の二元論を中心に社会が展開されるのに対して、東洋ではすべてがバランスの上に成り立っているという思想の上に成り立っていると言われている。
肉食がダメだからすべてそれを止めて、今度は野菜しか食べないというのは、それはそれでバランスを欠くのでは?と思うのだが・・・・なんだかそのあたりも典型的な西洋の人の考え方なんだなあと感じてしまいます。
とりあえずべリンダは相変わらず美しいし、ゴーゴーズも変わりなく活動しているのも嬉しい。
from twitter
最近のライブ映像でも彼女もメンバーもとても楽しげだから、きっと充実した音楽ライフを送っているのだろうな。
まとめ
もともとゴーゴーズは英国パンク系バンドのマッドネスらの手引きでメジャーデビューしたというから、曲のテイストにパンクな軽快なリズムが入り込んでいるよう。
でもそこはLA出身の明るい彼女たちで、英国風にマジに反体制なノリに身を任せるのではなくて「わたしたちバンドやってるの!最高に楽しいのわ!」的な懐かしくて屈託のないサウンドが、聞いていてすごく爽快だと感じるのだ。
ぜひまたニューアルバムなんか出してほしいと思う。