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ハードロック

デンマーク製HRバンド『D.A.D.』の恐るべき由来

2016年7月1日

懐かしのデンマークバンド、D-A-Dのご登場です。

1989年に洋楽番組でビデオクリップを見て以来の再会。

というのも、彼らの最大のヒットである「Sleeping My Day Away」がけっこう長い間、耳を離れずにいて、今でも時々ふと頭の中で流れ出すものだから、「これはブログで取りあげなければ!」ということで、今回記事にあげさせて頂きました。

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曲の良さとバンド名の由来

この曲の最初の印象は「ダークなメロディーだけど何気に格好いい」という感じ。

ほかにも結構いい曲を出していて「Bad Craziness」なんかすごくよかった。(今聞いてもノレる)

当時のHR全盛チャートに普通にランクインしていそうな楽曲レベルなのに、なぜかバンドはアメリカでは受け入れられず、以降はヨーロッパでの活動を主に置いていくんですな。

なぜ北米マーケットで売れなかったのか?

それはバンドの正式名称が、

Di○○eyland After Dark(闇夜のデ〇〇ニーランド)

だったからかもしれないという恐るべき邪推!(あえて文字の一部を〇にしました)

実際に某夢の国から告訴の警告を受けていたらしく、それでバンドは頭文字をとって「D-A-D」にしたとか。

名前を変えた時期は、調べた限りははっきり分からず、おそらくメジャーデビューする前後かと思われます。

でも私が彼らのPVを見たときはすでに「D-A-D」だったから、そうなるとアメリカ上陸後のセールスとは関係ないのかもしれませんね。となると、やっぱりバンドの嗜好自体がアメリカマーケットと合わなかったからか?

まあそれでも頭文字の意味が明らかに某夢の国をディスってるのを由来としてるわけだから、そちらの本拠アメリカで「誰に断って商売しとるねん?そのバンド名で」と睨まれまるのは当然かもしれませんね。(あくまで推測ですが)くわばら、くわばら。

バンドの歴史

1984年にデンマークのコペンハーゲンで結成。

レコード店で働いていた友人の助力で、音楽業界者と知り合うことになり、1986年にバンドは初のファーストアルバム「Call of the Wild」をリリースすることに。

翌年にさらに一枚リリース、そして3枚目のアルバム「No Fuel Left For The Pilgrims 」がヒットし、これがきっかけでワーナーブラザーズとの正式契約をこぎつけることとなった。

バンドはアメリカでの成功を夢見たが、アルバムからのシングルカット「Sleeping My Day Away」がいくつかのラジオ局でエアープレイされたのみで、結局はブレイクすることはなかった。

これをきっかけにバンドはアメリカでの活動をあきらめ、ヨーロッパに活動の本拠を求めていくことになる。

実際に5枚目のアルバム「Helpyourselfish 」から10枚目のアルバム「Monster Philosophy 」までデンマークチャートで一位を獲得し、各地で行われるライブでも人気を博し、現在もヨーロッパのロック界では欠かせない存在をなっているよう。

バンドの音楽スタイルは「メロディック・ヘビー・ロック」と言うジャンルに属し、そのコンセプトは「悲観的で傲岸なパンクミュージシャンやその観客に対する革命」というもの。

「喜びと人生」を自分たちのパフォーマンスに取り入れることをバンド以来の信条としている。

まとめ

D-A-Dは地元(ヨーロッパ)を基盤に置いて活動することを人生の基本に据えたという意味では、今風に言うと「マイルドヤンキー」と考え方のコンセプトは似ているのかもしれません。

バンドブームだった80年代後半に出てきたロックバンドというのは、日米欧ともに一発屋ですぐに解散してしまうパターンが多かったのですが、彼らは本腰(気合)を入れて地元で頑張って成功しているということで、このへんもまさに「マイルドヤンキー」の称号にふさわしい地産地消ロックバンドですね。

ちなみにボーカルのJesper Binzerは高校以来、ロングヘアーを続けていて、これからも切るつもりはないのだとか。

「Won’t Cut My Hair」(髪を切るつもりはない)というタイトルの楽曲も作っていて、なかなか茶目っ気溢れた面白い人物。

個人的には、若い頃のJesper Binzerは、元スキッド・ロウのボーカル、セバスチャン・バックにそっくりだと思うのですが・・・・セバスチャンも北欧系の血が入っているのかもしれませんねえ。

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