80年代洋楽好きの音楽・映画・英語・ファッション情報

Gunsn style

ロック

ジェフ・ベック来日とタル・ウィルケンフェルドとの共演(死去の報)

2016年10月30日

言わずと知れたギターレジェンド、ジェフ・ベック氏が、年明けの1月・2月に全国規模で来日公演を行うようだ。

ジェフ・ベック、デビュー50周年を記念する待望の来日公演が決定 | Jeff Beck | BARKS音楽ニュース

2016年7月にリリースされた最新アルバム「ラウド・ヘイラー」からの楽曲を中心としたライブになりそうで、公演の決定は、すでに9月の中頃に発表されていたのだが(上のニュース記事)、相変わらず遅耳の私は見逃していた(涙)

というか、9月はガンズの来日公演について一人熱く語っていた時期なので、ほかの音楽ニュースに注意がいかないのは、いた仕方がない。

しかもジェフ・ベック氏の来日はガンズのそれと微妙に重なるし!(ガンズ・アンド・ローゼズ:2017年1月21~29日、ジェフ・ベック:2017年1月25日~2月6日))

ギリギリ2月の公演には行けないことはないが・・・しかしその余裕があるかどうかが問題だ。

まあそのへんの個人的なあれこれは横に置いといて、とりあえずジェフ氏の経歴を簡単に触れておこうと思います。

*2023年1月10日に亡くなった件について記事の最後の「追記」にまとめています

*本サイトの記事内に広告が含まれる場合があります

ジェフ・ベックについて

1944年生まれのイングランド出身のミュージシャン、ギタリスト。

エリック・クラプトン、ジミー・ペイジと並ぶ世界3大ロック・ギタリストの一人とされ、『ローリング・ストーン』誌の選ぶ「最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第14位、2011年の改訂版では第5位。

幼少の頃から音楽に慣れ親しんできたベックは、16歳でウィンブルドン・カレッジ・オブ・アートに入学し、友人とバンドを結成、以後長きに渡るミュージシャン人生の始まりとなる。

その経歴の最初で目を惹くのが、ヤードバーズ時代で、これもあのジミー・ペイジの紹介で加入したという。

ヤードバーズ脱退後は、もっぱら自身のリーダーバンドを率いて現在に至る。

2016年までに24枚のアルバムをリリースしている。

ジェフ・ベック - Wikipedia

楽器演奏に詳しくないので、これはあくまで素人意見になるのだが、ライブ映像を見ていると、その奏法やサウンドは「これがギターソロか?」というくらい、従来のギターソロのそれを越えた別次元のものになった感がある。

ネットで調べてみると、どうやらジェフ・ベックはピックを使わずに指で演奏しているようで(フィンガーピッキングという)、さらにギターのサウンドに独特のビブラート(振動)を加えるとき、アームを使わずに手の平でギターのブリッジを震わせるという「職人芸」すら見せてるというから驚きだ。

個人的な印象だが、クラプトンペイジがその華やかな雰囲気と演奏からくる「ギターの芸術家」的な印象を受けるのに対し、ジェフベックの寡黙で求道的なギタープレイスタイルは「ギター職人」というイメージを鋭く私の脳裏を駆け巡らせる。

それは実際の氏のスタイルや奏法に対する正当な評価からすれば、全く的外れなものなのかもしれない。

しかし氏のそのストイックなスタイルはウソじゃないと思うし、そしてそれが決して嫌いじゃない。

野球に例えると「イチロー的」というか、己の限界に挑戦するような男前なスタンスに非常に共感を持ってしまうのだ。

タル・ウィルケンフェルドとの共演

ジェフベックつながりで、気になる女性アーティストがいる。

若きベーシスト、タル・ウィルケンフェルドだ。

1986年にオーストラリアに生まれたタルは、14歳からギターを始め、17歳でベースに転向したという。

彼女の存在を知ったのが、ジェフ・ベックと共演した2007年のクロスロード・ギター・フェスティバルでのステージ映像。

初めて見た印象は「女性ベーシストとは珍しい。しかもえらく若いベーシストだな」というぐらいのものだった。

ただマイケル・ジャクソンも晩年にオリアンティをバックバンドのギタリストに迎えていたぐらいだから、有名ミュージシャンが若手の女性ギター/ベース奏者を起用するのは、別段特別なことでもなさそうだ。

しかも彼女の演奏がすごく堂に入っていたから、さらに驚きが二重になった。

ジェフ氏も途中から入っていったが、終始にこやかにセッションしていたのが印象的。

このときタルは21歳。

その後もジェフベックの2009年の日本ツアーに参加したり、2010年まで3年間、ベックのバンドに在籍している。

再びソロに戻った彼女は、ハービーハンコックやTOTOの作品に参加したりと、大物ミュージシャンとの共演に積極的にかかわってきた。

これは余談になるが、自分が学生の時にバンドに参加していた時も、ベーシストは女性だった。

先輩の女性だったが、なぜベースを選んだのか?と訊ねると、その先輩は「だって弾いてると振動が体に伝わってくるでしょう。あのボーン、ボーンっていう低い音がすっごく気持ちいいのよ。子宮に直接響いてくるって感じがして」と言っていたのを思い出す。

意外な返答に「へえー」と驚きの声を上げたが、先輩女性のいうように、本能を刺激する”何か”を、ベースという楽器はその内部に持ち合わせているのかもしれない。

そういえば、タルがベースを演奏している時も、すごく楽し気で気持ち良さそうだったな。

官能の弦楽器というのが、ベースの本質であるように思えてしまう今日この頃。

まとめ

今回のライブは年末の11月から年明けの2月にかけて東北~九州を巡る大規模なツアーになるという。

ガンズが全日程4日間ということを考えれば、ジェフ氏のツアーはまさに破格だ。

日本のファンは泣いて喜ぶだろうな。

可能なら2月の公演を観に行って、神業ギタープレイをこの目で焼き付けておきたいと思います。

追記:ジェフ・ベック氏の死去の報

2023年1月1日にジェフ・ベック氏が亡くなられたとのニュースがあった。

英国のギター・レジェンド、世界3大ギタリストと称されたジェフ・ベックが、1月10日、78歳で急逝した。11日、公式サイトやソーシャルメディアを通じ、「彼の家族に代わり、非常に深い悲しみと共に、ジェフ・ベックが亡くなったとの知らせをお伝えします。突如、細菌性髄膜炎にかかり、昨日、安らかに息を引き取りました」と訃報が伝えられた。

ジェフ・ベック、死去-BARKS

この報を知ったのは、昨夜のNHKニュースからだった。

いつもの報道ニュースの紹介欄の上に、見知った名前の死去の報があったので「えっ?」となった。

享年78歳。

ああ、もう彼もそんな年だったんだなあと。

このブログ記事がアクセストップになっいて「来日でもあるのかな」と思っていたのだが、やはりそういうことだったんだなと。

最近はあまり見ることがなくなっていたが、オジーらと同世代ということもあり、まだまだ元気に活動しているのだと思っていた。

ギタリストとしての彼をそこまで追うことはなかったのだけど、その名とパフォーマンスはメディアや映像でたびたび目にし「すごいなあ」と感銘を受けてきた。

いま改めてその演奏を動画で目にし、やはりすごいギタリストだなと再確認した。

ギターの神様として素晴らしい演奏を長く魅せてくれた永遠のカリスマギタリスト。

どうか天国でもクールなリフを奏でていて欲しい。

May the riff be with you, Mr jeff beck

-ロック

error: Content is protected !!

Copyright© Gunsn style , 2024 All Rights Reserved.