いよいよガンズ来日公演が来週の21日(土曜日)に迫ってきた1月も中旬。
ついこの前まで「ガンズが来年くるんだよねー、楽しみだよねー」と余裕をぶっこいてた記憶があるが、いつの間にかもうその「来年」とやらに入ってるじゃねえか!と。
光陰矢の如しとはいうけれども、ここ最近は本当に時間が経つのが早く感じてしまう気がするな。
年を重ねると、やることや考えることも増えてくるので、すべてがアッという間だ。
今回はそんなライブの前の予行演習的な感じで、公式ミュージックビデオのDVDを紹介しようと思う。
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ガンズ唯一の公式ビデオDVD
時間が経つのが早いといえば、今日紹介するガンズのミュージックビデオ集「ウェルカム・トゥ・ザ・ビデオ」も、オリジナルのVHS版が発売されて、すでに18年以上たつという時の流れの速さ。
私がこの映像集を購入したのが、DVD版が発売されたばかりの2003年なのだから、すでにその時点から13年も経ってしまっているのだ。
ビデオ版が発売された当時は、ガンズの消息は全く聞こえてこないし、当時は今のようにインターネットやスマホが普及している時代ではなかったから、動画はもちろんのこと、アーティスト周りの情報は雑誌やテレビ、ラジオ以外からは触れることができなかった。
DVD版が発売されたときは、その前年に(2002年)アクセルが久しぶりにMTVに出演したこともあって、盛り上がりの気配を少しは感じたが、全盛時とは打って変わった見た目と歌唱力の酷さに逆に落胆したほどだ。
だからガンズの古き良き思い出に浸ることができるこのDVDは本当に貴重で、見るたびに「最高のバンドだったなあ。もうスラッシュとダフとアクセルのステージでの掛け合いをみることはないのかなあ」と何度も何度もため息をついたものだった。
それが今や和解してツアーを一緒にするようになるなんて、しかもそのほぼオリジナルメンバー復活に近いリユニオンの現場を生で観に行くことができるなんて、98年当時に一体誰が想像しただろうか?
そんな悲喜こもごもの思いが詰まった、このDVD。
内容的には、ごくごくオフィシャルなガンズのミュージックビデオ集だが、今では動画ですべてを見ることができるから、このDVDの価値は昔に比べればずいぶん下がっているのかもしれない。
ただ常に自分の手元に置いておくことができる安心感というか、気になった時に手を伸ばしてDVDケースを手に取る満足感というのは、今の動画サービスではなかなか得られない格別なものがあると思う。
ビデオの内容は、全13曲が収録されているDVD、バンドの当時の近況や、今後の展開についてなどを元Music life編集長、増田勇一氏がプロのライター目線で語ってくれている、ライナーノーツだ。
このライナーノーツのレアなところは、このDVDに収録されている曲それぞれに増田氏が注釈をつけていて、その内容が当時の空気感そのまんまに保存されているところだろう。
今でもそうだろうが、CDやDVDのライナーノーツというのは、もとよりそういう類のものであり、バンドやアーティストについての生の情報をプロの音楽関係者が書き綴るというスタイルは、今も昔も変わっていないと思う。
ただ私自身が最近CDを買っていないことや(5年くらい)、買っていても日本語の注釈が掲載されていない輸入盤がほとんどなためか、こういうライナーノーツのスタイルを改めて見ると、その文章の簡潔な読みやすさや、短い文章の中に様々な情報を入れ込むプロの文章技術を感じることができて、なんだか妙に嬉しくなってくるのだ。
まとめ
ガンズの黄金時代をミュージックビデオに凝縮したこのDVD。
今でも再結成した彼らの持ち歌は、ほとんどがこの当時のものだというから、まさに変わることなき名曲たちだ。
来るべき来日公演では、若かりしあの頃とは違った、貫禄のある安定感溢れるステージを期待したいと思う。