オーストリアが誇るスリーピースロックバンドです。
リーダーのジョン・バトラーを中心としてメンバーチェンジを定期的に行いつつも、バトラーの優れたギターサウンドを活かしたオーガニックなサウンドは本国オーストラリアのサーファーやボーダーに絶大な人気を誇っていると言われています。
そう。オーガニックサウンド。
いや意味はよく分からないのですがね(笑)
でも彼らの初期のサウンドを聞いているとなんとなく伝わってくるものがあります。
おそらくそれは・・・「大地のリズム」ではないでしょうか?
広大な大地と乾いた空気が醸し出すオーストラリアの大自然をイメージしたような「プリミティブなサウンド」というべきか・・・
そんな大地のサウンドを率いて世界を所狭しと駆け巡るジョン・バトラー・トリオのお気に入りの作品をピックアップしていきましょう!
Check!!大人のスタイル・身だしなみ情報
Check!!洋楽・洋画・ビジネスのための英語学習
*本サイトの記事内に広告が含まれる場合があります
バンドを世界に知らしめた名曲「トリート・ヨー・ママ」
ロックバンドというには、オーガニックでプリミティブなサウンドを信条とする彼らですが、ファーストに収録された曲は、その傾向がより強く出てると思います。
メジャーデビュー第一弾の本曲は、ひょっとしたらこのバンドの中で一番ではないかと思うぐらい、最もナイスな曲。
ひずむギターが最高!
とにかくギターがいいですね。
ひずんだような乾いたリフが心地よいです。
オーストラリアの雄大な大地にぴったり。
そりゃ会場もめちゃ盛り上がります(笑)。
ライブではシタールを思わせるソロが最高でした。
最初はセカンドアルバムの「Grand National (U.S. Version) 」のほうにハマっていたのですが、何度も聞いているうちにファーストのほうが味があることが判明し、今ではほぼ毎日聞いてます。
見た目もさっぱりした現在と違って、この頃はドレッドヘアだったんですな~
サーファー・ボーダーご用達のバンドらしいですが、本人は経験がないらしい(笑)
でも後のセカンドやサードアルバムのジャケやPVではボード仕様の写真や様子が描かれているのですが。
フォトグラファーや監督の指示だったのか、それとも「やっぱり本当にやっとかなくちゃなー」と心機一転してデビューしたのか^^
まあ音楽が良いのだから、ファンとしてはそんなこと全然関係ありませんて。
余談ですが、この曲は、以前常連リスナーだった深夜AMラジオ「サイキック青年団」のジングルに使われていました。
板井さんのことだから、フジロックあたりでチェックしてたのかな?
いかにも通好みな一曲です。
「ベター・ザン」は雄大な大地のリズム
初めて聞いたのはHMVの試聴ブース(2007年)です。
新作コーナーの一角にあり、店員手書きのカードに「大地のグルーヴ!」と書かれていたのを見て、足が向きました。
「おお!!」
一曲目からガツン!とやられましたね。
形容しがたい独特のメロディー。
大地のサウンドとは良くもいったという感じの、地味だが心に残るギターライン。
2曲以降も悪くなかったです。
どれも素晴らしい。
早速購入して家で聞くと・・・
正解。
ハズレ曲なし。
サーファー達からの支持がすごいバンドですが、実際にはボーカルのバトラー自身も一見ボーダーっぽい雰囲気を醸し出しているも、サーフィンもボードもまったくしないというから面白いですね。
日本にもサマーソニックで来日しており、その卓越したライブアクトから、その年のサマソニ最優秀なんちゃらに選ばれたほど「生粋のライブバンド」というわけだ。
ボーカルはそれほど上手いとはいえないが、何だか妙に聞かせてくれる。楽曲の良さだろうか。 久しぶりに買ってよかったと思える作品です^^
軽やかに歪むギターが最高!「ドント・ウォナ・スィー・ユア・フェイス」
ジョン・バトラー・トリオのスタジオアルバムの4作目「April uprising」(2010年)からの一曲です。
バンドは、このアルバム制作前にメンバーの入れ替えを行っており、ドラムのシャノン・バーシャルとベースのマイケル・ベイカーが脱退を表明しました。
”マイケルとシャノンは、このバンドでプレイしてきた中で最高のメンバーだった。彼らと一緒に時を共にすることができて本当に幸せだったよ。彼らのプロ精神やミュージシャンとしての姿勢は素晴らしいし、本当に感謝している。”(バトラー談 in 2009)
二人の脱退はあくまでも音楽性の方向性の違いということらしいですね。
ベーシストのマイケル・ベイカーは、新バンドSwamp Thing を結成し、ニュージーランドで活動しているとのこと。
前出の二人が脱退後、新しく加入したメンバー、ドラマーのニッキー・ボンバ(バトラーの義理の弟)、ベースのバイロン・ルイターと共にリリースしたニューアルバム「April uprising」は、バトラーが出演したオーストラリアの番組名から取ったものだという。
アルバムは2010年4月にアメリカのビルボードチャートで36位。
これはジョン・バトラー・トリオとして初めての米国でのチャートインということ。
アルバムからは4曲のシングルが出ています。
今日の曲もその一つ。
アルバム全体としては、個人的に「普通」ですね。
前作「grand national」で感じたようなファンクや泥臭さが余りなく、普通のロックアルバムっぽく仕上がっている感じ。
その中でも「One way road」が最初に出てもっとも有名だが、個人的には「don't wanna see your face」のほうがgood。
ギターのひずみが気持ちいいです。
もっとこういうプリミティブな感じなのを出してほしいんですけどねえ。
まとめ
セカンドアルバムから4thアルバムまでのお気に入りの曲を取り上げてみました。
初期の頃はナチュラルなサウンドで好きだったんですが、後半になればなるほど普通のロックサウンドに変わっていって、最近はあまり聞けていませんね。
4th 以降も試聴で聞いたりしてるのですが、いまいち食指が動かずというところ。
ぜひまた初期のシタール風のサウンドに戻って欲しいですよ。
そんな期待を込めてジョン・バトラー先生に敬礼!