70年・80年代に活躍したポップスグループ「スターシップ」のレビューです。
スターシップは長年活躍している(今でも現役)だけに、ヒット曲も山ほどあるのですが、その中でも自分がとくに心に残った2曲を紹介したいと思います。
今回は「シスコはロックシティ」と「セーラ」です。
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スターシップ「シスコはロックシティ」のレビュー
まずは「シスコはロックシティ」を紹介します。
1985年10月に発売された「ニー・ディープ・イン・ザ・フープラ」からの一曲。
邦題が少しダサいような気がしますが(笑)
洋楽番組で彼らのPVを見たのは84年か85年あたりだったでしょうか?
都会のビルを背景に(今思えば、安っぽい画像を張り付けただけですが)、男性と女性のボーカルは「ウィ、ビィルザッシティ!」と軽快なリズムに合わせて歌っているのを聞いて「おっ、カッコいいな!」と一発で気に入りました。
当時はまだ小学生でしたが、英語の意味は少しは理解できていて「自分たちがこの街を作ったんだよ」というサビの歌詞に「なんだか心に響くなー」と。
ちょうど少年ジャンプで北斗の拳とかジョジョにハマってた時期だったので、なんといいますか、「大義」とか「正義」みたいな雰囲気の歌のサビに心惹かれたんですよね。
それよりも曲がとにかく良くて、キャッチーでしたし、軽いロックの調べもあってすぐに好きになりましたよ。
約30年後にこの曲がミュージカル映画で使われたときは「懐かしい!」と嬉し泣きしそうでしたから。
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初めてロックなリズムに心惹かれた思い出の曲ですね!
切なく心に響くバラード「セーラ」
NHK-FMでスターシップを初めて聞いた曲です。
イントロでいきなり気に入ったので、速攻でカセットテープに録音しました。
この「セーラ」は、名前を変えて(ジェファーソン・エアプレーンから)スターシップとして新しくスタートしたバンドのファーストアルバム「Knee Deep in the hoopla」からのセカンドシングルです。
先に取り上げた「シスコはロックシティ」に続く2曲目になるビルボードナンバーワンヒットということなんですね。
ミッキー・トーマスがメインボーカルで、グレイス・スリックがバッキングボーカルを担当しています。
1986年の1月に39位でチャートインした後、一週間で一位を獲得したこの「セーラ」は、ボーカルのトーマスの奥さんのこと歌った曲だといわれていますね。
その後でPVを見たとき、分からなかった英語の歌詞の内容を映像で理解したような気になって、しんみり泣けた曲でもあります。
Starship - Sara
いってみれば男と女の関係を描いたラブソングなんですが、スターシップが歌うと、不思議と気持ちよく聴けるんですよ。
映画「マネキン」のサントラでもそうでしたが、彼らの歌う曲はどれも「爽やか」まっしぐら!明るく前向きだった時代の風潮もあいまってか、何を歌っても暗さは微塵もありません。
そういえば当時ヒットチャートで出てた曲の多くはそんな感じでしたねえ。
まさに輝ける80年代、ポップス黄金時代というやつですよ。
こんな時代に思春期を過ごした僕としては、ヒップホップやミクスチャーなんちゃらよりも、スターシップのような王道ポップスに未だ心惹かれるのは当然であります。
スターシップの経歴と現在
バンドのコアなファンからすれば、マーケティング主導の売れ線路線時代のようですが、MTV世代の私からすれば、彼らの歌は80年代のウキウキとした気分を思い出させてくれるので、当時からも今でも大好きです。
公式サイトはバンドメンバーの数だけあるようで、それほど熱烈なファンでもない私が、これを全てリンクするのはかなりの至難の業です(涙)。
一応、私が触れた当時のスターシップの状況を、ウィキ記述から以下に抜粋させていただきますね。
MTV時代に生き残るためのスタイルを受け入れようと考えたスリック/トーマスがバンドの方向性を握るようになる。
バンドの変容は進み、あるライブでは女性バック・コーラスを配置する案まで出て、これにカントナーは激怒。
また、最も勢いに乗っていた後進バンドジャーニーの前座を務めるという提案もあったが、かつて一緒にツアーをした時に比べ極度に安い報酬を提案されたために拒否、という話も残っている。
このような経緯から、もはや主導権が取れなくなったカントナーは、もう1枚アルバムを制作した後に解散するという意思を表明するが、他メンバーは存続を要求。
1984年、結局カントナーが単独で脱退し、残ったメンバー達にバンド名「ジェファーソン・スターシップ」を使わないように訴訟を起こす。(公判中、一時スターシップ・ジェファーソンと名乗って公演を続けたといい、事態の混乱を物語っている)
1985年の判決の結果、両者とも使えないことになり、折衷案として「ジェファーソン」をはずして「スターシップ」となり、新たにRCAと4枚のアルバム制作の契約を結んで再出発した。
バンドは当時先端のエレクトロ・ポップを全面的に取り入れ、マーティン・ペイジによるシングル「シスコはロックシティ(We Built This City)」(これは邦題だけで実際は特定の街を歌ったものではない。)は、エアプレイン時代から通算してもシングル初となる全米1位(1985年11月16日付 - 23日付)を獲得。
アルバム『Knee Deep in the Hoopla』も成功を収め、エアプレイン以来果たせなかった日本公演も実現している。
*カントナー⇒ポール・カントナー。バンド創設以来のオリジナルメンバー。
*スリック⇒グレイス・スリック。途中参加の女性ボーカリスト。シスコやロックシティやマネキンのころのツインボーカル。
*トーマス⇒ミッキー・トーマス。途中参加の南部出身ボーカリスト。スリックと共にMTV世代を生き抜く。
その後、バンド内の不仲や音楽性の違いにより、1990年に解散。
トーマスとボーカルコンビを組んでいたグレイスは年齢を理由に脱退。(1939生まれだから、90年当時ですでにアラフィフだったようですね)。
トーマスはソロ活動を現在も続けているようです。
私の中ではトーマスがスターシップそのものといった感じですが、今は違うんですよね。
オリジナルのジェファーソン・スターシップは、カントナーを中心として、こちらも現役活動中だということだそう。(2014年現在「Jefferson Starship」)
また改めて聞いてみましょうかね!
まとめ
スターシップは「シスコはロックシティ」と「ナッシング・ゴナ・ストップ・アス・ナウ」とこの「セーラ」ぐらいしか印象にないのですが、「セーラ」はPVの出来が素晴らしいためか、特に強く印象に残っています。
「sara」では、ボーカルのミッキー自らが主演をこなしているのですが、この人声が素晴らしいですよね。
日本で言えばオフコースの小田和正みたいな感じ。
透明感があって伸びもあって。
素晴らしい歌と上質な映像。
この二つがあれば、人は幸せに暮らせるのかもしれません。