マイクはボーカリストにとっての「楽器」です。
ギタリストがギターにこだわるように、シンガーやボーカリストはマイクで自分の音楽を表現します。
今回はそんなボーカリストにとっての「武器」であるマイクを、海外の有名ブランドから7種類を紹介していきます。
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ボーカリストの魅力を引き出す楽器「マイク」おすすめ7選
【1】Shure「SM7Bダイナミックマイク」
1925年に創業したアメリカの音響機器メーカーです。
マイクやミキサー、イヤホン、ヘッドフォンのブランドとして世界的な名声を得ています。
そんなShureのSM7Bは、オールラウンドなボーカル・マイクとして、高い評価を得ており、長年にわたってマイケル・ジャクソンが愛用するなど、音楽界の大物アーティストに採用されています。
最近ではその豊かでバランスの取れたトーンがポッドキャスティング界でも採用されています。
価格に比してクオリティが充実しており、コスパが非常に良いことでも有名ですね。
音楽活動にはもちろん、ナレーションやポッドキャストにも向いているので、youtubeで活動する方にもおすすめですね。
【2】アストンマイクロフォンズ「アストン・スピリット」
英国で製造する唯一のメインストリーム・マイクメーカーです。
2016年に最初のマイク「オリジン」を発表して以来、数々の優れたモデルをリリースしています。
高品質でありながら手頃な価格のマイクロフォンのラインナップを充実させ、音楽機器業界の新星として急速に注目を集めているブランドでもあります。
同社のフラッグシップモデルである「アストンスピリット」は、1インチのゴールドエバポレーテッドカプセルと、さまざまなピックアップパターンを誇ります。
有名ブランドのマテリアルとしては驚くほどの低価格でありながら、様々な用途に使うことができるコスパの良さは、あらゆるスタイルのボーカリストにおすすめしたいですね。
【3】AKG「C414 XLII」
1947年にオーストリアのウィーンで設立した音響機器メーカーです。
マイクやヘッドフォンの技術に定評があり、戦後からヨーロッパや世界各国のレコーディングスタジオや放送局、映画スタジオに導入された歴史をもっています。
高音域の周波数特性における特徴があり、集音用のマイクとしての高い知名度を誇っていますね。
そんなハイクオリティなAKGモデルの中でも、「C414 XLII」は最も高価なマイクであり、それに見合うだけの性能を持っています。
スピーチからボーカル、アコースティック楽器、ドラムまで、あらゆる音の表現に優れており、最も汎用性の高いマイクロフォンの1つといえますね。
ボーカリストであれば人生で一度は使っておきたいハイエンドマイクだと思います。
【4】RODEマイクロフォン「NTK」
1967年にオーストラリアで創業した音響機器メーカーです。
スタジオや映画、テレビ、ボーカル用のマイクとして世界での数多くの販売実績をもっています。
ラインナップの中でも「NTK」は、ボーカルやスピーチ関連のアプリケーションで優れたパフォーマンスを発揮し、同社のフラッグシップモデルにもなっています。
その魅力の一つはツイン3極管6922で、レコーディングにビンテージの暖かさを加えるとも言われています。
中音域にやや弱さを持っていますが、マイク性能は非常に高いモデルといえますね。
【5】IK Multimedia「iRig Mic Studio」
1996年にイタリアで創業した音楽テクノロジーメーカーです。
音響機器だけでなく、コンピューターを駆使したソフトウェアやそれに関連するデバイスの販売にも力を入れています。
ここで紹介する「iRig Mic Studio」はスタジオ録音や自宅でのボーカル収録に優れた性能を持つモデルで、コンデンサータイプになっています。
マイクには「ダイナミック」と「コンデンサー」があり、それぞれの特徴は、
ダイナミックマイク⇒電源不必要・丈夫で湿度に強い・感度は弱い・安価
コンデンサーマイク⇒電源必要・振動や湿気に弱い・感度が高い・高価
と分けられます。
感度の高いコンデンサーマイクのほうが、繊細で様々な幅の音を拾うことができるので、その分高価になっているということですね。
iRig Mic Studioはコンデンサーマイクになり「電源が必要で、野外の温度や湿度に弱いこと」から、室内録音用のボーカル収録に優れたパフォーマンスをもっていることが分かりますね。
【6】ノイマン「TLM 102」
1928年に創業のドイツのマイクメーカーです。
数あるマイクブランドの中でもその知名度と信頼性は抜群で「マイクの王様」と名付けられているほど。
ビートルズが愛用したことでも有名ですし、ヒトラーの演説で使われたモデルが史上初めて大量生産されたコンデンサーマイク『CMV 3』だったことでも、歴史にその名を残しています。
プロのミュージシャンの中でも非常に信頼性が高い同社のマイクの中でも「TLM102」は比較的に安価で一般のミュージシャンにも入手しやすいモデルになっています(とはいえ高いですが)
その特性は中域に渡って正真正銘のフラットで、透明でオープンなキャラクターを持ち、色付けすることなくボーカルを忠実に再現するのに最適です。
またボーカルに最適でありながら、アコースティックギターから軽いパーカッションまで、他の多くの分野もカバーすることができます。
ボーカル及び集音マイクとして一度は使ってみたいハイエンドモデルの一つですね!
【7】テレフンケン「M80」
1903年に創業したドイツの電機メーカーです。
アンプや無線の製造で世界的に有名になりますが、マイクブランドとしてのテレフンケンは、2000年代のアメリカでの事業展開の成功から音響機器メーカーとしての地位を確立しています。
T80のモデルは外観の派手さでパフォーマンス用マイクとして愛用され、音域もダイナミックマイクでありながら、コンデンサーマイクなみの繊細なサウンドの実現も成功しています。
高い感度にもかかわらず、トランジェントはよく抑えられ、ハンドリングノイズも抑制。
マイクは超単一指向性でボーカルのサウンドによりフォーカスしたパターンをもつため、自分の声に集中できる分、楽曲の軸から外れないように注意する必要があるかもしれませんね。
まとめ
ボーカリストにおすすめのマイク7選を紹介してみました。
マイクはボーカルの声を魅力的に聴衆に伝えるための重要なツールです。
それぞれに特質があるので、自分の声やパフォーマンスに合うものを選ぶことが大事ですね。
また喉はボーカルの一番大事な「資産」ですので、その調子を上手に維持することもボーカルの大事な仕事の一つ。
こまめにケアをして、より良いパフォーマンスを発揮できるよう努力していきましょう。
今回の情報がボーカリストの参考に少しでもなれば幸いです。
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