男性ポップデュオバンド「ザ・レモン・ツイッグス」の紹介です。
2016年にメジャーデビューして、その美しいメロディと良質なポップスでミュージック界の大御所も絶賛を贈っている注目の二人。
今回はそんなポップロックデュオの新譜を聴いて「良いな」と感動したので、曲とバンドについて紹介していきたいと思います。
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ザ・レモン・ツイッグスとは?
ブライアン・ダダリオとマイケル・ダダリオのダダリオ兄弟を中心にしたポップ系ロックデュオバンドです。
兄弟は2歳違いで、兄のブライアンが2月17日、マイケルが1月15日が誕生日となっています(年数は1998年あたり)
二人はニューヨーク州ロングアイランド出身で、子供の頃から舞台に出たりテレビや映画出演していた経歴がありました。
そんな兄弟がバンドを組んだのは高校生の時。
多才な兄弟はリードボーカル、リードギター、ドラムやその他の楽器を演奏し、2015年にはカセット版の「What we know」をリリースします。
さらに翌年(2016年)にはメジャーデビュー第一作となる「Do Holliwood」をリリース。
テレビ出演や様々なフェス、ライブ出演を経てキャリアを積み、2018年にセカンドアルバム「Go to school」を発表します。
このアルバムは人間に育てられた猿の子供を主人公にしたミュージカル仕立ての内容になっていて、アルバムジャケも子ザルがイラストで描かれています。
そして2020年に新作「Songs for the general public(大衆向けの曲)」をリリースにて現在に至るわけです。
本国アメリカのメジャーシーンでの扱いがどのようなものかは分かりませんが、少なくとも彼らを知るきっかけになったタワーレコードの宣伝文句にある、
エルトン・ジョンやカルチャー・クラブのボーイ・ジョージ、ギルバート・オサリバン、ザ・ゾンビーズ、ザ・ルーツのクエストラヴなどポップ界の大御所が絶大な信頼を寄せ賛辞を送り、インディー・ファンはもちろん王道ロック・リスナーといった幅広い音楽好きから、その奇抜なアート/ファッション・センスで各方面の人々を魅了している天才ダダリオ兄弟率いるバンド、ザ・レモン・ツイッグス
をみる限り、彼らが「その道」の人たちに熱烈に支持されていることが分かりますね。
ザ・レモン・ツイッグスとの出会い
そんな「知る人ぞ知る」彼らを初めて知ったのは、やはりタワーレコードです。
去年(2019年)のこと。
ショップおすすめの試聴コーナーの中に並べられていて、確か3番目か4番目のランクに位置していたと思います。
上から順に聴いていきながら「ふ~ん、まあまあやね」と平均5秒くらいで「停止ボタン⇒再生」を繰り返してCDを試聴していく中で、彼らのCDで「ハッ」とくるものを感じたのです。
澄んだ声とアコースティツク風の静かなバンド演奏。
それでいてバラードに傾かず、ロック好きの自分にも違和感のないキャッチ―なメロディライン。
「きれいな曲だな」ということ。
すごく胸に響きました。
これはなかなか掘り出し物じゃないかと(すでに有名だからタワレコで売られているのですが笑)
さらに強烈な印象を植え付けられたのは、彼らの見た目です。
アルバムジャケはセカンドだったと思いますが、裏面に二人の写真が乗せられていて「えっ?この二人が歌ってるの?」と驚きました。
70年風長髪ヒッピースタイルで、いかにも「自意識過剰なバラードを歌ってうんざりさせられそうな根暗デュオ」という印象でしたが、ところがどっこい、実際の楽曲のイメージがめちゃくちゃ違っていたということなのです。
根暗で癖が強そうな曲を歌ってそうな二人が、ここまで「綺麗で楽しく、耳に優しいソフトポップス」を歌う二人だとは、その70年代クイーン風な見た目からは想像もつきませんでした。
それがレモン・ツイッグスとの出会いであり、その良い意味のギャップで「このバンドはありだな」と思わせてくれた理由になります。
ザ・レモン・ツイッグスのニューアルバム情報
そんなレモン・ツイッグスが2020年8月21日付で新譜をリリース。
これもタワレコで発見しました。
最初はポスターを見ても「また新人のビジュアル系ロックバンドの宣伝か」と思ったくらいに、兄弟の見た目が以前と少し変わっていました。
とくにマイケルの見た目が完全に変わっていて(金髪)、しかもその表情がイカれ気味のパンクロッカーみたいに口を歪ませているので「これは聴きたくないタイプのバンドだな」と最初から拒否反応気味に。
ところが、よく見てみると「ザ・レモン・ツイッグス」と書かれていたので、ああ、あのバンドかと。
じゃあ聴いてみようかとなって、ヘッドフォンで試聴したところ、旧2作に劣らない「綺麗なメロディ系ポップス」だったので「ほっ」と安心という流れになったのです。
ザ・レモン・ツイッグスの特徴とまとめ
これまでリリースされた3枚のアルバムを聴いた印象です。
ズバリ、
デビッド・ボウイとエルトン・ジョンを足して二で割ったような曲風
というところです。
>>偉大なるアーティスト、デビッド・ボウイの「ブルー・ジーン」
>>エルトン・ジョンの伝記映画「ロケットマン」に捧げるアルバムレビュー!
特に最新アルバムの「Songs for the general public」は特にその傾向が強いように感じます。
ロック調の曲はクイーンの影響もあるかなと。
あえていうなら、その見た目のレトロ感と曲風が
ポップス界のザ・ダークネス
とでもいうべきでしょうか。
ダークネスは70年代ロックに強い憧憬をもつジャスティン兄弟によって設立されたバンドで、その音楽スタイルはツェッペリンやディープ・パープル、クイーンにかなりの影響を受けています。
ジャスティンはあまりにロックに対する愛が強すぎて「パンクやグランジ」を徹底的に敵視するスタイルを一時期鮮明にしていたくらいの「70年代ロック信者」でした。
>>【ザ・ダークネス】ジャスティン復活はロック神の思し召しである!!
レモン・ツイッグスはダークネスほどの原理主義的傾向はないでしょうが、その音楽の変質のなさから「60~70年代音楽へのこだわり」を強く内包していると確信します。
ルックスや曲風から考えると、前述した「エルトン・ジョン」「デビッド・ボウイ」「クイーン」の影響が特に強いでしょうかね。
もちろん先輩たちよりも「透明度」が高いというのが自分の印象なので(おそらく私生活の過ごし方にあり)、個人的には
70年代正統派ポップス&ロックスのエキスを後世に引き継ぐもの
という感じが強し!
これからの活躍を期待したいバンドですよ。
まとめ
久しぶりに「耳に優しいポップス&ロックス」を感じたバンドでした。
最初の2枚で「いいな」と思った印象が新譜でも変わらず継承されていたことに喜びすら感じます。
その美しいハーモニーと耳に馴染む楽曲はなかなかに稀有だと思うので、これからも変わることなくその道を邁進して欲しいと思いますよ。