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洋楽の英語

ロクセット「愛のぬくもり」の歌詞で英語学習

2019年11月24日

80年代後半に人気を博したスウェーデン出身の男女デュオ、ロクセットの歌の歌詞から英語チェックです。

88年にリリースしたセカンドアルバム「Look sharp」が世界的にヒットして以来、そのキャッチ―な楽曲とパンチのある歌唱力で多くのファンの支持を受けているロクセット。

2016年にボーカルのマリーが病気のためにツアー休止に至りましたが、アルバムリリースそのものは継続しているので、現役のベテランデュオでもあります。

30年以上に渡るキャリアもあって、名曲ももちろん多い彼らですが、その中でも「愛の切なさ」を歌い上げたバラードソングは秀逸です。

聞くたびに「そんなこともあったなあ・・」と思い出に浸らせてノスタルジックさが目に涙といいますか・・・

そんな自分の中で特に印象に残っている名曲から特に「心に響いた」歌詞の英語部分をピックアップしていきましょう。

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愛の終わりを悲しむ英語表現

I wake up lonely

「一人で目覚める」の意味です。

愛が終わってしまった朝、大切な人が去ってしまい、同じベッドにいない哀しさを表現したシンプルなフレーズです。

同棲していたり、結婚して破局を迎えたことのあるカップルなら大抵は感じる瞬間ですね。(私ももちろんあります)

【語句】

wake up⇒起きる

lonely⇒寂しい

there's air of silence

「静けさが漂う」の意味です。

「一人で目覚める」直後に「静寂」が部屋の中を支配するという流れの意味合いになっています。

二人でいても静かになる瞬間はありますが、別れて一人になったときの静寂はたとえようもない寂しさを伴うもの。

この歌詞はそんな心境を表現しています。

【語句】

there is~⇒そこに~がある

air⇒空気、雰囲気

silence⇒沈黙、静けさ

It must have been love

「あれは愛だった」の意味です。

直訳調にすると「それは愛だったに違いない」。

文法的には「過去に起きたことへの強い推量」の意味合いになります。

詞的にいえば「かつて愛しあった思い出を振り返る、何かを確認するかのように」という、語るものの「意思」を感じる表現ですね。

部屋に残った相手との思い出の品や写真を見返しながら「これはあのときに買ったり、撮ったりしたんだなあ。確かに俺たち、愛し合ってたんだよなあ・・でももう二度と戻ってこないんだよなあ」という、後悔にも似た感情とでもいうべきでしょうか。

いやあ・・・切ないですね。

【語句】

must have been~⇒~だったに違いない

it's over now

「もう終わってしまったんだ」の意味。

実際の歌詞には、この前にbut(しかし、だけど)がついています。

先ほどの「愛だったに違いない」からの続きで「でも、もう今は終わったんだ」という現実を認める表現になっています。

これも悲しいですね。

かつての楽しく充実した思い出から一転して、寒々とした今の状況を認識させられるのですから。

でも人生とはそういうもの。

出会いと別れを繰り返し、人は強くなっていくのです。(繰り返しすぎるのも問題ですが)

【語句】

over⇒終わる

実は「愛の裏切り」だった英語表現

Make believing  we're together

「自分たちが一緒だったと信じ込んでいた」の意味です。

歌詞の前半だけ見ると、歌の主人公が相手から別れを告げられたような流れに見えたのですが、ここから「あれ?実はこの人が心変わりしたんじゃないの?」というまさかの激空間ストーリーに早変わりしていきます。

でもこの時点ではまだ「俺たちが終わってしまったのは、きっと何か自分にも至らないところがあったからなんだろうな・・でも仕方ないよ。愛の終わりってのはそういうものだから」という「美しい勘違い」が続きます。

【語句】

Make believe~⇒~という振りをする、信じ込む

I've turned to~

「私は変わっていった」の意味です。

この前後に「in and out(身も心も)」とか「Like a teardrop in your palm(君の掌の涙のように)」とかのポエミーな表現が散りばめられていますが、要は「主人公が心変わりした」ということなんでしょう。

その理由は「他に好きな女(男)ができた」からなのか、単に「相手が嫌いになった」ことなのか分かませんが、とにかく相手への気持ちが変わってしまった「愛の裏切者」であることは間違いないようです。

【語句】

turn to~⇒~に向きを変える

It's where the water flows

「愛は水が流れる方へと」の意味です。

これに「it's where the wind blows」が2回続きます。

終盤の歌詞なので、これまで歌ってきた「もう自分たちの愛は戻ってこない、それは自分の心変わりのせいでもある、そしてその愛は水が流れるほうへ、風が吹く方へ・・」と、かなり美しい流れになっていますね。

確かに最初の「相手にフラれた」流れならば同情の余地はあるのでしょうが、途中の「I've turn to~(心変わりした)」で「えっ?お前だったの?」と気づいてからは「ああ、そうなの、それはよかったね」と一転して冷たいあしらいになってしまうのは、フラれ歴が長い自分からすれば当然のことです。

私の場合は自分が原因でフラれたことが大半なので納得もいきますが、これが何の落ち度もなく、相手が一方的に心変わりしてフラれてしまった人とすれば、こういう歌詞を見たら「ふざけんじゃないよーっ!」と怒り心頭になってしまうのでアウトでしょう。

でも歌詞自体は美しいので、英語的にはセーフです(なんじゃ、そりゃ^^;)

【語句】

It's where~⇒~という場所

まとめ

実は今まで歌の歌詞をじっくり読んでこなかったので、今回初めてこの曲の深い内容を知って「なんじゃそりゃ!」となってしまいました。

いい歌なのに個人的には軽くショックだったというべきか^^;

英語的には使えるフレーズがいくつかあったので、それをピックアップしたつもりです。

特に「turn to」とか「make believe」は日常生活でもいけそうな表現ですよね?

「裏切り」「フリをする」ダークサイドな表現なので、そういう気分になったときはぜひとも使ってやりたいもの。

まさかロクセットの歌でそんな表現を学ぼうとは思いませんでしたが^^;

彼らの歌はどれも良いものばかりなので、今後も度々紹介していこうと思います。

 

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