80年代後半にシーンに登場して、数々のヒットソングを世に送り出していった稀代のシンガーソングライター、リチャード・マークス特集です。
マークスの曲はどれも耳に馴染んで心地よく、特にラブバラードは珠玉のものばかりなので、80年代から現在にかけて高い人気を保ち続けています。
かといってラブソング専門では決してなく、むしろロックなアップテンポの曲に彼の真骨頂があったように思いますね。
そんな往年のヒットメイカーのマイベストランキングを彼の過去と近況に合わせて紹介していきたいと思います。
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リチャード・マークスの思い出
80年代の中でもとくに名曲が集まっていた1987年「ドント・ミーン・ナッシング」でリチャード・マークスはデビューします。
カントリーとロック&ポップスをミックスしたような明るく乾いた曲と、それとは裏腹の「業界の裏側」を皮肉った歌詞とミュージックビデオが強烈な印象でした。
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私も初見でたちまち心を掴まれた覚えがあります。
当時は私は中学生で洋楽番組にハマっている時期で、夜のヒットスタジオに彼が出演したときは「一体どんな雰囲気で歌うのだろう?」と興味津々で見入っていました。
以降も出す曲出す曲がヒットして、80年代後半のビルボードチャートでマークスの曲を見ない週はなかったほど。
彼の曲の多くはバラードでしたが、個人的に好きだったのはアップテンポのロックソングでした。
ラブバラードは10代の男子がハマるには「甘すぎ」ましたし、その良さもほとんど理解できませんでしたしね(大人になって好きになりました)
一番印象に残っているのは1989年発表の「Satisfied」。
ちょうどその頃に学校の女の子に片思いをしていた時でして、甘酸っぱい青春テイストがリチャード・マークスの爽やかでノリノリな歌と絶妙にブレンドしてマッチングして丸坊主の中坊のハートの奥深くに食い込んでいたのですね。
その件の女の子は別のクラスで滅多に顔を見かけるチャンスはなかったのですが、マークスの「satisfied」がリリーズされたときに修学旅行という他のクラスとも交流が持てる日が近づいていた時期でもあって、なんだかすごく気分が盛り上がったことを思い出します。
今でもその時の気分の盛り上がりと興奮が強く自分の中に残っていて、それが「Satisfied」を30年以上経った今でもこの曲を特別なものにしてくれているんですよね。
リチャード・マークスのその後と近況
そんな思い出深い80年代後半を経て90年代に入り、それまで続いていたマークスの快進撃がピタッと止まります。
デビューアルバムとセカンドアルバムが大ヒットしたこともあって、三作目「Rush street」も大きな期待を寄せられていたのですが、予想を下回るセールス結果になってマークス神話はついに終焉を迎えたのです(米ビルボードチャート35位)
その後もシングルヒットはいくつか出しつつも、アルバムセールスではかつてのような勢いはもはや戻らず、その頃から他アーティストへの楽曲提供やプロデュースに力を入れ始めていたようです。
ただアルバムリリースはベスト盤を含めて定期的に続けていて、最新アルバム「リミットレス」(2020)はスタジオアルバムとしては2014年の「ビューティフル・グッバイ」以来6年ぶりの作品になっています。
さらに2021年4月には自伝本「ストーリーズ・トゥ・テル」を出版。
プライベートでは絶頂期の1989年に女優のシンシア・ローズと結婚し、3人の男の子をもうけました。
シンシアはマークスのデビューシングル「ドント・ミーン・ナッシング」のミュージックビデオに出演しており、その関係で付き合うようになったのかどうかは分かりませんが、その2年後に結ばれてた形になります。
業界でも有名なオシドリ夫婦だったらしく、マークスの持ち歌「ライト・ヒア・ウェイティング」はシンシアが撮影で南アフリカにロケに行っていたときに、彼女への思いを綴った曲と言われています。
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風貌が元キャンディーズの蘭ちゃんにそっくりなこともあって、個人的には好きな人でしたが、2014年には離婚。
その翌年の2015年にキューバ系の元モデルの女性と再婚し、蘭ちゃんファンの自分を相当にがっかりさせてくれたことが記憶に新しいですね。
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夫婦生活は破綻したマークスですが、シンシアとの間にもうけたお子さんは皆立派に成長し、マークスが共同で曲を作ったりと、同じく音楽の道に進んでいると思われます(お子さんたちは2021年現在で28歳前後)
リチャード・マークスのマイベストソングス【TOP10 】
色々な意味で思い出深いマークス氏の曲の特徴は「キャッチーなメロディとマークス自身の若々しくハスキーな声」。
聞いているうちに一緒に歌いたくなる「親しみ」と聞きほれてしまう「上手さ」が独特の雰囲気と魅力を象っています。
若々しい歌声も年を経ても変わることなく続いていて、50を越えた今でもかつてのような素晴らしい歌を聞かせてくれるのが良いですね。
そんなリチャード・マークスの楽曲を自分の中で「ベスト10」形式でランキング付けしたのが以下です。
1位:Don’t mean nothing(1987)
2位:Satisfied(1989)
3位:Angelia(1989)
4位:should 've known better(1987)
5位:Hold on to the nights(1988)
6位:Hazard(1992)
7位:Endless summer nights(1988)
8位:Right here waitting(1989)
9位:Take this heart (1992)
10位:Now and forever(1994)
番外編:Edge of broken hearts
やはり80年代の初期の歌が多いですね。
絶頂期のパワー恐るべしという感じですよ。
最後の番外編の曲は女性ロックバンド「Vixen」にマークスが提供した曲だと言われています。
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マークスが初期のライブで自身が歌っている映像を見たのですが、バンドとはまた別の魅力があって良いなと思っていました。
もともとはロックバージョンのマークスソングから入ったので、この曲もその流れで特別編という感じですね。
まとめ
往年のヒットメーカー、リチャード・マークスの過去と現在、そして思い出話を語らせてもらいました。
マークス氏の近況ですが、フォローしているツイッターでは2021年に出版した自身の自伝本の宣伝以外は多くは政治的なことであったり、近しい友人の情報をシェアしているものがほとんどになります。
その中で「おおっ」と思ったのが、同世代のミュージシャンとの3人の記念写真。
#fbf to a few years ago with two of my pals who never fail to make me laugh. Musical powerhouses and good humans. @kennyg @mbsings pic.twitter.com/arSZxdnvHK
— Richard Marx (@richardmarx) June 25, 2021
左からマークス、真ん中にケニーG、右にマイケル・ボルトンが仲良く肩を組んで並んで映っています。
3人とも80年代後半~90年代初頭のビルボードチャートで常連だったミュージシャンたちで、それぞれ年を取ったものの、元気そうな姿を見せてくれて嬉しく感じました。
ちょうど私が思春期を過ごした時期に活躍した人たちなので、こうやって懐かしい顔ぶれを揃って見れるのは感激ですね。
3人ともどうかこれからも、そしていつまでも現役のままで輝きを放ち続けて欲しいと思います。