映画『007』シリーズのジェームズ・ボンドといえば、スーツスタイルがまず頭に浮かびますが、実はネクタイもそのキャラクターを語る上で重要なアイテムです。
歴代のボンド俳優たちは、それぞれの個性や時代のトレンドを反映したネクタイを着用し、独自のスタイルを築いてきました。
本記事では、ショーン・コネリーからダニエル・クレイグまで、歴代ボンド俳優が映画内で見せたネクタイスタイルと、それぞれの魅力にマッチするおすすめブランドを紹介します。
ジェームス・ボンドのネクタイ・スタイル紹介
ショーン・コネリー
【映画でのネクタイスタイル】
ショーン・コネリーのボンドスタイルは、英国紳士のクラシックな装いが基盤となっています。
『007 ドクター・ノオ』や『ロシアより愛をこめて』では、細身のブラックニットタイが特に印象的。
このネクタイは「無骨さ」と「洗練」を両立するアイテムとして、ジェームズ・ボンドのキャラクターに深く結びついています。
『ゴールドフィンガー』では無地のネクタイや、控えめなストライプ柄がスーツとの調和を保ち、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
60年代当時のトレンドを取り入れつつも、時代に流されない普遍的なスタイルが魅力です。
【着用ブランド(推定)】
当時の衣装担当が特定のブランドに依存することは少なかったため、詳細なブランド名は明らかではありませんが、英国製品である可能性が高いです。
【似合うブランド】
- ターンブル&アッサー(Turnbull & Asser)
クラシックでタイムレスなデザインが、ショーン・コネリーのボンド像にふさわしい選択です。
- ジョン・スメドレー(John Smedley)
英国製のニット製品で、ブラックニットタイに通じるスタイリッシュな要素を備えています。
ジョージ・レーゼンビー
【映画でのネクタイスタイル】
『女王陛下の007』では、ジョージ・レーゼンビーが新鮮で華やかなスタイルを披露しました。
特に注目すべきは、ペイズリー柄や幾何学模様など、1960年代後半から70年代初頭にかけてのトレンドを大胆に取り入れた点です。
ラフなスーツスタイルにも、ボウタイを合わせたフォーマルな場面でも、その若々しさと個性が際立っています。
レーゼンビーのネクタイ選びは、伝統を踏襲しつつも、ボンド像に新たな彩りを加えました。
【着用ブランド(推定)】
スーツと同様にダグラス・ヘイワードが関与していた可能性が高く、ネクタイもそのコーディネートの一環として選ばれたと思われます。
【似合うブランド】
- エトロ(Etro)
華やかな柄と色彩感覚が、レーゼンビーの明るいキャラクターにマッチします。
- ドレイクス(Drake's)
クラシックとモダンのバランスが取れたデザインで、彼のエネルギッシュな印象を引き立てます。
ロジャー・ムーア
【映画でのネクタイスタイル】
ロジャー・ムーア時代のボンドは、時代背景に合わせたファッションの進化が顕著です。
『007 死ぬのは奴らだ』では、70年代特有のワイドラペルのスーツに合わせた太めのネクタイが多く見られます。
光沢のあるシルク素材や、独特なストライプ柄、幾何学模様が彼のエレガントなキャラクターを強調しました。
『007 私を愛したスパイ』や『ムーンレイカー』では、より落ち着いたトーンに戻り、シンプルなソリッドカラーのネクタイが多用され、彼の都会的なイメージを完成させています。
【着用ブランド(推定)】
ロジャー・ムーアの衣装の多くはダグラス・ヘイワードによるもので、ネクタイも同じく英国製の高級ブランドが採用されたと推測されます。
【似合うブランド】
- ハーミーズ(Hermès)
シルクの質感と洗練されたデザインが、ロジャー・ムーアの上品さを際立たせます。
- シャルベ(Charvet)
フランスの高級ネクタイブランドで、都会的でクラシックなデザインが彼にふさわしいです。
ティモシー・ダルトン
【映画でのネクタイスタイル】
ティモシー・ダルトンのボンドは、シリーズの中でも特に現実的でシリアスなトーンが際立ちます。
そのスタイルも、シンプルで実用性を重視したもの。
『007 リビング・デイライツ』では、スーツに合わせるネクタイもダークトーンが中心で、派手さを控えたデザインが採用されました。
ストライプや織柄などの控えめなディテールが、冷徹かつプロフェッショナルな彼のキャラクターに適しています。
【着用ブランド(推定)】
特定のブランド情報はありませんが、英国の伝統的なメーカーが選ばれた可能性が高いです。
【似合うブランド】
- リチャード・ジェームス(Richard James)
モダンでシンプルなデザインが、ダルトンのリアリスティックなボンド像に合います。
- ドーメル(Dormeuil)
英国伝統の素材とミニマルなデザインが、彼の冷静なスタイルを引き立てます。
ピアース・ブロスナン
【映画でのネクタイスタイル】
ピアース・ブロスナンのボンドは、華やかさと洗練が融合したスタイルで観客を魅了しました。
『007 ゴールデンアイ』では、ネクタイのデザインもシルクの光沢や斜めストライプなど、視覚的に魅力的なものが多用されました。
『007 ダイ・アナザー・デイ』では、グラデーションや微妙な織り模様が施されたネクタイが登場し、ラグジュアリーな印象を与えます。
彼のネクタイスタイルは、スーツ全体との調和が緻密に計算されており、モダンなボンド像を形成しています。
【着用ブランド(推定)】
ブロスナン時代のスーツを提供したブリオーニ(Brioni)が、ネクタイも手がけた可能性が高いです。
【似合うブランド】
- サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)
華やかさと高級感が、ブロスナンの優雅なボンド像に最適です。
- ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)
トラディショナルでありながらモダンな要素を持つネクタイが、彼のスタイルにマッチします。
ダニエル・クレイグ
【映画でのネクタイスタイル】
ダニエル・クレイグのボンドは、現代的でタイトなシルエットが特徴です。
『007 カジノ・ロワイヤル』以降、ネクタイは幅が細めで、無地やシンプルな織柄が中心となっています。
『007 スカイフォール』では、トム・フォード製のスーツに合わせたソリッドカラーのネクタイが象徴的で、全体のミニマリズムを強調しています。キャラクターの堅実さとアクションに重点を置いたスタイルが特徴ですね。
【着用ブランド(推定)】
トム・フォード(Tom Ford)がスーツとともにネクタイも提供しています。
【似合うブランド】
- トム・フォード(Tom Ford)
モダンかつシャープなデザインが、クレイグの引き締まったスタイルに最適です。
- ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)
控えめながら洗練されたデザインが、クレイグのクールなボンド像に調和します。
まとめ
歴代ジェームズ・ボンドのネクタイスタイルは、俳優ごとの個性や時代背景を反映しつつ、シリーズ全体の洗練されたイメージを確立しました。
ショーン・コネリーのクラシックなブラックニットタイから、ダニエル・クレイグのモダンでタイトなデザインまで、それぞれのスタイルには多くのインスピレーションが詰まっていますよね。
ボンドのスタイルを真似ることで、装いにも新たな深みが加わることを期待。
本記事を参考に、自分らしい「ボンドらしさ」をネクタイで表現してみてください!
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