007シリーズはスパイアクションとしての面白さも抜群ですが、主人公ジェームス・ボンドのカッコいいルックスとファッションも人気の秘訣になっています。
中でも最近の4作で主役を張ってきたダニエル・クレイグの筋骨隆々とした無骨なスタイルは、それまでのボンドにない男臭さとセクシーさを同時に感じさせてくれますよね。
女性はもちろん、男性にも人気が高いボンドスタイルの中でも特におすすめしたいブランドを紹介していきます。
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ボンド映画ご用達のファッションブランド
【1】トム・フォード(スーツ)
ダニエル・ボンドの定番ともいえるファッションブランドです。
先代までは「サビルロウ(英国)」「ブリオーニ(イタリア)」がボンドスーツを担当していたのですが、ダニエル・クレイグに変わってからは(正確には2作目の「慰めの報酬」から)トム・フォード(アメリカ)がその任を引き継いでいます。
グッチやイブサンローランなどの世界的ファッションブランドのデザイナーとして活躍したトム・フォード氏が設立した同名ブランドは、都会的なラグジュアリー感あふれるスタイルが魅力的です。
筋肉質なダニエル・ボンドの躍動感を引き立てるために、よりタイトなカットになっているのも特徴的。
ダニエル・ボンドに近い日本人の体形を考えると、ボディラインに沿った、身頃もラペルも細めのモードデザインがスーツにおすすめですね。
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【2】ターンブル&アッサー(ネクタイ)
セレブ御用達のファッションブランドです。
歴史は古く、1800年代にロンドンでレジナルド・ターンブルとアーネスト・アッサーの2人のシャツ職人によって創業されました。
ボンド映画では初期の作品でショーン・コネリー演じるボンドが同ブランドのシャツを着用していたことで有名です。
英国王室御用達でもあるターンブル&アッサーは「シャツのロールス・ロイス」と呼ばれるほどに、その材質の良さと肌触りの心地よさで長く愛されてきています。
ボンドシリーズの中では「トゥモローネバーダイ」「「ワールドイズノットイナフ」「ダイ・アナザーデイ」のピアーズ・ブロスナンが身に着けており、厚手のシルクタイと光沢のある美しさが、彼の優雅な雰囲気をマッチングしています。
【3】エステーデュポン・ダックス(カフスボタン)
フランスの高級万年筆、ライター、装身具のブランドです。
1870年代から続く伝統の高級ブランドのカフスボタン「ダイヤモンドヘッド」シリーズは、ダニエルボンドの「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」で使用されました。
映画でも車に乗る時や、銃を構えるときにチラリと見えるその姿は、さりげなくもセクシーさを存分に演出してくれていましたよね。
高級感あふれるパラジウム素材は腕元をラグジュアリーに飾ってくれること間違いなし。
デュポン以外では「ダックス」も英国王室御用達のブランドということで、ボンド好きにはおすすめかと。
目立たないけれども確実にスーツの質を上げてくれる高級カフスボタンは希少価値がありますよ。
【4】デンツ(手袋)
イギリスの高級手袋ブランドです。
ペルー産のペッカリー(イノシシの一種)や北米の鹿、エジプト産の羊の毛を使用することで有名で、裏地にはシルクかカシミアを使用するなど、肌触りが非常にリッチな仕様が特徴的です。
選ばれた素材で製造された手袋は英国王室でも愛用されていることから、女王陛下のスパイであるボンドもまさにその系譜に連なっているといえますね。
映画では「スペクター」「スカイフォール」で身に着けています。
高級感がばっちり出るのでスーツやコートにぴったりですね。
【5】クロケット&ジョーンズ(紳士靴)
1870年代にイギリスのノーザンプトンで設立された老舗の靴ブランドです。
職人による手作りを追求した靴作りは創業以来120年、変わることなく今も引き継がれています。
英国伝統の靴作りの街で培われた技術は、足の機能の保護だけでなく、美しさと優雅さを同時に兼ね備えた理想の最終形といえますね。
激しい任務をこなすだけでなく、英国紳士としての矜持を失わないことで「MI6 ナンバーワンのエージェント」を自他ともに任じているボンドにとって、この靴はまさにジェームス・ボンドそのものを表しているといえます。
映画では「ノータイムトゥダイ」「スぺクター」「スカイフォール」といったダニエル版ボンドで頻繁に使われていますね。
野性味を残しつつ、紳士としての装いも忘れない彼らしいチョイスなのかもしれませんね。
【6】バブアー(ジャケット)
イギリスの老舗アウトドアブランドです。
もともとは港湾労働者や漁師のための防水・防風機能に優れたジャケットを生産した歴史があることから、現在でもその系譜は引き継がれています。
映画「スカイフォール」の中でボンドが身に着けていたタイプは、スポーツ仕様になっており、より耐久性の高い仕様が特徴です。
任務のために激しい動きを要求されるボンドなだけに、並大抵のジャケットでは身を守ってくれません。
しかし英国伝統のジャケットであれば、たとえどんな状況でもボンドに降りかかる火の粉を振り払ってくれるはずです!
過酷な任務に従事する者にこそおすすめの”選ばれし”ストロングジャケットですね。
【7】トム・フォード(サングラス)
もう一つの米国発サングラスブランドが「トム・フォード」です。
「慰めの報酬」「スカイフォール」でクレイグボンドがかけていたモデルはフレームが薄めで、ブルーのグラスの色合い、金髪で青い色をしたボンドの目元にもすごく合います。
私のような一般人が身に着けると、軽薄になってしまいがちですが、ボンドが身に着けることで「力強さ」と「華麗さ」の二つを体現できると思います。
セクシーでクールなボンドのみに許されたスタイルですね!
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【8】オメガ・シーマスター(腕時計)
スイス発祥の歴史ある時計ブランドです。
なかでもオメガ「シーマスター」はそのブルーダイアルがボンドが所属する英国海軍にふさわしいということで、1995年からシリーズで採用されています。
カーレースや宇宙飛行にも使われてきたほどの高い耐久性と機能性、英国紳士にふさわしい高級感あふれるデザインはこれからもボンドの手元を飾り続けるのでしょう。
最新作「ノータイム・トゥ―・ダイ」で使われたモデルは「Omega Seamaster 300M」。
ブルーの背景が英国海軍のイメージを鮮やかに表現していますよね。
海とボンド、シーマスターの組み合わせは本当に良く映えますね!
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【9】フローリス(香水)
ダニエル以前の古き良きボンドたちが愛用してきた香水が「フローリス」。
270年を超える歴史が物語る英国王室御用達「香りの最高級ブランド」で、1730年の創業以来、フローリス家の優れた技術はその子孫へと引き継がれ、王侯貴族や時代を代表する香水ブランドとなっています。
英国女王のスパイであるボンドはもちろん、原作者のイアン・フレミングも愛用した伝統のフレグランスでもあります。
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ボンドファッションは永遠に続く
ボンドシリーズで使われたファッションブランドの中でも、特に自分が気に入ったものをチョイスしてみました。
ボンドといえば、初代ショーン・コネリーのボンド像が長年理想とされてきましたが、2006年にダニエル・クレイグがその役を演じて以来、今やボンドといえばダニエルバージョン以外は頭に浮かばないというくらいにイメージが定着していました。
そんなダニエル・ボンドもついに2021年の「ノータイム・トゥダイ」で最後となり、新たな展開を次の作品で期待することになります。
時代とともに変化を続けてきたファッションと同様に、ボンドムービーで使われてきたブランドも変化します。
変わらないのは「英国の伝統格式とMI6エージェントとしての誇り」。
この2つがある限り、きっとこれからもボンドはその映画に似合ったファッションを身に着けていくだろうと思います。
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