奇しくもボウイ時代の東京ドーム公演と同じタイトルになった、氷室京介の最終ライブツアー。
昨年末に公表されて以来、ファンや関係者に衝撃を与えてきた、このツアー日程も、やはりボウイ時代のそれと似通うような4月に設定されたことが何か因縁めいたものを感じてしまう。
2年前のツアーですでにその思いがヒムロック自身によって発表されていたという経緯があるのだが、まさか本当にその日が来るとは夢にも思わなかった。
今回はラストライブの情報と、氷室京介やボウイの自分の思い出のようなものを少しばかり語っていきたいと思う。
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氷室京介ラストライブの詳細
以下がその詳細情報になります。
【氷室京介、ファイナルライブとなる4大ドームツアー開催決定】
氷室京介が、ファイナルライブとして4大ドームツアー<KYOSUKE HIMURO LAST GIGS>を開催することが明らかになった。
2014年に全国50公演を行なったソロデビュー25周年ツアーのファイナル公演目前の7月13日、山口県周南市での公演中に、急遽ライブ活動の無期限休止を発表した氷室京介。
その報はファンのみならず、社会に大きな衝撃をもって伝えられた。
そして、その翌週のツアーファイナルの横浜スタジアム公演で本人の口から「耳の不調が休止の理由」と語られたのであった。
本来この横浜スタジアム公演でライブ活動への区切りをつける予定だったようだが、落雷による公演中断と氷室自身の怪我によるコンディションの不十分さから、「このリベンジをどこかで必ずもう1度、演らせて欲しいと思います」と宣言し、横浜スタジアムのステージを後にしたこともまた、強烈なインパクトを我々に与えた。
(引用元:BARKS)
長年ファンだった自分としても、この知らせはとても驚きで、「もっと続けてほしいなあ」という気持ちが湧き出て仕方がなかった。
年齢も56歳とそれなりに年を取ってきている感はあるが、それでも矢沢永吉やエアロスミス、ローリングストーンズなど国内外で揃って60代以上でもあるにかかわらず、高齢を感じさせない熱いライブアクトを見せてくれるアーティストが多い中で、いかにもヒムロックのこれは残念だ。
とはいえ、彼の場合は耳の病気が大きな原因になっていて、しかもそれはアーティストにとって致命的である以上に、彼の場合は特にライブに重きを置いているタイプのミュージシャンなので、ツアーでの大音量や歌に大きく響くと判断したのだろう。
残念ではあるが、仕方ないと思う。
>>氷室京介、最後のツアー「LAST GIGS」がついに・・!
ボウイやヒムロックにまつわる思い出
ヒムロックはほかの大勢のファンと同じく、自分もボウイ時代に出会ってハマった口だった。
最初に聞いたのは結構遅くて、最後のスタジオアルバムとなった「サイコパス」からのシングル「マリオネット」や、その前のアルバムである「ビートエモーション」からのシングル「B-BLUE」や「ONLY YOU」で「なんだこのイケてる曲は!」と衝撃を受けたのを今でも覚えている。
当時の日本のチャートはアイドル系や歌謡曲系ミュージシャンが中心で、小学校から洋楽を聞いていた自分からは、正直物足りなかった感じはあった。
その中で出会ったボウイは、邦楽離れしたビートとスピード、そしてロックなテイストを半端なく醸し出していて、しかもそのルックスがすごくソリッドで恰好よかったから、いとも簡単にファンになってしまったのだ。
自分がファンになってすぐに解散してしまい、さらに本格的に聞き始めたのが解散後という新規ファンの悲しさもあったが、それでも現役当時のライブビデオやアルバムを見たり聞いたりして、とにかく毎日のようにボウイの歌にどっぷりと浸かっていた。
もちろんそのかたわらで洋楽も聞いていたのだけど、邦楽に関してはもうボウイ一辺倒で、ボウイとともに僕の青春時代は通り過ぎていった。
ソロ活動後のメンバーのアルバムも引き続き買ったりして、曲がりなりにもファンは続けて今に至る。
中でも氷室京介と布袋寅泰のライブは何度か行ったことがあり、学生時代からの数少ないライブ体験の中で彼らの存在は飛び抜けて存在感を示していた。
ライブに関しては布袋さんのほうが熱かったように思うが、これはヒムロックのライブに行ったのが94年の「SHAKE THE FAKE」ツアーが最後だったこともあって、それ以降の円熟していく彼のライブアクトに触れられなかったことが、そう感じた要因の一つだと思うし、最後のツアーに参加できそうにない今となれば残念でもある。
毎回のツアーに参加しなくてそれでもファンか!という、リアルに熱いファンの方々からの厳しい叱責が聞こえてきそうなのだが、それもアルバムは定期的に買っていたので、どうかそれに免じてお許し願いたい。
そんな感じでヒムロックのカリスマティックなオーラやボーカル、そしてロックテイストに満ち満ちた楽曲およびライブアクトのすべてが、他のファン同様に僕の感性を長年にわたって虜にしてきたのは間違いないと思う。
そんな中でも「MEMORY」「LOVER'S DAY」「魂を抱いてくれ」の3曲は、自分の中で永遠の名曲と位置付けられているということは、ここであえて強調しておきたい。
なぜなら、この3曲は、自分の人生の節目節目で出会い、そして心を癒された曲たちであり、それぞれに本当にたくさんの思い出が詰まっているからだ。
出会った時期が10代の後半から20代の前半ということもあってか、男女関係のほろ苦い青春の様々なあれこれが、それぞれの曲を聴くたびに思い出されて、今でもあの頃を懐かしく感じてしまう。
まとめ
音楽というもののすごさは、時間や空間を越えて人の記憶や思い出の何かに触れさせてくれたり、引き出してくれたりする大きな力を宿しているところにあると思う。
上にあげた3曲が、自分の中でそういう役割を演じていて、そしてそれはたとえヒムロックが引退したとしても、永遠に心の中に生き続けるのだと信じている。
できることなら、彼のラストライブに参加したいけども、この知らせを知ったのが、つい先週という、これまたファンとしては致命的なほどに遅耳なものだから(涙)、たぶんもうチケットはとっくの昔に売り切れてるだろう。
それでもかまわない。
なぜなら僕の中でヒムロックの存在は、あの3曲の中に凝縮されて詰まっているのだから。
ヒムロック、長い間お疲れ様でした。どうか最後のライブも熱く激しく燃えつくしてください。
そしてファンのみなさんも、会場にいけない僕のようなファンの代わりに、大きな声援を彼に投げかけてください!
氷室京介、最後のツアー「LAST GIGS」がついに・・!
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