5月23日をもって、氷室京介のライブはついに幕を閉じた。
自分は行くことはできなかったが、当日のライブの様子をメディアのレポートで知ることが出来て、それだけでも感動だった。
今回はそんなレポの内容や氷室さん自身の熱い言葉をまとめながら、ファンとしての感無量の想いを語っていきたいと思う。
*ライブのDVD発売が2017年3月1日に決定した模様。記事の終わりにその詳細を載せてます
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ヒムロックのラストライブレポート!(メディア記事より)
最後のステージとなる東京ドーム公演3日目。
ステージ裏席までびっしりと埋め尽くされた5万5000人を超す観客。
開演前から客席では氷室コールが鳴りやまず、会場はとてつもない熱気に包まれていた。
そして氷室がステージに登場すると割れんばかりの大歓声が沸き起こる中、
「最後の夜だぜ! 騒ごうぜ!」
と氷室が叫ぶと、ありったけの声で氷室に返す観客。
この時点ですでに会場は一体となっていた。
「また伝説が作られる。」
この時点でもう誰しもがそう確信したライブがスタートする。
1曲目からBOØWYの代表曲でもある「DREAMIN’」が演奏されると、地響きの様な歓声が起こり東京ドームが揺れた。
まさにライブハウスかの様な空気が流れる。
そしてバラード楽曲「IF YOU WANT」「LOVER’S DAY」では多くの涙が流れ、ソロデビュー曲「ANGEL」では、観客全員が歌った。(BARKSより)
ライブ終了後、数多くの音楽系サイトが速報を流してくれているおかげで、詳しい内容を知ることができた。
全35曲が披露され、トリプルアンコールを含めたライブ時間は3時間を越えたという。
まさに最後の夜にふさわしい濃密なステージだ。
残念ながらライブに参加できなかったので、現時点ではニュースレポに上がった以上のことは何も書けないのだが、それでも挙げられた曲目と時間をみれば、いかに最後のライブが”破格”だったかということが分かる。
そして確実に実際のステージでは、今これを書いているPCの前では到底想像できない、別次元の空気が流れていたのだろう。
会場全体が氷室さんとファンとの間で特別な”何か”が共有されて、時間を越えた別のところで、一体化していく・・・
本当に心の底から、会場でそんな貴重な時間を共有できた人をうらやましいと思う。
代わりと言ってはなんだけど、レポに書かれた中で、自分の心に響いた氷室さんのセリフを抜粋させてもらおうと思う。
・今日のライブは35年の歴史を振り返る曲を用意してあるから、最後までじっくりたっぷり楽しんでほしいと思ってます
・不器用で無骨な俺が35年間もこうしてやってこれたのは、ここに集まってくれたみんなのお陰だ。東京ドームでは節目節目でライブをやってきたけど、今日が一番最高
・『リベンジライブをやらせてくれ』って言ってから1年半ぐらい待たせちゃったけど、これで自分の中で気持ちの整理がついたなと思ってます
・こうしてたくさんの連中にエネルギーをもらえる人生を35年も送らせてもらって、本当に感謝してます
どれも似たようなセリフで短いものばかりだけど、でもどれも氷室さんの気持ちがこもっていると思った。
もし会場で生の声で生の姿を目にしながら、その表情を見つめながら、これらの言葉を聞けたとしたら、きっと涙がこぼれ落ちて仕方がなくなってたんだろうと思う。
氷室さんが音楽活動を始めて35年間というのは、まさに自分がこの世に生を受けて、青春時代に彼の曲を聞いてを過ごした日々から、今に至るまで、年齢的にも自分の人生のほとんどだった。
たとえその期間の全てではないにしても、多感な時期から人生の節目節目で彼や彼のバンドの音楽を聞かせてもらって、心の深いところにそのすべてが沈み込んで、自分の一部になってしまっていたのも、確かだった。
だから、彼がステージを降りるというのは、何か自分の人生の一部が欠けたような気持になってしまうのだ。
そしてそう感じるのは、きっと自分だけではないと思う。
だからみな、ラストライブのステージを前にして涙を流すのだろう。
まるで自分の中の大切な思い出が引き裂かれるような辛さを感じて。
氷室京介のこれから
でも少し安心したことがある。
ヒムロック自身が次のような言葉を残してくれたからだ。
ライブ中には今後の活動についても言及した。米ロサンゼルスでGLAYのTAKURO、B’zの松本孝弘と焼肉を食べたことを明かし、TAKUROから今後の活動について聞かれたという氷室は
「ゆっくりアルバム作って…これ以上ゆっくりだと引退に近いんだけど」
と自虐めかしつつ、
「60(歳)くらいになったらアルバムでも出すかと。『還暦』ってアルバムで、1曲目は『60』、2曲目は『年金』」
と笑わせ、
「ダメ出しされたことを話しちゃったけど、時間をかけてアルバムを作ろうかなと思います」
と宣言。ライブ活動無期限活動休止=音楽活動引退ではないことがわかり、地鳴りのような拍手と歓声が沸き起こった。(オリコン・スタイルより)
やはり音楽活動は続けるのだ。
以前からそうは思っていたが、ツアー活動だけを引退するということなんだろうなと。
それでも創作のスピードが落ちるのは仕方ないのだろう。
耳の具合が悪いということは、どんな形にせよ、音楽に関わる以上は致命的だから。
年齢も年齢なのは確かだから(今年で56歳ですよ!)、ヒムロック自身が言うように、のんびりゆっくりでもミュージシャンとしての活動を続けてもらえれば、ファンとしてはこれ以上嬉しいことはないと思う。
あと個人的には、「年金」とか「60」は聞いてみたいと思うな(笑)
ボウイ時代の「サイコパス」のアルバム制作秘話で、「五十肩にはまだ遠い」みたいなタイトルの曲を冗談で作っていたという話を自伝で読んだ記憶があるが、なんだかそのときのノリを思い出してしまった。
また昔あるラジオ番組で、ボウイ時代のヒムロックとテレビ局のトイレで横になった某ディレクターが、突然ヒムロックに、
「キョンキョン(小泉今日子)って本当に可愛いですよね!」
と話しかけられことを語っていたが、このときもスターというよりも、普通の兄ちゃんみたいな雰囲気だったという。
たぶんプライベートのヒムロックは、ステージや映像で見るよりも全然気さくで普通の人なんじゃないかな、とも思う。
まとめ
とにかくこれで本当に氷室京介としてのツアー活動は完全に終わってしまった。
知り合いのファンが日曜日の最終公演に行ってきたが、前に噂されていた布袋寅泰さんの参加はなかったと聞いた。
本当に最後のステージなら、せめて一度は共演してほしかったと思う。
でも、もう終わったことなのだ。
ヒムロック、長い間、本当にお疲れ様でした。
またいつの日か、アルバムがリリースされることを心から願っています。
そして叶うことなら、またステージでその姿を見ることができる日がくることを・・・
2016年5月23日東京ドーム・セットリスト
01. DREAMIN'
02. RUNAWAY TRAIN
03. BLUE VACATION
04. TO THE HIGHWAY
05. BABY ACTION
06. ROUGE OF GRAY
07. WELCOME TO THE TWILIGHT
08. MISS MYSTERY LADY
09. "16"
10. IF YOU WANT
11. LOVER'S DAY
12. CLOUDY HEART
13. LOVE & GAME
14. PARACHUTE
15. BANG THE BEAT
16. WARRIORS
17. NATIVE STRANGER
18. ONLY YOU
19. RENDEZ-VOUZ
20. BEAT SWEET
21. PLASTIC BOMB
22. WILD AT NIGHT
23. WILD ROMANCE
24. ANGEL
<<アンコール>>
25. The Sun Also Rises
26. 魂を抱いてくれ
27. IN THE NUDE
28. JEALOUSYを眠らせて
29. NO.N.Y.
<<ダブルアンコール>>
30. VIRGIN BEAT
31. KISS ME
32. ROXY
33. SUMMER GAME
<<トリプルアンコール>>
34. SEX & CLASH & ROCK'N'ROLL
35. B・BLUE
追記:ヒムロック最後のライブ「LAST GIGS」がBlu-ray/DVD発売へ!
ラストライブのDVD化がついに実現した模様!
氷室は耳の不調などを理由にライブ活動無期限休止を発表し、休止前最後のツアーとして今年4月から大阪・京セラドーム大阪で2DAYS公演、愛知・ナゴヤドーム公演、福岡・福岡 ヤフオク!ドーム公演、東京・東京ドームで3DAYS公演を開催。この映像作品は30万人超を動員した全7公演の中から、東京ドームでのファイナル公演を映像化したもので、当日演奏された全35曲、200分を超えるライブの模様が完全収録される。
3月1日に発売ということで、5月に行われたラストギグスから考えると、ちょうど一年に近い感じだ。
しかしこれはバカ売れすることは間違いないだろう。
しかもロングセラーが見込めそう。
コアなファンなら、たぶん、複数枚を購入するんじゃないかな?
これは保存用、こっちは視聴用、そしてこれは自慢用・・みたいなノリで(笑)
たぶん自分も買うと思うけど、年末年始に散財する予定があるので、さすがに2枚も買う余裕はないと思われ(涙)
ライブの曲だけでなく、映像作品やMCも含まれているというから、これはかなりお得でしょう。
Boowy時代のビデオも本当に思い出した時だけだけど、懐かしくなって見返したりすることがあって、楽曲はもちろん、特にMCは聞き入ってしまうから。
いいもんですよ、アーティスト本人の肉声というのは。
とにかく嬉しやDVD化。
これで何度も最後のライブを堪能できるというものだ。
いや、最後のライブではなく、最後のスタジアムライブとでも言わせてもらおうか。
きっとライブハウスとか中程度のホールくらいの規模の箱でなら、いつかは復活ライブをしてくれそうな予感はします。(たぶん)
なので、それまでのつなぎという意味で。
ではではファンの皆さん、3月1日を楽しみに待っていましょう!
ボウイと氷室京介の思い出話
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