大人の男性の腕元に似合う「重厚」で「高級感」溢れるアイテム。
腕時計は手元で時を伝えてくれる便利さだけでなく、腕元のお洒落や社会での成功の度合いを測るバロメーターでもあります。
腕元に巻いておくだけで、髪型や服装のように「ファッションセンス」や「ステータス」を醸し出してくれる「さりげない自己主張」としても優れものですよね。
今回はそんな「世界最高峰」レベルの超高級腕時計ブランドを5つ紹介していきましょう。
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世界最高峰の高級腕時計ブランド【5選】
パテック・フィリップ
1839年にポーランド人のアントニ・パテックとフランチシェック・チャペックによって創業されたブランドです。
高級腕時計ブランドとして世界最高レベルで、世界3大高級時計メーカーの中でも頭一つ飛びぬけた存在感を放っています。
1851年に英国のヴィクトリア女王が同社の懐中時計を購入したことから、その名声を一気に高めたとされています。
ブランドを表す高級志向の一つに「自社ブランドのものであれば、それがいつの時代の時計でも問わずに修理する」サービスがあり、「一生付き合うに値するブランド」として顧客から厚い信頼を集めているということ。
また多くの工程を熟練職人の手作業で行うことで、世界最高レベルのクオリティを保つ伝統のこだわり。
代表的なモデルはコンプリケーション、アクアノート、ノーチラス。
時計の外観はシンプルでエレガントさに満ちており、腕に巻いておくだけで優雅さをまとうことができます。
成功を果たした中高年世代にぴったりな空気感をもつブランドですね。
「パテック・フィリップ・ミュージアム」(時計博物館)をジュネーヴ市内に設立しており、私企業の範疇を越えた「スイス時計文化の継承者」としての誇りと責任感がブランドを更なる高みに引き上げています。
オーデマ・ピゲ
1875年にジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲによって設立された高級時計ブランドです。
高級時計ムーブメント製作会社としてスタートし、その後も着実に世界的ブランドとしての地歩を固めて、現在ではパテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタンとともに世界三大高級時計メーカーの一つに数えられるブランドになっています。
そんなオーデマ・ピゲは海外セレブにも多くのファンが存在し、多くの俳優やミュージシャンの腕元を優雅に飾っています。
ステンレススチールを素材とした高級スポーツウォッチ「ロイヤルオーク」を代表格として、シンプルで落ち着いたデザインと優れた機能性を兼ね備えたクロノグラフシリーズが魅力。
身にまとうことで洗練された雰囲気を味わうことができる逸品ですね。
ヴァシュロン・コンスタンタン
1775年にスイスのジュネーブで創業した世界最古の高級腕時計ブランドです。
24歳の時計職人だったジャン・マルク・ヴァシュロンから始まり、ブランドを世界レベルに作り上げた経営者フランソワ・コンスタンタン、高度な技術力でブランドをさらに高みに挙げた職人ジョルジュ・オーギュスト・レショーの3人が同ブランドの立役者として、今でもその歴史に名を刻んでいます。
ブランドの特徴は「世界一複雑な時計」という称号を持つこと。
永久カレンダー、ミニッツリピーター(音で時刻を教えてくれる機構)、トゥールビヨン(姿勢差によるズレをキャンセルする機構)などの機構を美しいデザインで精巧に組み合わせています。
懐中時計で採用された複雑な機構を腕時計に組み入れているため、そのスタイルは優美でクラシック。
ブランドの代表モデルである「パトリモ二―」「トラディショナル」はまさにそのスタイルを体現しているコレクションになっています。
私が身につけるのであれば、私服にもスーツにも合う、以上の2つのモデルになると思います。
あまりカジュアルな服装は似合わないので、ちょっといい感じの場所に出かける時のジャケット、襟付きシャツとの組み合わせにGOOD!ですね。
さらに近年では愛好者からの注文を受けてオーダーメイドで時計を制作する「レ・キャビノティエ」も発足。
古き良き時計文化の継承だけではなく、ユーザーの細やかなニーズを捉えていくサービス精神も一流ですね。
A・ランゲ&ゾーネ
旧ザクセン公国の宮廷時計師の技術を継承したアドルフ・ランゲが1845年に創業したブランドです。
ドイツのエルツ山地に工房を開き、当時鉱山の廃坑で困窮していた地元の人々を雇ったことで、同地で時計文化が花開きます。
その後もアドルフの技術は子や孫に継承されていきますが、1948年に冷戦の影響で東ドイツが共産化したことで、ブランドは一時停止に。
しかしそれが幸いし、地道ですが共産諸国をマーケットにして、古くからの時計技術と後継者が継承されていきます。
冷戦後に再びブランドは復活し、市場経済のうねりに流れ去れることなく、綿々と受け継がれてきた古くからの時計文化が花開き、伝統と格式を保ったクラシカルな同ブランドの持ち味が現在のA・ランゲ&ゾーネの持ち味に繋がっていくのです。
そんなA・ランゲ&ゾーネの最大の特徴は「熟練職人の徹底した手作業」。
ザクセン公国以来の伝統の技術を継承し、全てを丁寧に精密に仕上げ、全ムーブメントを「一度バラして」二度組みする精巧さが他ブランドの追随を許しません。
代表するモデルは「ランゲ1」「サクソニア」「1815」「ツァイトヴェルグ」「リヒャルト・ランゲ」「オデュッセウス」「複雑時計」の7種。
ブランド唯一のスポーツモデル「オデュッセウス」以外は全てレザーのバンドを使用しており、それがまた歴史あるドイツブランドの格式を感じさせてくれますね。
実直でクラシカルなスタイルが古く良きドイツの伝統を感じさせてくれる「時の流れを感じさせてくれる腕時計」になっています。
ブレゲ
スイス出身の時計師アブラアン・ルイ・ブレゲが、1775年にパリのシテ島で創業したブランドです。
不世出の天才時計師として名高かったブレゲは、それまでになかった新しい時計の技術を生み出していきます。
トゥールビヨン、自動巻き機構のペルペチュアル、テンプの耐衝撃装置パラシュート、先端にリングを備えるブレゲ針、アラビックのブレゲ数字、ダイヤルのギョシェなど、時計機構からデザインまで素晴らしい発明を次々と成し遂げてきました。
そんな天才時計師の顧客には王侯貴族が多く存在し、フランス国王の従兄弟であったオルレアン侯爵、史上有名なフランス国王のルイ16世と王妃マリーアントワネット、ナポレオン、ナポリ王妃のカトリーヌ・ミュラなど、綺羅星のごとくの大富豪及び権力者が名を連ねています。
現在も創業時からの顧客名簿がミュージアムで大切に保管されており、歴史を重んじるブレゲの企業姿勢を垣間見ることができますよ。
そんなブレゲのブランドはまさに「貴族のための腕時計」。
代表されるモデルは「マリーン」「トラディション」「クラシック」「グランド・コンプリケーション」「ヘリテージ」「タイプXX」の6種です。
優雅なドレスウォッチがコレクションの多くを占めていますが、タイプXXのようにフランス海軍航空隊のために制作された航空クロノグラフもあり、機能性とタフさを兼ね備えた腕時計モデルも追求しています。
私も体を動かすことが好きですし、マリンスポーツも好みですので、海の波をデザインした「マリーン」「タイプXX」をぜひいつか手に入れたいと思いますね!
まとめ:高級腕時計は動産としての価値があり
高級腕時計の価値は「ファッション」「名声」「成功のバロメーター」という面だけでなく、「動産」としてのバリューを持ち合わせています。
古くから土地をもたないユダヤ人が貴金属を動産として持っていたということは有名ですが、近代に入って腕時計がそこに加わり、今や数百万の価値をもつ高級腕時計ブランドはまさに「貴金属」と同等の資産価値を保有するに至っています。
株や国債、現金、金やダイヤモンド、プラチナといった「動産」の一つとして「高級腕時計」は、これからの不透明な世界経済や政治の流れの中で大きな役割をもつのかもしれません。
シンプルな「換金」という面からも、緊急のお金が必要になったときに手持ちのロレックスを売って現金を手にする人もかなりいます。
高級腕時計マーケットは国内で成熟しているので、売り買いできるフィールドは実店舗でもネットでも広がっていますしね。
一人の大人の男としての魅力を最大限に生かすファッションアイテム、厳しい社会を生き抜くサバイバルツール・・・
高級腕時計の価値は身にまとう以上の多様性をもつということですね。
いざという時の資金繰りのために、または子供さんやお孫さんの代まで引き継いでもらう一族の遺産として、良いものを手に入れてください。
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