金融と経済の英語を学ぶために購入した書籍です。
前回の「金融英語と基礎と応用」よりも、より初心者向けに編まれた内容になっています。
著者はロンドン大学で経営学を学んだ後、銀行マンとして20年(ドイツ5年、イギリス15年)の海外勤務した経験があり。
英語の訳だけでなく、経済用語の解説を日本語でおこなっていたり、金融知識の学びにもすこぶる役立つと感じました。
今回はそんな金融英語の入門書をレビューしていきます。
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「金融英語入門」のレビューと感想
章ごとに株や金融に関する言葉の解説が紹介されています。
金融英語にもかかわらず、日本語の説明が多いため、むしろ「金融の入門書」と銘打った方がよいくらいです。
もちろん金融で使う英語もきちんと学ぶことも可能。
各章に「基礎和訳演習」「基本読解演習」「必須ボギャブラリー」の項目があり、英語の練習にも十分なチャンスをもつことができます。
お得なのが「資料」のページ。
英文メールの打ち方や、バランスシートの和英用語の見方、アニュアルレポートの簡単ガイド、英文会社四季報の用語解説や目論見書の基本構成など、英文ビジネスに必要な知識をコンパクトにまとてくれています。
ラストの「和文索引」「欧文索引」もシンプルで、字もそこそこ大きくて見やすい構成になっています。
こうした専門書の文字は小さめであることが多いので、私のような中高年世代や、視力に自信のない方には「見ずらさ」がデメリットになってくるもの。
その意味でこの本の字のサイズは苦にならないので、読みやすさの面ではすごく助かりますね。
感想まとめ
金融と英語の知識がコンパクトにまとめられている良書だと思います。
英語も和訳という形で随所で日本語の解説と混ざり合い、読み進めるうちに自然と覚えるようなスタイルになっているなと感心。
収録されている金融英語の数はそこまで多くないのですが、基本的な用語とボギャブラリーが過不足なく学べるのが良いなと思いました。
最後の「資料」もお役立ち感がかなりあって、「英語の数字表現」など実際に使えそうな豆知識が嬉しいですね。
残念なところといえば、刊行が2011年と少々古いこと。
時事情報もいくつか収録されていますが、当時の金融に関するニュースネタになっていたりするので、この辺りのブラッシュアップがあればなと思います。
それ以外はとくに問題がないので、金融英語の入門書としては、かなりおすすめの一冊ですよ。