ゴルフが好きな人なら、人生で一度は国内外の有名コーチやゴルファーの指導を受けてみたいと思うはずです。
でも実際にはなかなか難しいですよね。
お金もかかりますし、時間もとれない、そもそも海外のコーチだと日本ではレッスンを受けることはできない、などなど・・・
でも彼らの書いた「本」でなら、そのエッセンスを学ぶことが可能です。
ということで、今回は国内外の有名コーチとゴルファーのゴルフ本を紹介していきたいと思いますよ。
有名コーチ&ゴルファーのゴルフ本おすすめ
主に参考にしたのは「レッスン・オブ・ザ・イヤー」「ベストゴルフティーチャー・ランキング」です。
それぞれ日本とアメリカのゴルフ業界が主催しているランキングで、優秀であると認められたゴルフコーチを選んでいます。
どちらも数十年の歴史があるので、ここ数年のランキングからチョイスしたコーチを選び、彼らが監修・著者をしている本をチョイスしてみることにします。
最後に選んだ一人はゴルファーになるのですが、その存在がゴルファーとして「あるべき姿」だと強く感じますので、特別に紹介させてもらいたいと思います。
ブッチ・ハーモン
タイガーウッズのコーチを長年務めたことで有名な元プロゴルファー・レッスンコーチです。
ウッズを1993年から2004年まで指導し、その最盛期の礎を築いたことで高い評価を得ました。
若い頃はアメリカ陸軍の軍人でベトナム戦争に従軍した経験をもちます。
その経験がゴルフに生きたかどうかは具体的には分かりませんが、スポーツに必要な「不断の努力」「不屈の精神」は間違いなく軍人時代に培われたものだと私は思います。
そんなハーモンは長くコーチング界の人気トップに輝いており、その著書も評価が高いです。
イギリス出身の元プロゴルファーです。
ツアープロとして活躍した後、スポーツの技術、力学、心理学を指導者としてのコーチングに活かし、1980 年代にニック・ファルドのスイングを再構築したことで広く知られるようになりました。
その後はアメリカに移住し、ゴルフスクールを開設して後進の指導に努めています。
理論派としても有名で、その著書も高い評価を受けています。
2017年にはティーチャーズオブザイヤーに輝くなど、コーチとしての名声も非常に高い存在ですね。
目澤秀憲
松山英樹プロのマスターズ制覇をサポートしたことで、一躍有名になったコーチです。
もともとプロゴルファーを目指していたそうですが、修業時代にアメリカのゴルフコーチの資格と出会い、そこでコーチングへと進路を替えます。
本場アメリカで培った理論的なコーチング法が、その後に出会った松山プロの進化に大きく寄与し、ついにあの偉業を成し遂げたということ。
そんな氏の著書はプロだけでなく、アマチュアの我々にも大いに参考になると思います。
青木翔
渋野日向子プロのコーチとして全英女子オープン制覇をサポートした方です。
プロゴルファーでは芽が出ずにコーチに転向し、そこで出会った渋野選手の指導を行ったことで一躍注目を浴びました。
青木さんの指導のモットーは「放置」。
しかしインタビュー等でよく聴いていると「基礎練習は徹底的にさせます。引き出しが少ないと本番では手も足もでないので、まずはその引き出しを作ることが重要。ある程度出来上がったら、あとは本人が自分で考えて前に進むことをサポートするのが仕事」ということを仰っていて、自主性を重んじる指導スタイルなのだなと感じました。
そんな青木コーチの指導法は、ゴルフというよりも教育法に通じるものがあります。
なのでゴルフの技術論としてではなく、部下や子供を指導するためのエッセンス本として、氏の著書は生きると感じますね。
40代以上の世代は会社だったり家庭でも、誰かを率いていかなければいけない立場であることが多いですので、ぜひともゴルフ理論とともに、青木氏の指導法の一端に触れられたらなと思います。
ボビー・ジョーンズ
球聖と呼ばれたアメリカの伝説的なゴルファーです。
1902年に生まれ、数々の偉業を成し遂げて「マスターズ」を創設したゴルファーとして、ゴルフ界のレジェンドになりました。
病気で車いす生活を余儀なくされて、ゴルフ界を引退することになるのですが、その偉大な足跡とスポーツマンシップに徹底した真摯な態度は今でも多くのゴルファーから多大なる尊敬を受けています。
終生アマチュアゴルファーでプレーし続けた人であり(本業は弁護士)、プロコーチですらないのですが、そのゴルフ理論は氏の著作で余すところなく綴られており、今回あえてここで紹介することにしました。
単なるゴルフの手引書というだけでなく、人間としての生き方にも触れた名著です。
ゴルフではプレーする人の人間性が出てくるので、ぜひともボビー氏の著作で技術と心を高めていきましょう。
まとめ
国内外で高い評価を得ているゴルフコーチ&ゴルファーの著作本を紹介させてもらいました。
どの本もコーチとしての思いや伝えたいことが込められており、何度も読み返したくなる「熱さ」に満ちていると感じます。
それぞれの冒頭に紹介動画を貼っていますが、映像だけでは伝えきれない内なる思いが「書籍」にはあると思いますね。
ゴルフ好きの方にはもちろん、コーチングにも非常に優れた書籍になると思うので、ぜひ参考にしてもらえればと思います。