ビジネスやお金に関する映画は、仕事や経済の世界について多くのインスピレーションを与えてくれます。
特に、英語学習者にとっては、実際の会話やビジネスシーンで使えるフレーズを学ぶ絶好の機会。
本記事ではビジネス・マネー映画の中から名作8作品を選び、それらからビジネスやお金に役立つ英語のフレーズを10個ずつ抽出しています。
映画の名シーンを通じた「リアルな英語表現」をどうぞ!
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ビジネス・マネー映画の英語セリフおすすめ
ウォール街(1987年)
【映画紹介】
1980年代のウォール・ストリートを舞台に、若き株ブローカーと彼の師匠との間で繰り広げられる物語。株取引や企業買収の内幕を描き、ビジネスの世界で何が重要かを教えてくれる名作です。
【学べるフレーズ】
"Greed is good."
貪欲こそが成功への道だ。
"The most valuable commodity I know of is information."
私が知っている中で最も価値のある商品は情報だ。
"You’re either on the bus or off the bus."
あなたはその集団の一員か、それとも外部者か。
"A fool and his money are soon parted."
愚か者とその金はすぐに別れる。
"The key to success is to never stop moving."
成功の鍵は、決して動き続けることだ。
"Money never sleeps."
お金は眠らない。
"You can’t take it with you when you go."
死ぬときにはお金を持っていけない。
"There’s no such thing as a free lunch."
無料のランチなんてない。
"I’m not in the business of making friends."
友達を作る仕事ではない。
"The market is always right."
市場は常に正しい。
ポイント
成功やお金、情報、ビジネスの本質についての鋭い洞察を与えてくれます。貪欲や情報の価値、集団の一員である重要性、そして市場の冷徹な現実を示すこれらの言葉は、現代社会での成功と挑戦について深く考えさせる力強いメッセージを含んでいます。
シカゴ(2002年)
【映画紹介】
1930年代のシカゴを舞台に、犯罪を犯した女性がメディアに取り上げられ、成功する様子を描いたミュージカル映画。権力と名声を手に入れるためのビジネス戦略が描かれています。
【学べるフレーズ】
"There’s no business like show business."
ショービジネスのようなビジネスはない。
"You gotta have a gimmick."
お前は何かしらの魅力が必要だ。
"It’s not what you do, it’s how you do it."
重要なのは、何をするかではなく、どうやってやるかだ。
"There’s no such thing as bad publicity."
悪名も宣伝の一部だ。
"Success is all about selling the story."
成功するためには、物語を売ることだ。
"You can’t put a price on fame."
名声には値段がつけられない。
"In this business, you need a lot of confidence."
このビジネスでは、自信が必要だ。
"It’s all about keeping up appearances."
見栄を張り続けることが全てだ。
"The bigger the scandal, the bigger the fame."
スキャンダルが大きければ、大きな名声が得られる。
"You can sell anything if you have the right angle."
いい切り口さえあれば、何でも売れる。
ポイント
ショービジネスの魅力や独自のルールを象徴的に表現しています。魅力や物語、そして見せ方の重要性を強調し、名声やスキャンダル、宣伝の力を通じて成功を追求するビジネスの本質を伝える言葉が詰まっています。
カンパニーメン(2010年)
【映画紹介】
アメリカの大手企業でリストラされた中年の社員たちが、失業後の人生をどのように再構築していくかを描いたドラマ。キャリアや生活の変化に直面した人々の人間ドラマです。
【学べるフレーズ】
"You know, a lot of people are just one bad decision away from being where I am."
知っているか?多くの人は、ひとつの悪い決断で俺のような状況に陥るんだ。
"The way you’re going to get ahead in this world is to go out and get what you want."
この世界で成功する方法は、自分が欲しいものを手に入れることだ。
"There’s nothing wrong with doing what you have to do to survive."
生き残るためにやらなければならないことをするのに何も問題はない。
"You don’t have the luxury of time, don’t waste it."
時間という贅沢はない。無駄にしてはいけない。
"I don’t think you realize what’s at stake here."
君はここで何がかかっているのか、理解していないと思う。
"Sometimes you have to make tough choices to survive."
生き残るためには、時には厳しい選択をしなければならない。
"You have to make your own luck."
自分の運を作らなければならない。
"You can always start over. But first, you have to stop trying to keep what you’ve got."
やり直すことはできる。しかし、まずは自分が持っているものを維持しようとするのをやめなければならない。
"The fact is, we’re all replaceable."
実際のところ、私たちは皆置き換え可能だ。
"You have to let go of the past if you want to move forward."
前進したいなら、過去を手放さなければならない。
ポイント
厳しい状況での決断力、自己責任、そして新たな始まりを追求する姿勢が力強く表現されています。
マージンコール(2011年)
【映画紹介】
2008年の金融危機を背景に、ある大手投資銀行の社員たちが、会社の破綻寸前の状況に気づき、危機を回避するために奔走する様子を描いたスリリングなドラマ。金融の内部事情と倫理的選択について考えさせられます。
【学べるフレーズ】
"There are three ways to make a living in this business: be first, be smarter, or cheat."
このビジネスで生き残る方法は三つだ。最初に行動するか、賢くあるか、もしくは不正を働くかだ。
"The more you try to fix things, the more you break."
物事を修正しようとすればするほど、ますます壊れていく。
"I’ll tell you what I know. We’re fucked."
私が知っていることを教えよう。俺たちは終わった。
"The next few months are going to be a little rough. There are gonna be some layoffs, a little downsizing. But that’s nothing compared to what’s coming."
これから数ヶ月は少し厳しい時期になるだろう。何人か解雇され、少し規模が縮小される。しかし、それはこれから来るものに比べれば何でもない。
"You have to make a choice. Do you want to save your job or save the firm?"
君は選ばなければならない。自分の仕事を守るか、会社を守るか。
"This is a crisis. And crises are opportunities."
これは危機だ。そして危機はチャンスだ。
"What’s the difference between a great trade and a great decision? In my experience, it’s the timing."
素晴らしい取引と素晴らしい決断の違いは何か?私の経験では、それはタイミングだ。
"I don’t have to be smart. I just have to be first."
私は賢くなくてもいい。ただ、最初に行動すればいい。
"You’re part of the reason why this is happening."
君は、これが起きている理由の一部だ。
"This is the biggest crisis the firm has ever faced. You know it, I know it. The best thing we can do now is cut our losses and run."
これは会社がこれまでに直面した最大の危機だ。君も、私もそれを知っている。今私たちができる最善のことは、損失を最小限に抑えて撤退することだ。
ポイント
危機や困難な状況での選択、タイミングの重要性、そして自己利益と会社利益の間での葛藤が描かれており、判断力や行動力の本質を問いかける言葉が並んでいます。
ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年)
【映画紹介】
実際の証券ブローカーであるジョーダン・ベルフォートの自伝を基にした映画。金銭的な成功とその代償を描いています。
【学べるフレーズ】
"Sell me this pen."
このペンを売ってみろ。
"Let me tell you something. There is no nobility in poverty. I've been a rich man, and I have been a poor man. And I choose rich every fucking time."
言っておくが、貧乏に高貴さなんてない。俺は金持ちだったことも、貧乏だったこともあるが、毎回迷わず金持ちを選ぶね。
"The name of the game, moving the money from the client's pocket to your pocket."
このゲームの名前は、クライアントのポケットから自分のポケットに金を移すことだ。
"The only thing standing between you and your goal is the bullshit story you keep telling yourself as to why you can't achieve it."
あんたと目標の間に立ちはだかる唯一の障害は、自分には達成できないと自分に言い聞かせているくだらない言い訳だ。
"Act as if! You can deal with your problems later."
そうであるかのように振る舞え!問題は後で対処すればいい。
"Was all this legal? Absolutely not!"
これらはすべて合法だったか?全く違うね!
"You have to be hungry for success."
成功に対して飢えた気持ちを持たなければならない。
"I want you to deal with your problems by becoming rich!"
金持ちになることで問題を解決しろ!
"The key to success is persistence."
成功の鍵は粘り強さだ。
"Money doesn't just buy you a better life, better food, better cars, better women, it also makes you a better person."
金はただ生活を良くし、良い食事や車、女性をもたらすだけでなく、君自身をより良い人間にするんだ。
ポイント
お金、成功、自己実現に対する考え方を過激に表現しており、自己の限界を乗り越えるためのマインドセットや行動力を強調しています。
インターンシップ(2013年)
【映画紹介】
グーグルでインターンとして働く二人の中年男性を描いたコメディ映画。新しいテクノロジー業界に足を踏み入れた彼らが成長していく様子から、ビジネスにおける適応力や人間関係を学ぶことができます。
【学べるフレーズ】
"You can’t learn anything if you’re not willing to fail."
失敗を恐れなければ、何も学べない。
"The future belongs to those who are willing to learn."
未来は学ぶことを恐れない人々のものだ。
"You’re never too old to start over."
やり直すのに年齢は関係ない。
"Every mistake is a lesson."
すべての失敗には教訓がある。
"It’s not about having the answers, it’s about asking the right questions."
重要なのは答えを持つことではなく、正しい質問をすることだ。
"Success is earned, not given."
成功は与えられるものではなく、得るものだ。
"The world is changing, and you have to change with it."
世界は変わっている、それに合わせて変わらなければならない。
"Don’t let fear hold you back."
恐れに引き戻されるな。
"Teamwork makes the dream work."
チームワークが夢を実現させる。
"You have to be willing to take risks."
リスクを取る覚悟が必要だ。
ポイント
失敗やリスクを受け入れることで学びと成功が得られるというメッセージが根底にあり、個人の成長だけでなくチームとしての協力も成功への鍵として描かれています。
マネー・ショート/華麗なる大逆転(2015年)
【映画紹介】
2008年の金融危機を背景に、サブプライムローン問題や金融業界の矛盾を暴いた実話に基づいた作品。金融市場の裏側を描きながら、リスクを取ることや、他人と違った視点を持つ重要性を伝えています。冷徹に市場を分析する力や、経済的混乱に対してどのように立ち回るかを学べるセリフが多く含まれています。
【学べるフレーズ】
"The truth is like poetry. And most people fucking hate poetry."
真実は詩のようなものだ。そしてほとんどの人間は詩を大嫌いだ。
"It’s like a normal guy sees a train coming and gets out of the way. But a guy who makes his money by betting on trains crashes head-on into it."
普通の人間は電車が来るのを見て、避けるだろう。でも電車に賭けてお金を稼いでいる奴は、真っ向からぶつかるんだ。」
"People hate to think. Why? Because thinking is hard."
人々は考えるのが嫌いだ。なぜなら、考えることは難しいからだ。
"The world is a big, complicated place, and it’s getting more complicated every day."
世界は大きくて複雑な場所だ、そして毎日さらに複雑になっている。
"I think we're at the beginning of a massive economic collapse. We just need to find the right time to bet on it."
私たちは大規模な経済崩壊の始まりにいると思う。あとはそれに賭ける適切なタイミングを見つけるだけだ。
"When the whole world is going crazy, don’t be afraid to take the other side."
世界が狂っている時こそ、逆の側に立つことを恐れるな。
"In the end, you’re going to be okay. You just have to be willing to bet against the market."
最終的にはうまくいくさ。市場に逆らって賭ける覚悟さえあれば。
"The system is rigged. But if you're smart enough, you can make it work for you."
システムは不正に組まれている。でも、もし十分に賢ければ、それを自分のために使うことができる。
"It’s not about being right, it’s about being right before everyone else."
正しいかどうかではなく、他の誰よりも早く正しいことを見つけることが重要だ。
"You can't stop the market. You can only ride it."
市場を止めることはできない。ただ、乗りこなすことしかできない。
ポイント
挑戦的で逆境を乗り越える精神や、市場や社会の複雑さ、賢い戦略に基づいた行動の重要性を強調しています。
ザ・ファウンダー /ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年)
【映画紹介】
マクドナルドの創業と成長を描いた実話に基づく映画。ビジネスの拡大、権力闘争、そして企業倫理について学べます。
【学べるフレーズ】
"You're not in the hamburger business, You're in the real estate business."
君はハンバーガー業界にいるわけじゃない、不動産業界にいるんだ。
"The secret to success is real estate."
成功の秘訣は不動産にある。
"You don’t have to be the first to be successful, you just have to be the best."
成功するには最初である必要はない、最高であればいい。
"The foundation of any business is the customer."
どんなビジネスでも、基盤は顧客にある。
"Do you want to be right, or do you want to make money?"
正しいことをしたいか、それとも金を儲けたいか?
"If you’re not first, you’re last."
最初でなければ、最後だ。
"You have to know when to fight and when to fold."
戦うべき時と降りるべき時を知っていなければならない。
"You’re either growing or you’re dying."
成長するか、死ぬかだ。
"The best way to predict the future is to create it."
未来を予測する最良の方法は、それを創り出すことだ。
"It’s not about how good your product is, it’s about how good your system is."
重要なのは商品がどれだけ優れているかではなく、システムがどれだけ優れているかだ。
ポイント
ビジネスの本質や成功を収めるための考え方、戦略についてのアドバイスを提供してくれる言葉です。
まとめ
ビジネス・マネー映画から学べる英語表現を紹介しました。
映画の中のせりふというだけでなく、実生活や現実のビジネスでも応用できる考え方が多くあったと思います。
なかにはお金の亡者のような発言もありましたが(笑)、それも含めてマネーの真髄ということで学びの対象になるのかもしれませんね。
英語表現としても役立つものが多いので、ぜひ今回の内容を参考にしてもらえたらと思います。