007シリーズは英国秘密情報部MI6のスパイ「ジェームズ・ボンド」が活躍する、アクション、スパイ、スタイリッシュな魅力を兼ね備えた映画シリーズです。
1962年に公開された第1作『007 ドクター・ノオ』以来、半世紀以上にわたって観客を魅了し続ける名作ともいえます。
今回はそんな人気シリーズの全作品の簡単なあらすじと感想と見どころを紹介していきましょう!
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007シリーズ完全ガイド:全作品のあらすじと感想・見どころ
1. 『ドクター・ノオ』(1962年)
【あらすじ】
ジャマイカで起きたMI6エージェントの暗殺事件を調査するため、ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)は南国の孤島へと向かう。そこには放射能を使ってアメリカのミサイル試験を妨害しようとする悪の科学者、ドクター・ノオが待ち受けていた。美しいボンドガール、ハニー・ライダーとともに陰謀を暴くことになる・・・
【感想と見どころ】
シリーズの原点となる作品で、ショーン・コネリーが初代ボンドとして登場。クラシックなスパイアクションと南国のエキゾチックな雰囲気が魅力的になっています。特にハニー・ライダーがビーチから現れるシーンは、映画史に残る名場面として語り継がれています。「シンプルなプロットが分かりやすい」「新鮮味が感じられる」と多くのファンに愛されています。
2. 『ロシアより愛をこめて』(1963年)
【あらすじ】
MI6は、ソ連の暗号解読機「レクター」の奪取を計画。ボンドは美しいソ連のスパイ、タチアナ・ロマノワと接触し、共にトルコから逃亡を図る。しかしこれは犯罪組織スペクターが仕組んだ罠だった。裏切りや追跡が絡む中、列車での激闘が繰り広げられる・・
【感想と見どころ】
スパイ映画らしい緊張感が全編にわたり続く作品。特に列車内での格闘シーンは、アクション映画の金字塔と言われています。「心理戦が光る作品」「派手さは控えめだが渋い魅力」との声が多数。ショーン・コネリーの洗練された演技が際立ち、スパイ映画の真骨頂として評価されています。
3. 『ゴールドフィンガー』(1964年)
【あらすじ】
金の不正取引を行う大富豪オーリック・ゴールドフィンガーが、フォートノックスの金塊を核兵器で汚染する計画を立てる。その野望を阻止するため、ボンドはアストンマーティンDB5を駆使し、魅惑的な女性プッシー・ガロアと手を組みながら陰謀を追い詰めていく・・・!
【感想と見どころ】
ボンドカー「アストンマーティンDB5」の初登場や、ゴールドフィンガーの独特な悪役ぶりが見どころ。「007シリーズの決定版」とも言われる作品で、多くのファンが最高傑作に挙げる一作です。キャッチフレーズ「シェイクせず、ステアで」が登場したことでも知られています。「豪華なセットと展開が見事」とファンの間でも高評価。
4. 『サンダーボール作戦』(1965年)
【あらすじ】
謎の犯罪組織「スペクター」が海上で核兵器を盗み、世界を脅迫する。ボンドはバハマでこの脅威に立ち向かうべく、現地の海軍士官であるドミノ(クローディーヌ・オージェ)と協力することに。核兵器を巡る戦いが繰り広げられ、ボンドは水中での壮絶な戦闘の末、スペクターの陰謀を暴いていく。
【感想と見どころ】
シリーズ屈指の水中戦シーンが見どころ。ボンドが水中で戦う様子は当時としては画期的でした。アクションが非常にスリリングで、ドミノとの関係も物語に緊張感を与えます。ショーン・コネリーのダンディズムと冷徹さが際立つ作品でしょう。エンターテインメント性が高く、ファンにとっては必見の一作です。
5. 『007は二度死ぬ』(1967年)
【あらすじ】
アメリカとソ連の宇宙船が謎の組織「スペクター」に次々と奪取され、第三次世界大戦の危機が迫る中、ボンドは日本での潜入捜査を開始し、スペクターの首領、ブロフェルドと対峙する。忍者軍団との共闘や日本独特の風景が描かれる異色作。
【感想と見どころ】
日本を舞台にした珍しい作品で、当時の日本文化の描写が興味深いとの声が多数。「富士山や忍者が登場するエキゾチックな魅力がある」「日本人として誇らしい」といった意見がある一方、文化描写がややステレオタイプだとする批判も。スペクターのボス、ブロフェルドが本格的に姿を現す初の作品でもあります。
6. 『女王陛下の007』(1969年)
【あらすじ】
犯罪組織スペクターの首領、ブロフェルドを追跡する中で、美しい女性トレーシーと恋に落ちるボンド。彼女の父の協力を得て、スイスのアルプスにあるブロフェルドの秘密研究所に潜入することに。世界を脅かす細菌兵器の陰謀に挑むと同時に、トレーシーとの愛を深めていく。しかしその結果は・・・
【感想と見どころ】
唯一ジョージ・レーゼンビーがボンドを演じた作品であり、シリーズ中でも最もロマンティックな雰囲気が漂います。「ボンドの人間的な一面が描かれた感動的なストーリー」「ラストの切なさが心に残る」と高評価。一方でレーゼンビーの演技に賛否が分かれることも。
7. 『ダイヤモンドは永遠に』(1971年)
【あらすじ】
アフリカから盗まれたダイヤモンドが謎のルートを辿って密輸され、スペクターのブロフェルドの陰謀に関与していることが判明。ラスベガスを中心に捜査を進めたボンドは、巨大なレーザー兵器を用いたブロフェルドの計画を阻止しようとする。
【感想と見どころ】
ショーン・コネリーが一度引退した後、復帰作として注目された一作。「豪華絢爛なラスベガスの雰囲気が楽しい」「アクションがコミカル寄りで軽快」といった意見が多いです。一方で、「ストーリーに少し緊張感が足りない」との指摘もあります。
8. 『死ぬのは奴らだ』(1977年)
【あらすじ】
インドで起きた暗殺事件に絡む麻薬密輸組織を追い、フィリピンに向かうボンド。麻薬王「ドラゴン」と呼ばれる悪党が仕掛ける巨大な犯罪網を暴くため、巧妙な罠を仕掛け、命がけの戦いを繰り広げていく。
【感想と見どころ】
ロジャー・ムーアが演じる軽妙で魅力的なボンド像が光る作品です。アクションシーンは迫力満点で、特にカーチェイスや終盤の戦闘が見どころ。悪役ドラゴンの冷徹さやボンドガールの魅力も物語に彩りを加え、シリーズらしいユーモアとスリルが融合した一作です。
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9.『黄金銃を持つ男』(1974年)
【あらすじ】
ボンド(ロジャー・ムーア)は、金の銃を使った暗殺事件に巻き込まれ、謎の暗殺者フランシス・スカラマンガ(クリストファー・リー)を追い詰める。スカラマンガは、兵器開発のために金を集め、ボンドはその陰謀を阻止するために香港などを舞台に戦いを繰り広げる・・・
【感想と見どころ】
スカラマンガというユニークな悪役と、ボンドの軽快なユーモアが特徴です。アクションシーンやカーチェイスは迫力満点で、特に香港での追跡劇が印象的。ボンドガールを演じたブリット・エクランドも魅力的で、シリーズに新しい風を吹き込んでいます。少し散漫な部分はありますが、個性的な作品だといえます。
10.『私を愛したスパイ』(1977年)
【あらすじ】
核ミサイルを搭載したイギリスとソ連の原子力潜水艦が消息を絶ち、ボンド(ロジャー・ムーア)は調査のためカイロへ向かう。そこでソ連の女スパイ、アニヤ(バーバラ・バック)と出会い、共に調査を進めるが、襲撃を受ける。ボンドとアニヤは協力し、大富豪ストロンバーグ(クルト・ユルゲンス)が率いるタンカー「リパラス号」に接近。潜水艦の全機能が停止し、リパラス号内で監禁されていた英ソの潜水艦の乗組員と共に、ストロンバーグの核戦争を引き起こす陰謀を阻止するため戦う。
【感想と見どころ】
ロジャー・ムーアの軽妙なボンド像が光る作品です。サメがいる水槽での戦いや、スパイ活動の裏で繰り広げられるサスペンスが見どころ。ボンドと女スパイのラブストーリーやアクションが絶妙に組み合わさり、スリリングな展開が続きます。ユーモアと緊張感がバランスよく描かれ、シリーズの中でも特に魅力的な一作です。
11. 『ムーンレイカー』(1979年)
【あらすじ】
ボンド(ロジャー・ムーア)は、ムーンレイカーという宇宙船が謎の敵によって奪われた事件を調査するため、ブラジルへと向かう。ムーンレイカーは米国の宇宙計画で使用される予定のシャトルで、その奪還事件には裏に巨大な陰謀が絡んでいた。ナチス残党のドラックスと対決し、宇宙での壮絶な戦いへと突入する!
【感想と見どころ】
シリーズ初の宇宙を舞台にしたスパイアクションで、スケールの大きさが目を引きます。宇宙船やスペースステーションを使った戦闘シーンは、当時としては非常に革新的で視覚的にも楽しめる部分。ロジャー・ムーアのボンドは、ユーモアを交えながらも軽快な動きで宇宙という異次元の舞台にも馴染んでおり、その余裕と魅力が際立っています。ボンドガールのロイス・チャイルズも印象的。アクション、ロマン、そしてスリルが絶妙に組み合わさり、ファン必見の作品の一つでしょう。
12. 『ユア・アイズ・オンリー』(1981年)
【あらすじ】
ボンド(ロジャー・ムーア)は、沈没した英国の潜水艦「アトランティス号」の捜索を命じられ、ギリシャでミッションを開始。潜水艦に搭載されていた「アトランティス号」の破壊力を持つ暗号解読装置を巡り、悪名高い組織と対決。潜水艦を巡る陰謀を暴くべく、スリリングな海上戦や陸上戦に挑む。
【感想と見どころ】
前作の宇宙規模のアクションから一転して、地に足の着いたリアルなスパイアクションへと回帰した作品です。ギリシャの美しい海を舞台に繰り広げられる海中戦闘や、カーチェイス、登山シーンなど、ボンドの体力と頭脳が試される場面が多く、アクションに満ちた展開が魅力的です。ロジャー・ムーアのボンドは、ややユーモラスで軽妙な一面を持ちながらも、シリアスなシーンでそのボンドらしい冷徹さを発揮することから。ファンにとっては印象深い作品となっています。
13. 『オクトパシー』(1983年)
【あらすじ】
ボンド(ロジャー・ムーア)は、インドで起きた宝石盗難事件を追い、オクトパシーという女性(モード・アダムス)と出会う。彼女は密輸に絡む謎の組織に関与しており、さらに背後には、東西冷戦を背景にした陰謀が広がっていた。オクトパシーとともにこの危険な世界に挑む。
【感想と見どころ】
ボンドガールと悪役のキャラクターが非常に魅力的です。ストーリーは少しゴージャスすぎる感は否めないものの、後のシリーズに引き継がれるユーモアとアクションが満載。密輸団の追跡中に繰り広げられるカーチェイスはとくに力満点で、壮大なスケールを感じさせます。モード・アダムスのオクトパシー役も魅力的で、彼女の秘密と過去が徐々に明らかになることで、物語に深みが増しています。
14. 『美しき獲物たち』(1985年)
【あらすじ】
ボンド(ロジャー・ムーア)が、ロンドンで発生したコンピュータープログラムを巡るスパイ事件を追う始まり。商業的な陰謀のように思われたが、次第に背後に政府と軍の陰謀が絡む。危険な女性、メイ・リン(タニア・ロバーツ)と出会い、彼女の過去と秘密がボンドに重大な決断を迫る。
【感想と見どころ】
本作はロジャー・ムーアがボンドとして最後に出演した作品であり、シリーズの中でもやや一歩踏み込んだテーマが描かれています。ロジャー・ムーアの演技は軽妙さと冷徹さのバランスが絶妙で、彼が演じるボンドが最後にして最も成熟した姿を見せます。女性キャラクターの描き方が新たな側面を見せ、特にタニア・ロバーツが演じるメイ・リンの強い魅力が印象に残る作品です。
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15. 『リビング・デイライツ』(1987年)
【あらすじ】
ティモシー・ダルトンが初めてボンドを演じた作品。ソ連からの亡命を希望するコスコフ将軍を救出する任務を帯びたボンドは、彼の亡命が偽装工作であることを突き止める。やがてアフガニスタンに潜む武器商人とソ連高官の陰謀を解明し、世界規模の武器取引と戦うことに。コスコフの恋人カーラとのロマンスも展開され、彼女がボンドの重要なパートナーとなる。スリリングなアクションが続く中、ラストは壮大な飛行機上でのバトルが見どころ。
【感想と見どころ】
「リアルでシリアスなスパイ映画」に回帰したと評価される作品。ティモシー・ダルトンのクールで知性的なボンド像は、これまでの華やかさとは異なり、原作小説に忠実とファンに好評。壮大なアクションや緻密なストーリー展開が魅力で、「新たな時代のボンド」としての期待を高めた一作です。
16. 『消されたライセンス』(1989年)
【あらすじ】
ダルトンが再びボンドを演じたハードボイルドな一作。親友のフィリックスが麻薬王サンチェスによって重傷を負わされたことを機に、ボンドは任務を無視して復讐に燃える。ボンドはサンチェスの組織に潜入し、内部分裂を引き起こすことで組織を壊滅させる作戦を展開。砂漠の中での激しいカーチェイスや爆破シーンが続き、最後は壮絶な対決でサンチェスを倒す。復讐の物語ながらも、友情と正義が描かれるストーリー。
【感想と見どころ】
「ボンドシリーズで最もダーク」と評される作品で、個人的な復讐がテーマ。従来の派手なガジェットやミッションから離れた作風に賛否両論があるものの、ダルトンの演技やシリアスなトーンを評価する声が多い。「骨太なスパイアクションを求める人には最高」との感想が寄せられています。
17. 『ゴールデンアイ』(1995年)
【あらすじ】
冷戦終結後初の作品で、ピアース・ブロスナンが初登場。元MI6のエージェントで、ボンドの旧友アレックが敵に回り、秘密兵器「ゴールデンアイ」を使ってロンドンを破壊しようとする。ボンドは、ロシアのハッカー・ナターリアと協力し、アレックの陰謀を阻止するべく立ち向かう。ソ連崩壊後の混乱を背景にしたスリリングなストーリーが展開され、アクションと心理戦が繰り広げられる。
【感想と見どころ】
「ブロスナン版ボンドの最高のスタート」と称される作品で、華やかさと冷徹さを併せ持つ新しいボンド像が好評。ロシアやキューバのロケ地、圧巻のアクション、そしてシリアスなストーリー展開が見どころ。アレック役のショーン・ビーンも印象的で、冷戦時代の終焉を象徴する物語が多くのファンに支持されています。
18. 『トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997年)
【あらすじ】
メディア王エリオット・カーヴァーが、戦争を利用して自社の影響力を拡大しようと画策。彼は中国とイギリスの間に戦争を起こすための策略を巡らせていた。ボンドは中国の女性エージェント・ウェイ・リンとともに、カーヴァーの計画を阻止すべく世界中を飛び回る。クライマックスはカーヴァーのステルス艦で繰り広げられる大規模な戦闘。ボンドとリンのチームプレーが光る。
【感想と見どころ】
「テクノロジーと現代社会」をテーマにした本作は、派手なアクションシーンが魅力。特にカーチェイスやバイクアクションは息を飲む迫力で、終盤の戦闘も見応え抜群。一方で、ストーリーの深みを欠くとの指摘もありますが、ブロスナンの洗練されたボンド像は多くのファンを惹きつけました。
19. 『ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999年)
【あらすじ】
石油王ロバート・キングがMI6本部で暗殺され、その背景を調査するためボンドは彼の娘エレクトラに接触する。ボンドは彼女の警護を務めるが、背後にはテロリストのレナードが関与していることが判明。エレクトラの石油パイプラインを巡る陰謀が浮上し、ボンドは敵の巧妙な罠に立ち向かうことに。最終決戦では潜水艦を舞台に壮絶な戦いが繰り広げられ、真の黒幕が明らかになる。
【感想と見どころ】
「裏切りと復讐」をテーマにした複雑なストーリーが印象的。ソフィー・マルソー演じるエレクトラの二面性が物語を深め、ボンドとの関係性も緊張感を高めています。ブロスナンの演技力が光る一方、ガジェットやアクションも健在で、特に水中シーンやパイプラインでの追跡シーンは必見です。感情とアクションが絶妙に絡み合った作品。
20. 『ダイ・アナザー・デイ』(2002年)
【あらすじ】
北朝鮮での任務中に捕らえられ、1年以上の拷問を受けたボンド。解放後、裏切り者の正体を探るべく、敵のダイヤモンド密輸ルートを追う。その過程で謎の実業家グスタフ・グレーブスと接触し、彼の壮大な陰謀を阻止するためアイスランドや宇宙兵器「イカルス」を巡る戦いに挑む。ハル・ベリー演じるジンクスと共闘しながら、最後は敵の航空機で激しい戦闘を繰り広げる。
【感想と見どころ】
シリーズ40周年を記念した本作は、過去のボンド映画のオマージュが満載。アクションはさらに派手さを増し、CGを多用した斬新な演出が目を引きます。一方で、ストーリーの荒さや現実味の薄さを指摘する声も。とはいえ、ハル・ベリーの魅力や氷上でのカーチェイス、そしてグレーブスの派手な悪役ぶりは、エンターテインメント性を強化しています。
21. 『カジノ・ロワイヤル』(2006年)
【あらすじ】
ダニエル・クレイグが新ボンドとして登場。MI6に昇格したばかりの若いボンドが、国際テロリストの資金源を断つため、カジノでのハイステークス・ポーカーに挑む。そこでボンドは冷酷な資金提供者ル・シッフルと対決しつつ、謎めいた美女ヴェスパー・リンドと惹かれ合う。やがてヴェスパーの裏切りが明らかになり、物語は悲劇的な結末を迎える。
【感想と見どころ】
シリーズのリブート作として高く評価され、「原作小説に忠実なボンド像」が話題に。クレイグの骨太な演技と、ボンドの人間的な弱さが印象的です。アクションシーンだけでなく、ポーカーゲームの緊張感も手に汗握るものがあります。ラストの切なさは、シリーズ屈指の感動的な瞬間。
22. 『慰めの報酬』(2008年)
【あらすじ】
『カジノ・ロワイヤル』の続編として、ヴェスパーを失ったボンドが復讐心に燃えながら巨大組織クアンタムの陰謀に挑む。ボリビアで環境活動家を装うドミニク・グリーンの計画を暴き、水資源を巡る不正を阻止する。途中、元ボリビア諜報員カミーユと出会い、彼女と共に組織を壊滅させるが、最終的に自身の復讐心を克服する。
【感想と見どころ】
「ボンドの内面的な葛藤」を深掘りした作品として評価されていますが、アクション主体で物語の展開がやや急ぎ足との指摘も。一方で、シリーズ初の直接的な続編としての意義や、カミーユの強いキャラクター性が注目されました。ダークなトーンとスピーディーなアクションが特徴的です。
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23. 『スカイフォール』(2012年)
【あらすじ】
MI6が敵対勢力からの攻撃を受け、M(ジュディ・デンチ)が標的にされる。過去のMI6の秘密が暴露される中、ボンドは裏切り者の元エージェント・シルヴァと対決。スコットランドの「スカイフォール」と呼ばれるボンドの生家での決戦が、シリーズ屈指のドラマチックなクライマックスを生む。Mとの絆を描きつつ、ボンド自身の過去にも迫る内容。
【感想と見どころ】
「シリーズ最高傑作」の呼び声が高い作品で、視覚的な美しさと感情的な深さが融合。シルヴァ役のハビエル・バルデムの怪演、アデルのテーマソング、そしてドラマチックな展開が観客を魅了しました。ボンドとMの関係性が感動を呼び、シリーズの新たな方向性を示した重要な作品です。
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24. 『スペクター』(2015年)
【あらすじ】
ボンドは亡きMの遺言で、犯罪組織スペクターの存在を追う。組織のリーダー、フランツ・オーベルハウザー(別名:ブロフェルド)が、これまでのボンドの敵全てに繋がる黒幕だったことが明らかに。スペクター壊滅のため、ボンドはマドレーヌ・スワンと共に世界を駆け巡る。最終的にブロフェルドを捕らえるが、ボンドはMI6を離れる決意をする。
【感想と見どころ】
過去の作品と密接に関連する構成が、長年のファンには嬉しいポイント。しかし、「謎解きが冗長」との批判もある一方、クレイグのボンド像やマドレーヌとの関係性が深く描かれています。特にメキシコでのオープニングのロングテイクは圧巻で、視覚的な美しさと緊張感が見どころです。
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25. 『ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年)
【あらすじ】
ボンドは引退後、ジャマイカで静かな生活を送っていたが、旧友フェリックス・ライターの依頼で危険なミッションに復帰する。DNAを標的にする最新兵器「ヘラクレス」を巡り、新たな敵リューツィファー・サフィンと対峙。過去に恋人だったマドレーヌと再会し、隠された秘密が明らかになる。最終的にボンドは自身を犠牲にして世界を救う、壮絶な結末を迎える。
【感想と見どころ】
ダニエル・クレイグのラスト出演作として感動的な仕上がり。ボンドの人間味や孤独が描かれ、感情的な深みがシリーズ最高峰との声も。アクションはもちろん、ラストの自己犠牲のシーンは多くのファンの心を打ちました。一方、物議を醸す終わり方でもあり、シリーズの新たな方向性が期待されます。
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まとめ
れで007シリーズ全作の簡潔なまとめが完了です!シリーズ全体を通して、進化し続けるボンド像や時代背景に応じたストーリー展開が楽しめます。お気に入りの作品を見返したり、まだ見ていない作品をチェックしてみてください!