英語力が高い人材を企業サイドに斡旋する「転職エージェント」2社の比較レビューです。
数十年の歴史をもつ老舗2社になります。
すでにビジネスパーソンとして十分な実績を持つ人はもちろん、新たなビジネスフィールドで自分を試したい、外資ならではの報酬アップを目指している、国内外でグローバルに活躍したい人は要チェックかと思います。
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外資系企業に転職する際に求められる英語力について
一般的に以下の条件が求められます。
・英語での読み書き、会話(会議、プレゼンテーション、海外出張)が支障なくこなせるレベルが必要。
・TOEICスコアであれば、850-900点以上が目安
転職サービスによって異なってくるのですが、今回紹介した求人でもとくにロバート・ウォルターズはその傾向が強いと思われます。
提供される案件もハイクラスのものが比較的に多いため、それに見合う英語力とスキルが必須になってくるでしょう。
一方のアージス・ジャパンも相応の英語力は求められますが、応募者へのサポートが充実しているので、自信がない人でも安心して登録を進められる面があると思います。
外資系企業に転職する場合は最低限以上の英語力はどこでも求められますので、中級レベルまでの英語力は普段から鍛えておいた方が良いですね。
外資・日系グローバル企業向けの転職エージェント紹介
では記事のタイトルにもなっている「英語力に自信のある人」向けのエージェントを取り上げていきます。
冒頭に述べたように2社が対象になります。
両者ともに数十年の歴史と取引実績をもつ企業で、エージェントとしての信頼性は高くなっています。
一つは外資系、もう一つは日系の企業になるため、採用スタイルや基準はそれぞれ異なってきます。
ご自分のキャリアや実績、英語力とその運用能力を検討したうえで、読後の応募の可否を決めて頂ければと思います。
ロバート・ウォルターズ
概要
1985年に英国ロンドンで設立、日本においては2000年に東京オフィス、2007年に大阪オフィスを設立。
世界有数のグローバル企業をはじめ、ベンチャー企業や中小企業に至るまで、幅広い企業の求人を取り扱っており、専門分野は製造業、IT、金融、小売、ヘルスケア、自動車、エネルギー、化学、オンライン、サプライチェーンなど多岐に渡ります。
国内外問わず数々の賞を受賞しており、日本でも日経新聞やNHKなど様々なメディアにも取り上げられている信頼できるエージェントの一つです。
特徴
全国対応のエージェントですが、関東の求人が9割になっています。
世界有数のグローバル企業をはじめ、ベンチャー企業や中小企業に至るまで、幅広い企業の求人を取り扱っています。
日本語+英語、中国語、韓国語等を使用するグローバル求人がメイン。
企業側の人事との強力なコネクションを活かし、必要な求人情報を応募者に提供してくれるのが強みです。
コンサルタントは全員バイリンガルで、日本語対応も可能ですが、応募者への英語力の要求は高めです。
そのため英語力が十分ではないと判断された場合、登録しても返信すらない場合も少なからずあるようです。
登録時に添付するレジュメは英文仕様のフォームがメインで、掲載求人の多くも英語表記になります。
これらに抵抗感がないかどうかが、ロバート・ウォルターズを利用する上で必要な英語力の一つの目安となります。
とはいえ、ポジションによっては英語力よりもスキルを重視するポジションもあるため、スキルに自信がある人は、まずは履歴書の登録をしてみるのが良いかもしれません。
*以前までロバート・ウォルターズは英語を活かして外資系に特化した転職や、バイリンガル専用の転職エージェントのようなイメージを持たれていましたが、現在は外資系や英語を使った求人に強いことはもちろんのこと、日系企業の求人も多く取り扱っており、英語に自信のない方でも利用できる仕様になっています。
【メリット】
・外資系企業の取り扱いはトップクラス
・高収入/ミドル世代の案件も多数
・企業の人事とコネクトが強く、企業情報に詳しい
・求人紹介のほかにヘッドハンティングもあり
・表立って転職活動をしていない優秀な人材を、グローバルな環境やニッチな求人を持つ企業に紹介することを強みとしている
【デメリット】
・ハイクラス案件が多い分、登録時のハードルが高い
・日系エージェントに比べ、サイトのユーザビリティが少し劣る傾向
【向いている人】
・英語力に問題がない人
・分野で十分なスキルを持つ人
・海外企業の文化に抵抗がない人
【向かない人】
・英語力に自信がない人
・スキルが不十分な人
・急な案件紹介に対応できない人
総評
言語力や専門知識を持つスペシャリスト向けのグローバル求人の紹介を行う人材紹介会社です。
主に関東地域を中心に広範な業界をカバー。
高い求人マッチ度とコンサルタントの質が特徴です。
ヘッドハンティングも行われており、優秀な人材をニッチな企業に紹介するケースもあり。
高いビジネス英語コミュニケーションをもつ人材にとっては、最適解に近い外資エージェントではないでしょうか。
アージス・ジャパン
概要
日本(東京・大阪)とシンガポールに拠点を置く転職エージェントです。
1997年の日本での創業から実に25年以上にも渡って、特に日系グローバル企業と外資系企業への転職支援を行なっています。
リクルートが主催するランキングでも入賞するなど、確固たる転職支援実績もあります(キャリアカーヴァー(リクルート)求職者満足度第1位・グッドエージェントランキング製造業エンジニア部門第1位)
特徴
アージス・ジャパンの強みとしては、コンサルタントが採用企業と応募者の両方を担当しているため、採用背景等の情報をダイレクトに入手することができる点です。
日本人のコンサルタントが中心になることもあり、日本語での対応を望む方には助かる面があるかと思います。
加えて英文レジュメの添削や英語の模擬面接を専任で行う部署もあり、外資系企業への転職を手厚くサポートしてくれる面も応募者には心強いですね。
【メリット】
・コンサルタントの情報の質が高い
・応募者へのサポートが手厚い
・英語力に合わせた職種やポジションを提案してくれる
・ミドル/ハイクラス向けの求人に厳選している
【デメリット】
・紹介件数が少なめ(非公開求人が多い)
・業種の範囲が少し狭い
【向いている人】
・キャリアに自信のある人
・英語力に自信のある人
【向かない人】
・幅広い求人を紹介して欲しい人
総評
アージスジャパンは外資系・日系グローバル企業への転職に特化した人材紹介会社です。
1997年の創業以来、関連企業の採用サポートを行っています。
20年以上にわたる取引実績により、採用サイドとのパイプが他エージェントにはない強みです。
業界ごとに専任のキャリアカウンセラーがキャリアプランを作成し、将来のキャリアゴールに向けたアドバイスも提供されます。
アージスジャパンの求人情報はミドル・ハイクラス向けに厳選されており、公開求人数はやや少なめですが、非公開求人が多いため、他社と比較しても遜色ありません。
また、英語力に応じた職種やポジションの相談が可能であり、英語面接のアドバイスも行っています。
外資系・日系グローバル企業への転職を希望する方にとって、安心してキャリアアップを目指せるパートナーといえます。
比較の結果
両者を比較するとロバート・ウォルターズの応募条件が厳しめかなと思います。
即戦力が当然の外資系ですので、スキルの高低も採用を決める基準になりますから。
その意味で「英語力やスキルに自信のある人」「外資系の経験が長い人」「グローバルな職場環境が水に合う人」が向いていると思います。
アージス・ジャパンはどちらかというと「日本人向け」のサービスになっています。
スキルや英語力にそこまで自信がない人でも、気軽に申し込めるメリットはあるかなと思います。
転職へのサポートも充実しているので、外資系転職が初めてという人は、こちらのエージェントが良いでしょう。
ご自身のスキルや英語力にマッチングしたエージェント選びで転職を成功に導きましょう。