ゴルファーの名言で英語学習シリーズです。
今回はサム・ニード氏です。
スニード氏は1936年のPGAツアーを皮切りに、生涯でPGAツアー通算82勝、マスターズ3勝・全英オープン1勝・全米プロゴルフ3勝を挙げ、通算7勝を獲得しています。
現役生活も長く、シニアツアーで活躍した姿は多くのシニアゴルファーに勇気を与えていました。
2002年に89歳で亡くなりましたが、同年のマスターズで始球式を務めるなど、最後までゴルフ界に貢献し続けています。
今回はそんなサム・ニード氏の名言で英語を学んでいきます。
Check!!大人のスタイル・身だしなみ情報
Check!!洋楽・洋画・ビジネスのための英語学習
*本サイトの記事内に広告が含まれる場合があります
サムニード氏の名言で英語を学ぶ
Of all the hazards, fear is the worst
あらゆる危険の中で、恐怖は最も悪いものだ
「~の中で」はof all~。
「危険」はhazard。
「恐怖」はfear。
「最も悪い」はthe worst。
恐怖はそれを抱いたものの思考や行動を縛ってしまいます。
外の何かによる危険よりも、内なる己の「束縛」こそが最も恐ろしいということ。
一人で戦うスポーツのゴルフにとって、内なる「恐怖」は最も避けるべきものなのかもしれません。
長年「恐怖」と戦ってきて、それを克服してきたスニード氏ならではの深い言葉です。
To be consistently effective, you must put a certain distance between yourself and what happens to you on the golf course. This is not indifference, it's detachment.
一貫して効果的であるためには、ゴルフコースで自分に起こることと自分との間に一定の距離を置く必要があります。これは無関心ではなく、切り離すことです。
「~であるためには」はTo be~。
「一貫して」はconsistently。
「効果的」はeffective。
「~と~の間に一定の距離を置く」はput a certain distance between~and~。
「~に起こること」はwhat happens to~。
「無関心」はindifference。
「切り離す」はdetachment。
最初の言葉の「恐怖」の言葉と通じるものがありますよね。
つまり「感情に流されず、冷静に状況を把握して次の一手を打つ」ことかと思います。
恐怖は感情であり、高揚や喜び、落胆も感情です。
これらに一喜一憂しているようでは、冷静にプレーできないということでしょう。
なかなか普通の人には難しいことですがね。
超一流のプレーヤーだけが到達できる無我の境地なのかもしれません。
Practice puts brains in your muscles.
練習で筋肉に脳を入れる
「練習」はpractice。
「入れる」はput。
「脳」はbrain。
「筋肉」はmuscle。
これは本当に言葉通りに「脳に筋肉を入れる」わけではありません。
練習を重ねることで、小手先のテクニックだけでなく、体の芯までゴルフの動きを叩きこむという表現でしょう。
つまりそれだけスニード氏は猛練習をしたということになりますね。
一流のプロであればあるほど、体と頭にかける負荷は常人のそれではないということがうかがい知れる格言ですよ。
Correct one fault at a time. Concentrate on the one fault you want to overcome.
1つずつ欠点を修正する。克服したい欠点を1つだけ集中的に修正する。
「修正する」はcorrect。
「欠点」はfault。
「一つずつ」はat a time。
「集中する」はconcentrate on~。
「克服する」はovercome。
これはまた「こだわりの言葉」ですね。
徹底した「修正」は絶え間ない自己分析と研鑽によって生まれるものですから、まさにプロ中のプロであるスニード氏の得意とするところだったのかもしれません。
これぞまさに「ザ・ゴルファー」な名言ですね。
The mark of a great player is in his ability to come back. The great champions have all come back from defeat.
偉大な選手の証は、立ち直る能力にある。偉大なチャンピオンは皆、敗北から立ち直っている。
「証」はmark。
「~する能力」はability to~。
「立ち直る」はcome back。
「敗北」はdefeat。
失敗は成功の母、ともいいますが、それと同意義の言葉だと思います。
むしろ成功者は失敗から多くのものを学び、そこからさらに進化を遂げるのかもしれません。
スニード氏も長いゴルファー人生で多くの失敗や敗北を経験してきたことでしょう。
この言葉はまさにそんな氏の人生を示しているのではないでしょうか。
Nobody asked how you looked, just what you shot.
見た目は問われないが、何を打っただけは問われる。
「誰も~しない」はNobidy。
「問う」はask。
「見た目」はhouw you look。
「打つこと」はwhat you shot。
ゴルファーの仕事は「打つ」ことにあります。
打って穴にできるだけ少ない手数で入れること。
この言葉はそれを端的に示していますよね。
むしろ見た目ばかりを気にするゴルファーが増えてきたことに対する皮肉だったのでしょうか?
たとえ見た目が派手でも、しっかち「打つ」ことができれば問題ないのですが・・・
シンプルにゴルフの真髄を表現するスニード氏の真骨頂といえる格言ですね。
まとめ
サム・スニード氏の名言から英語を学んでみました。
どれもふんわりした言葉ではなく、核心をつくシンプルな内容。
英語の構造としても「主張を先にして理由を後に述べる」典型的な流れになっていて、実に骨太だなと感心しました。
氏の本質を見た気になりましたね。
達人は思考も行動もシンプルなもの。
私もスニード氏の「達人」英語とゴルフで多くのものを学び取っていきたいと思います。