洋楽番組で初めて見たポリスのPVが「シンクロニシティ」だった。
確か小学生高学年の頃だっただろうか。
当時聞き始めたばかりの洋楽は、マドンナやマイケルジャクソンなどの、いわゆるポップスが中心だったので、シンクロニシティのような普通のポップスを耳にして、少し毛色の違う楽曲に驚いたのを今でもよく覚えている。
いわゆるビルボード系ヒットチャートとは毛色の異なる、デジタル系サウンドというのか、いや正確には全然違うのだろうが、ボーカルのスティングの声質が「デジタル」に感じてしまったのかもしれない。
あとでウィキを呼んで「レゲエ」の要素を曲に加えていたと知り「そうだったのか!」と軽く衝撃を受けたことも懐かしい。
ロックの枠組みの中に、レゲエの要素を加えるという斬新な音楽性は、ホワイト・レゲエとしばしば呼称される(2ndアルバムの"Reggatta de blanc"とは、White Reggaeの意味である)。
ポリス (バンド) - Wikipedia
そんなポリスは1986年に一端解散。
2007年に再結成し、ワールドツアーを行った。
ツアーファイナルとして、マディソンスクウェアガーデンで、「メッセージ・イン・ア・ボトル」をNYメトロポリタン警察楽団の演奏で歌い上げたとか。
ポリスはこのツアーで370万枚のチケットをさばき、総額3億5800万円を売り上げた。この記録はツアー史上3番目の高額であるという。
スティングはU2のボノと同様に、メッセージ性の強いアーティストとして有名だが、個人的にはこういうスタイルはあまり好きではない。
音楽というのは純粋に人を楽しませるべきものであり、そこに何らかの意図が入っては本来の良さが損なわれるというのが、私の中の見解だ。
ミュージシャンはいわば娯楽を提供するエンターテイナーであって、それ以上、それ以下ではないとも・・・
今の今まで、音楽の力で政治を変えることなどできただろうか?
・・・・ジョン・レノンやビートルズがそれかもしれない。
おっと、いきなり自分の意見の前提が崩れてしまったではないか(笑)
しかし、ありていに言えば、ビートルズ以降、社会を変えるほどの大きな力と影響力を持ったミュージシャンは出て来ていないと思う。
それも果たして自然発生ものだったのか、それとも何らかの意図を持ってなされていたことなのか、そのあたりは語れば尽きることはないと思うので、このへんで逃げるようにしてキーボードから指を離したいと思う。