オーストラリアが生んだ世紀のモンスター・ロック・レジェンド、AC/DCの最新作「Black Ice」からのシングルカット。
1973年に結成されて以来、37年間、洋楽ファンなら誰でも知っているAC/DCは、その圧倒的かつ偉大なマンネリズムで世界のロックファンのみならず、数多くの同業者のミュージシャンたちを魅了してきた。
アルバム総売り上げ数はアメリカだけで7100万枚、全世界のアルバム総売り上げは2億枚以上というから、ほんとうに凄まじいバンドなのである。
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AC/DCとの出会い
バンド名の由来は、電化製品の裏側に書かれていた「AC/DC」からきているらしく、いかにもお茶目なアンガスの考えそうなことだと思った。(実はギター担当のヤング兄弟の姉が、大音量で演奏していた彼らを掃除機の喧しさに例えて名付けたものだとか)
ぼくが彼らに興味を持ったのは実はかなり最近のことで、ロバート・ダウニーjr主演の『アイアンマン』で、彼らの代表曲「back in black」を聞いてから。
荒野を走る車の中で流れる重量級の低音と対照的なハイトーンボーカル。
すぐに魅了された僕は、まずは代表作「Back in Black」を借りて聞き、次いで新作「Balck ice」を買った。
予想にたがわない素晴らしいできばえ。
マンネリもここまでくれば、巨大な「サザエさん」だ。
欧米では絶大な人気を誇る一方で、我が日本では彼らの武骨なバンドスタイルが理解されてないと聞くが、それは少々違うと思う。
オーストラリアやアメリカの広大な原野の中でこそ、彼らの奏でるブラストロケンローが映えるのだ。映画を見てすぐに直感した。
2005年公開の「スクール・オブ・ロック」で主演しているジャック・ブラックが、劇中の音楽と自らの衣装にAC/DCを取り入れたのは有名な話だ。
【スクール・オブ・ロック】ジャック・ブラックは真のロック信者である!
彼の芸名Jack BlackのBlackも、ひょっとしたら「Back in Black」をフューチャリングしたのかも知れないな^^
マルコム・ヤングの引退(2014年に追記)
2014年4月にギターのマルコム・ヤングが病気のため、バンドを引退するという衝撃のニュースが走った。10月1日には病名が公開されたようだ。
『Sydney Morning Herald』紙は、マルコムは現在、シドニー郊外にある介護施設に入っており、「マルコムに会い、部屋を出て1分後に戻ったとすると、彼はあなたが誰か覚えていないだろう。短期記憶を完全に喪失している」との関係者の話を伝えていた。
なんとも残念な知らせ。
マルコムといえば、AC/DCの楽曲やらバンド内の調整やらでバンドの屋台骨、いや、バンドそのものと言っても良い存在だったはず。
大河ドラマ風に言えば、表面に立つ豊臣秀吉と陰で兄を支える豊臣秀長のような関係だった。
その彼が引退とは・・・しかも認知症だなんて・・・
年齢から言うと、まだ60越えくらいなので早すぎる気がするのだ。
音楽活動はムリにしても、少なくとも病気だけは少しでも回復して、早く元気な姿を見せてほしいと思う。
アクセル・ローズがAC/DCのボーカリストに(2016年に追記)
ガンズアンドローゼズが長年の確執を越えてアクセル、ダフ、スラッシュのクラシカルメンバーを中心に再結成し、ワールドツアーに出ることになった。
それだけでも大きな話題だが、さらにそのガンズのツアーの合間を縫って、アクセルがAC/DCのツアーで代役ボーカルに出るという奇跡が!
アクセルローズ、AC/DCのボーカルになる!
これはメインボーカルのブライアンが、難聴を患ってしまったための緊急的措置であり、あくまで代役であるという。
ただブライアンの病気の具合がどうなるのか分からないので、ツアーのごとにバンドはボーカルを新たに立てなければならないというアクシデントに見舞われたようだ。
この措置に対し、バンドを解雇された元ドラマーのフィルが不満を述べているという。
ガンズアンドローゼズ、AC/DC、それぞれのライブ映像を全世界に公開!!
あんなのはAC/DCじゃない!とアクセルのボーカルを見て述べたらしいが、まあ長年バンドの音楽をリズム面で支えてきたドラマーからすれば、フロントマンでありバンドの顔であるボーカルが完全に変わってしまうことの意味を危惧したのだろうと思う。
しかしこれはバンドを仕切るリーダーのアンガスが決定したことなので、もはや誰も何も言うことはできまい。
なにせ兄の専横を抑えることができる唯一無二のマルコムが、表舞台から去って行ってしまったのだから・・・
とはいえ、アクセル好きの自分的には全く問題ないので、これからもツアーごとに代役をしてもらうとひそかに嬉しゅうございます。
マルコム・ヤング氏、死去の報(2017年11月19日)
マルコムが亡くなったというニュースが入った。
AC/DC創設者マルコム・ヤングさん死去 弟も悲しみ - シネマトゥデイ
このブログ、この記事でAC/DCのことを書いて以来、7年経過し、さらにマルコムが病に倒れてバンドからの脱退を表明したことを追記してから3年経過した今日、ついに悲しい報を再び記すことになってしまった。
残された弟のアンガスにとって、長年バンドを共に作り上げ、けん引してきたマルコムの喪失は計り知れないほどのショックに違いない。
さらに彼らの実兄であり、バンドのプロデューサーを務めたジョージ・ヤング氏も今年の10月に(2017年)亡くなっていたという。
一挙に2人の兄を喪ったアンガスの哀しみは誰にも推し量ることなどできないだろう。
ただただ言葉がない。
心からの哀悼の意を・・・