ホワイトスネイクのデイヴィッド・カヴァデールが、ディープパープル時代の「Stormbringer」をフルカバーした動画を発表、それについて語ったインタビューで男前すぎる発言をかましにかましてくれた。
『Classic Rock』誌のインタビューで、「Stormbringer」のニュー・ヴァージョンをYouTubeで公開したとき“過度な反応”があったのに気付いたかと問われたカヴァーデイルは、こう答えた。「ああ、もちろん。でも、このアルバムの注文の数見たかい?俺はこれまで、批判する連中のために音楽を作ったことはない。もし誰かが癌を治す方法を発明したとしても、文句を言う奴らは現れるだろう。俺の人生に、文句言いや否定者が入り込むスペースはない」
「連中は俺のアルバムを買わない。コンサートのチケットを買わない。気にする必要があるか? あいつらは多分、家にこもって母親が払うWi-Fi使っているだけだろ。俺はあいつらからは何の恩恵も受けちゃいない。そういう意見は俺にとって何の意味もない。俺はものすごくビューティフルなホーム・スタジオからこのインタビューに答えている。湖を見下ろす家だ。俺は63歳で、世界ツアーをやればチケットが飛ぶように売れる…。あいつらに勝ち目はない。どれだけ嫌おうが無駄だ。
「俺は信念なくして何かをリリースすることはない。すごく成功した後、俺の人生は自分の好きなことをやろうって時期に来たんだ。ある道化が、オンラインで“カヴァーデイルは干し上がったに違いない”って書いていた。そうか、お前は人生で何やったって言うんだ? 俺は40年で1億枚以上のレコード売って、数えきれないほどのロックンロール・アンセムを作ってきた。どうしたら、お前が俺を批判できるんだ?
全文どれをとっても、カヴァーデイルの自信あふれた「俺様節」が毛穴という毛穴から飛び出している感があるが、太字部分はとくに信頼と実績を長年のキャリアによって積み重ねてきた男の肖像という不敵な雰囲気が漂っているようで、読んでいて思わず「ははーっ、おっしゃるとおりで」と、批判したわけでもないのにひれ伏してしまったほどだ。
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パープル時代とホワイトスネイク以後
カヴァーデイルは長い歴史を持つディープパープルの(現在も活動中!)の第3期メンバーとして加入し、その艶のあるボーカルで多くのファンを魅了したが、1976年にバンドを巡るゴタゴタが原因で脱退。
その後ソロ活動を続け、77年にホワイトスネイクを結成した。私がホワイトスネイクの楽曲と出会ったのは、1987年リリースのアルバム「ホワイトスネイク」からのシングルカット「ヒア・アイゴー・アゲイン」だ。
このアルバムはバンド史上最も成功したアルバムとなり、セールスだけでなく、アルバムのとしての完成度もロック史に残るほどのものとなったほど。
そして今回の新作。
パープル時代の名曲をホワイトスネイク仕立てで完成させた、カヴァーデイル渾身の一枚!
その中でも今回のカバーソング「Stormbringer」は最高にロッキンな歌声を披露してくれているのである!(声の伸びがすさまじい!)
しかし一方で、かつてカヴァーデイルが在籍した当時のアルバムをカバーすることに少なくない人間が批判していることもいう。
だが熱き男、カヴァーデイルはそんな横槍にも決して屈しない。
その雄たけびが冒頭のインタビュー発言なのである。
それを私なりに訳してみると、
てなことである。
マクドナルドのバイトのくだりは、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で、ディカプリオ扮する主人公のジョーダンが社員にはっぱをかけるときによく使ったフレーズなんだけど、カヴァーデイルの男前発言はまさにそんなニュアンスをバンバン感じてやまない。
最後に
そんな男前カヴァーデイル氏の率いるホワイトスネイクのニューアルバム「the purple album」は、日本盤が4月29日世界先行リリースの模様。
日本ツアーも10月20日から行なうようなので、ファンの方は早速チェッキィラアーウト!
Whitesnake - Stormbringer (Official Video) (The Purple Album / New Studio Album / 2015)