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伝説の女性ロックバンド【ヴィクセン】復活!「Live Fire」レビュー!

2019年3月10日

1980年代後半にシーンに登場して人気を博した女性ロックバンド「ヴィクセン」の新譜の紹介です。

その名も「LIVE FIRE」。

2018年7月にリリースされたライブアルバムで、後半には新曲も収録されています。

2017年にシカゴのアルカーダシアターで行われたバンドのライブからの12曲と、新曲「You Ought to Know By Now」とアコースティックバージョンの「Edge of a Broken Heart」の2曲の構成の模様。

昨年に加入したMusic unlimitedで聞いてみた感想とバンドの近況などを紹介していこうと思います。

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「Live Fire」の感想(Amazon Music Unlimitedによる視聴)

アルバムを最初に見つけたのはアマゾンの「ヴィクセン」検索の結果から。

ブログのアクセスでヴィクセンの記事が上がっていたので「ん?何かあったのかな?」と思い、新譜の可能性を信じて開いてみると、こちらが出てきたという感じです。

紛れもなくヴィクセンのニューアルバム。

「おおおおお!」と盛り上がりましたよ^^

なにせここ10年くらいはバンド情報がご無沙汰でしたから。

見た感じはライブアルバムっぽいので、今までのまとめ版かなと思いましたが、よくよく情報を見てみると「新曲が収録」とあったので「これは捨て置けん!」となり、早速購入しようと思ったわけです。

ただ今回はCDでの購入ではなく、昨年末に加入したばかりのAmazon Music Unlimitedでの無料視聴になります。

月額980円で6,500万曲が聞き放題のサービスの中にこの新譜が入ってたので、これはラッキー!ということになりましてな^^

ちなみに以下がアルバムに収録の全曲です(14曲)

ではそれぞれの曲をレビューしていきましょう!

1.Rev it up

同名のセカンドアルバム(1990)から。ボーカルのジャネットのハスキーな声がたまらないロックな一曲になってます。オリジナルアルバムでも一曲目からのナンバーだっただけに、惹きつけ力は十分な楽曲ですね。

2.How much love

セカンドアルバムからの一曲。オリジナルアルバムと同様に2曲目にきているナンバーになります。ロックなスタートから途中でパワーバラードに変調する、そこはかとない哀愁感がたまりません。基本は力強いロックバラードですね。

3.One night Alone

ファーストアルバム「Vixen」からの一曲。ここで初めてボーカルのジャネットのMCが少し聞けます。流れるような爽やかなロック・ロードソングといった感じで、懐かしい80年代の時代を感じさせる一曲になっています。

4.Cryin'

同じくファーストアルバムからの一曲。ヴィクセンを代表するパワーバラードの一つで、私も80年代当時は「エッジ・オブ・ブロークンハート」と並んで、  この曲で彼女らのファンになりました。この曲を聞いてると、当時好きだった女の子のことを思い出す、個人的にも思い出深い曲です。曲の初めに「今日はライブアルバムの収録になってるの!みんな盛り上がってね!」とジャネットのMCが入っています。

5.Meet the band

バンドの紹介のMC部分です。曲名に入っているのに驚きました(こんな曲あったかな?と調べましたよ笑)

6.Rock me

ファーストアルバムからの一曲。ジャネットのハスキーなロックボイスと、サビ部分のロックミー!というバンドメンバーのコーラスが最高に格好いいロックナンバーです。途中で入る変調気味なギターの挿入で曲の雰囲気が変わるのも好きなパートですね。

7.Streets in paradise

セカンドからのナンバー。セカンドは高校時代によく聞いてましたが、その中でもこの曲は一番好きなタイプでした。疾走感溢れる序盤から中盤にかけての流れと、サビ部分のコーラスとボーカルの掛け合いパートが最高に格好良い「ヴィクセン」な一曲。

8.I don't need no doctor

オリジナルアルバムでは収録のなかったナンバーです。ボーカルもジャネットからベースのシェア・ロスに代わっているので、たぶん何かのカバーだと思われます。少しパンキッシュな曲になっていて、ドクターと叫ぶ辺りになんとなくレミー・キルスターの「ドクターアリバイ」を思い出してしまいました(スラッシュとの共同曲)。ボーカルが変わる際に「彼女はなんでもできるのよ」とジャネットが紹介していたのが可愛かったです。

9.Love is a killer

セカンドアルバムからの一曲。冒頭で「数年前に創立メンバーのジャンが癌で亡くなったわ。全ての曲に彼女との思い出が詰まっている」的なMCをジャネットが語っていました。この曲で彼女のことを紹介するのは、曲に込められた「愛は人を殺すのよ」という歌詞に重ね合わせたのでしょうか。愛の哀しさを歌った珠玉のパワーバラードです。

10.Love made me

ファーストからの一曲。オリジナルではあまり印象に残っていなかった一曲でもあります。キーボードの規則的な旋律が80年代を感じさせる懐メロ風のバラードナンバーです。

11.Big brother

オリジナルアルバムでは収録されていなかった一曲です。これも何かのカバーでしょうか?少しヘビメタ風のパワーソングで、ジャネットのハスキーで力強い声がハマっています。サビ部分を聞いていると、なぜかミスタービッグを思い出してしまうのは私だけでしょうか?

12.Edge of a broken herat

ファーストからの一曲。ヴィクセンを世に送り出した最大のヒット曲です。ソリッドなギターイントロとジャネットの語るようなボーカルと、サビ部分に至るまでのボーカル&コーラスのドラマティックな盛り上がりが最高にカッコいいナンバーです。ビデオクリップもバンドの魅力を存分に表現していました。ヴィクセンといえばこの一曲。

13.You ought to know by now

スタジオ収録バージョンのナンバーです。2019年にリリースされるニューアルバムに収録される一曲になるのでしょうか?ジャネットの絞り出すようなハスキーボイスがたまらなく魅力的で、サビ部分のコーラスも女性ロックソングの美しさと華やかさを存分に表現してくれています。(少しデフ・レパードをイメージしてしまいました)

14.Edge of a broken heart(アコースティックバージョン)

ボーカルとコーラス、ピアノとアコギで構成された一曲です。秋から冬にかけての落ち葉が舞う散歩道をイメージさせるシックな一曲になっています。

以上が「Live Fire」に収録された曲のレビューでした。

次にバンドの近況を見てみましょう。

ヴィクセンの近況について

ジャン・クエムネンドによって結成されたヴィクセンは、88年のデビュー以来、解散や再結成などの紆余曲折を経ながらも、2013年にオリジナルメンバーでの再スタートが期待されますが、その直前にジャンが癌で亡くなるという悲劇に見舞われた・・ということを9年前の記事で触れました。

【ヴィクセン】最強の女性ロックバンド「Vixen」は永遠に不滅です

その後、残りの3人のメンバーはジャンの遺志を継ぐことを決め、新たなギタリストであるジーナ・スタイルを迎えて活動を再開したとのこと。

しかし2017年にはジーナが脱退し、その後釜にブリット・ライトニング(元JADED)が加入、2019年1月にはボーカルのジャネットが脱退を表明します。

その間も新譜のレコーディング制作は継続し、1月22日にはローレイン・ルイスが新ボーカルとして加入が決定、2月9日にはフロリダのクリアウォーターでライブを開いたところが、知る限りの現在のバンドの近況です。(参照元: Vixen (band) - Wikipedia

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創設以来のオリジナルメンバーとしては、ドラムのロキシー、ベースのシェアのみになってしまいましたが、2017年に若手で美人のブリットをギターに迎え、2019年には女性ロックバンド「フェミン・フェタール」のボーカル、ローレインを新たに迎えたラインナップで、久しぶりのスタジオ・ニューアルバムの制作に臨むといった感じになりますね。

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ローレイン・ルイス

今回のライブアルバムに収録された新曲「You ought to know by now」のMVもバンドのyoutube公式チャンネルに上がっていて、ジャネットが在籍していた昨年の映像を見ることができます。


VIXEN "YOU OUGHT TO KNOW"

創設メンバーの一人であるジャネットは今回2度目の脱退となり、今後その唯一無二のハスキーボイスが聞けなくなると思うと、少し寂しい気になります。

ただヴィクセンというバンドは従来ジャンの存在感が非常に大きかったのですが、その死去以降は、ドラムのロキシーが主導権を握っているような印象を受けるので、今後はバンドの方向は彼女が決めるのではないのかなとも思います。(同じく創設メンバーの一人であるベースのシェアは、他にもプロジェクトを抱えているようなので)

まとめ

久しぶりのヴィクセン新譜「Live Fire」の感想レビュー、如何だったでしょうか?

ジャネットの声は全盛期と比べると衰えは感じますが、声のメリハリや、かすれがかった中音域の音程など「おおお!」と思わせる引き込まれ感はまだまだ健在なので、十分に楽しんで聞くことができると思います。

残念ながら彼女はこの1月でバンドを脱退したので、今後は代わりに加入したローレインのハスキーボイスに期待したいところですね。

自分が10代を過ごした80後半~90年代初頭を代表するバンドが今なお活躍し、多くの人の支持を得ていることは、80's洋楽好きとしてはたまらないことです。

ぜひ今年中に新譜を完成させてほしいですし、可能であれば来日も期待したいですね。

女性ロックバンドの代表格として、これからもコンスタンスにアルバムをリリースし、ライブもガンガン続けていって欲しいと思います。

【ヴィクセン】最強の女性ロックバンド「Vixen」は永遠に不滅です

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