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感動と興奮の「グレイテスト・ショーマン」サウンドトラック・レビュー!

2018年4月18日

映画を鑑賞してから約一か月が経った。

感動冷めやらぬ帰宅後すぐにレビュー記事を書いたが、あのときの気持ちは未だに続いている。

【グレイテストショーマン・ネタバレ】劇場鑑賞!夢と希望に満ちた2時間強だった!

鑑賞の翌日にもサントラをアマゾンのデジタル版を購入した。

もちろん、今でもほぼ毎日聞いているというハマりぶりだ。

いったいこのアルバムのどこにどんな魅力があるのか?

というよりも、初めから最後まですべての曲に映画の魅力が詰め込まれた、名サウンドトラックというべきか?

聞けば聞くほどあのときの興奮と感動が甦るからたまらない。

まさに至極の一枚。

まさに通勤通学の友。

まさに元気を与えてくれる「ファイト一発!」なグレイトフルチューンズ。

仕事で出張するときなど、道中疲れる時があるのだが、このアルバムを聞いていると不思議とやる気と希望に満ちてくるからもう手放せない。

ということで!

サウンドトラックレビューといきましょうかな!

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「グレイテスト・ショーマン」サウンドトラック鑑賞レビュー

1. The Greatest Show

序盤を飾る派手な一曲。不穏な雰囲気から始まる掛け声と足踏みは、これから始まる最高にエキサイティングで興奮に包まれたショーの幕開けにふさわしい。

ジャックマンの力強く伸びのある歌声が、映画の中で団員を率いてクールに踊る頼もしい姿をすぐに思い出させてくれて心震えた。

途中から変わるザック・エフロンの 若々しい力強さに満ちた歌声も、ジャックマンに負けず劣らずエキサイティングだ。

何よりコーラスが素晴らしい一曲。

2. A Million Dreams

貧しい子供時代の主人公バーナムと、後に妻となる娘時代のチャリティーが出会い、小さな恋を育む序盤から始まり、成人してチャリティーを妻に迎えたバーナムとその家族がともに明るい未来を夢見て踊り、歌う一曲。子役の声と成人したバーナム(ヒュー・ジャックマン)の声が移り変わる節がすごく印象的だ。

映画では妻チャリティーとバーナムが新居の屋上で華麗に踊るシーンも心に残る。

洗濯物のシーツの間をひらりひらりと交わしながら舞う二人を見ていると、なぜか洗濯剤「ボールド」のCMを思い出してしまった(笑)

3. A Million Dreams (Reprise)

娘たちとバーナムが奏でる優しい一曲。

屋上で影絵を見せるバーナムと娘たちのシーンだったと思う。

希望に満ちていて、優しいけれども前向きにさせてくれる音楽が心に光をともさせてくれます。

4. Come Alive

サーカスの仲間となる変わり者たちを集めて「さあ、飛び出そう!」と意気揚々と踊りだすバーナム一派の希望と躍動感を描いた一曲。

それまで不遇な境遇だったものたちが、バーナムの目に留まって次々にリクルートされていくシーンは、感動とともにかなり見ものだった。

映画の中の団員たちと同様に、明るい旋律と鼓動のようなリズムが元気を与えてくれる一曲だ。

5. The Other Side

バーナムがサーカス団の新たな集客(上流階級に入り込む)ために白羽の矢を立てた若き劇作家のフィリップを引き入れるときのミュージカルシーン。

「新しい世界で自分を試してみないか?」「今のままでいい」「ずっとゲージの中に閉じこもっているつもりかい?外にはエキサイティングな世界が君を待っているんだぜ?」「お断りだね。僕はゲージの中で十分満足さ」

そんなやり取りをバーのカウンターで歌いながら折衝していくシーンは、二人のキレのあるパワフルなダンスと相まってかなり見ごたえがあった。

サントラ版で歌だけを聞いてみても、映画のシーンが思い出せるし、伸びのある深い声と若々しく力強い二人の歌声にも聞き入ってしまうから、実はけっこう名曲かもしれない。

5. Never Enough

北欧の歌姫ジェニー・リンドが奏でる魅惑の一曲。バーナムに誘われ、一緒にアメリカ、ヨーロッパ公演を回るリンドが舞台の上で見せた神々しすぎるパフォーマンスは、この映画の中でも1,2を争う名シーンだ。

実際の歌は別の歌手が歌っているのだが、やはりレベッカ・ファーガソンの女神のような容貌があったからこその一曲だと思う。

*声入れした実際の歌手の動画

youtu.be

6. This Is Me

サーカス団員の一人ルッツが激しく歌う激情の一曲。団員たちを見捨てるように上流階級に取り入るバーナムに失望しつつも、やはり自分たちにはこれしかないんだと心を決めて、世間の偏見に立ち向かっていく魂の鼓動を歌と踊りに込めたシーンは、まさにこの映画そのものを体現していると思う。

心がくじけそうになったときに聞くと元気になる一曲。

7. Rewrite The Stars

ゼンデーヤの力強くも嫋やかな美声と、エフロンの若さに満ちたパワーボイスとのデュエットが秀逸な一曲。

映画ではサーカス団員のアン(ゼンデーヤ)に一目ぼれしてしまったフィリップ(エフロン)が愛を告白するも、好意をもちつつも、住む世界が異なるために先に進めないと断るアンとの交わらない恋心を描いたシーンである。

輪を使った二人のダンスに目を奪われたシークエンスであり、叶うことのない恋心の切なさに胸が締め付けられる場面。

秘かに一番好きな曲かもしれない。(この歌をサントラの中で一番好きだというファンも多いようだ)

8. Tightrope

成功を夢見て家を空けることが多くなった夫バーナムに不安と悲しみを覚える妻チャリティーの奏でるソロソング。

貧しくてもいい、家族が一緒にいられる幸せだけがあれば・・そんな思いと裏腹に、夫バーナムは幼いころの劣等感(貧困と上流階級に見下げられてきた経験)のため、前に進むことだけを考えるのだ。

しかしその果てにあったのは・・・

この後はサントラの最後になる曲につながるのだが、ここではチャリティーが感じる寂しさ、悲しさ、切なさを明るいメロディーとほんの少し哀愁が混じった彼女自身の歌声で表現している。

映画のシーンと併せて聴くと胸にしみる一曲。

10. Never Enough (Reprise)

歌姫ジェニー・リンドの奏でる一曲。Repriseというのは、アルバムの中で前に収録された曲を最後のほうに再び登場させる意味で、コンセプトアルバムのような統一感を醸し出すために使われる手法だそう(by ヤフー知恵袋)。

このアルバムでは前半の「A Million Dreams」とこの「Never Enough」がそれに当たる。

正直、いまいち意味がよく分からないのだが(笑)、好きな曲は2回聞けるのは嬉しいので、それはそれでよしとしよう。

11. From Now On

ジェニー・リンドと組んだ興業が失敗し、サーカス劇場も放火のために消失、リンドとのスキャンダルで愛想をつかした妻には娘を連れて家を出ていかれるという、まさに人生のどん底状態にあったバーナムが「これからは違う!」と心を入れ替えた歌。

これだけいうとなんだか調子の良い流れのように思えるが、もちろん映画の中ではこの部分を感動の方向にもっていかせるドラマティックな仕掛けが多々ある。

この歌の背景になるバーナムの新たな一歩を踏み出すことを決意したバーのシーンでは、団員たちとの掛け合いとダンス、妻を取り戻すために故郷の街に戻るシーンがとても心打たれるので、ぜひとも曲と併せて作品もご覧頂きたい。

まとめ

心に残る映画のワンシーンが歌を聴くだけで頭の中で再生するサウンドトラック。

この「グレイテスト・ショーマン」は、世に出ている多くのサントラの中でも、特に感動と興奮がそのままリアルに耳の中で甦るタイプの名盤だ。

感性に訴えるミュージカル映画というカテゴリのためもあるだろうが、やはり演技者の熱演と映像美、何より共感を呼ぶ物語性こそが、この作品を他に圧倒するライブ感の極みに立たせていると感じた。

ここ数年聞いたサントラの中で最も心に響いた作品だった。

サントラとしても聞きごたえあり、映画を見た後であれば、作品の世界観に再び浸るもよし。

年齢、性別問わず、誰にもお薦めしたい「絶品」のアルバムです。

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