
2年ぶりのスターウォーズ最新シリーズ2作目「最後のジェダイ」。
昨晩レイトショーで観てきました。
ウィークエンドということもあってか、普段なら空いているレイトショー上映の劇場が満員御礼の状態。
「さすがは期待作・・」と感嘆しつつ、上映が始まり
「A long time ago in a galaxy・・・」のロゴとともに物語は始まりました。
そしてその先には・・・
*本サイトの記事内に広告が含まれる場合があります
注意!激ネタバレありの「最後のジェダイ」レビュー
はっきり言いましょう。
今作は想像以上に「突っ込みどころ満載」の作品でした。
見どころもあり、心奪われるシーンもあって、すべてにおいてダメダメだったとはいえませんが、総じていえば「ぬるい」の一言に尽きます。
なにが突っ込みどころが多いか、ぬるいのかというと、前作「フォースの覚醒」からうすうす感じていたことなのですが、配役も含め、ストーリー展開に無理やり感が強すぎるのですよ。
ルークを訪ねたレイの修行を描くシーンが適当だったこと、短期間しか修行していないはずのレイがカイロ・レンとタメを張るほどにフォースの使い手になること、カイロ・レンの超能力ばりのフォーステレパシー能力でレイに接触することや、スノークのあの結果・・・そして何よりもレイアでさえも「フォースの導きで死地から生還する」というでたらめさ!
結局、皆が皆「フォースのインフレ化」に手を貸してしまい、まるでアベンジャーズかお前らは!という「スーパーヒーロータイム」な展開が繰り広げられるわけですよ。
しかしそういうくだりはまだ我慢できます。
だってフォースは無限だから。
生命と生命をつなぐ「見えない力」なのだから、一見不可能に見えることも実は可能なのかもしれません。
しかしそれをも凌ぐ恐るべき「無理やり感」が作品には存在したのです。
フォースのインフレ化ですら、どうしても越えられない「無茶な設定」の壁・・・
その壁とは「新シリーズの新キャラクター」たちである
「ポー」「フィン」「ローズ」
の3人です。
彼らの
「その役柄、必要か?」「そういう演技いらんだろ?」
に始まって
「その作戦なんの意味があったの?」「その戦いはどうつながるの?」
でヒートアップし、ついには
「お前らの存在自体が無茶ぶりなんだよ!怒」
的な怒りのコメントを書かせるに至ったラスト付近の驚愕のキスシーンには、きっと多くの観客の度肝が抜かれたことでしょう。(別の意味で)
詳しい怒りの内容は次章の各キャラのレビューに書いていますが、まあこの3人、とくにフィンとローズはひどかった。この2人が映画をダメにしたと思えるくらいに。
この2人が出ているシーンがなくてもストーリー上、何の問題もないですし、むしろ出てこないほうがリラックスして楽しむことができた。
というか、この二人(特にローズ)のためにスターウォーズの新作が作られたような気すらしてきます。
ローズよお前は!マーケティングのためか?それとも政治的な意図が?
ネットで散見するだけなので、どこまで真実なのか分かりませんが、スターウォーズはアジアで人気がないらしく、そのための客引き用のキャスティングというのが、このローズ役の天童よしみ似のアジア系の女優さんの起用になったのでは?という話も語られています。
彼女は中国系に見られがちですが、実はベトナム系の移民で、この新作に出るまではほとんど無名だったようで、監督曰く「誰でもない無名の人間が活躍できる役柄」というコンセプトのもとに起用を決めたとか。
まあそれはそれでいいのですが、それならもっと画面映えする無名女優を雇えとか、せめて演技をもう少しマシにしろとか、この二人を演出する脚本がひどすぎるだろうという声も多いですね。
ここからはあくまで私の考えになるのですが、スターウォーズがアジアで人気がないのは、単にストーリーがアジア人受けしないという以上に、独裁国家が目立つ地域のために「民主主義」「反乱軍」が物語のテーマ・主軸になるスターウォーズシリーズは、政権の安定のために流行ってもらっては困るという当局の思惑も関係しているのかもしれないということ。
特にアジアの巨大国家である中国。
巨大なアジア市場で作品をヒットさせて、映画とその関連グッズでバンバン儲けたいアメリカの興行側からすれば、そうした思想上の縛りをかけてビジネスをコントロールしようとする独裁国家の存在は非常に疎ましい以上の何物でもないでしょう。(実際に外国資本の厳しい規制( 外資に関する規制)と言論統制がある( 中国改革派論客がSNS断筆))
その16億人という市場規模の巨大さから、金儲けをするために不必要な法律や政治体制を覆したいと、ひそかに願う資本家勢力が何かを画策しても不思議ではありません。
実際に帝国主義時代真っ只中の19世紀で、巨大な中国市場めがけて欧米帝国主義が殺到し、イギリスが戦争を吹っ掛けて屈服させて清国(当時の中国の国家)に屈辱的な条約を結ばせ、自国に超有利なビジネス契約を結ばせまくった経緯がありますから。(その結果をみた幕末の志士たちが、清国の二の舞になることを恐れて、明治維新を決行したといわれています)
今の時代はさすがに戦争を吹っ掛けることはないでしょうが、代わりの手段で市場の完全開放を狙う手立てはあるぞと。
現在のトランプ政権が「アメリカ第一主義」を掲げて中国やロシアを批判するのも(米国家安全保障戦略「中露は修正主義国家」)、自国の雇用問題や安全保障への脅威という理由以外にも、そうした金持ち連中の思惑が働いているということも十分にあり得ます。
その一つが映画を使った宣伝活動で、スターウォーズもその一つであると。
起用したアジア系の女優が中国と南シナ海の領有権問題で対立しているベトナムからの移民の子弟というのも、なにか非常に意味ありげな気もしますしね。
中国資本であれば、単純に中国系の女優を使えばいいことですから。
映画産業のキャスティングも、そうした国家の世界戦略に乗る形で動いているのかもしれません。
というか、スターウォーズの設定自体が「独裁vs民主主義」なのですから、映画そのものが強烈なメッセージとして政治工作の宣伝活動に使われても不思議ではないですね。
そうだとすれば、少なくとも私の中では、SWが中国で流行らない理由ははっきりしているような気がしてきます。
しかし!
だからといって、ローズの配役は許すことはできません。
映画は映画。
作品の質を落とすキャスティングは、たとえ万が一にも、国家戦略の働きがあったとしても、スターウォーズファンとして認めるわけにはいかないのです!
ローズ、フィンよ!私の貴重な時間を返すのだ!!(詳しい怒りの内容は次章「各キャラの設定と評価」でどうぞ)
しかしルークは最高だった!
やはり今回の「最後のジェダイ」ではルークの存在感は圧倒的でした。
ラストには男の生き様すら感じましたし、かつての作品でクワイ・ガン・ジンやヨーダ、オビ・ワン・ケノービらが体現した「フォースとの一体化」レベルにまで到達することができたと。
あの流れは本当に感動して、涙すら流しそうになりましたから。
ルークがいるからこそ、スターウォーズ8という3部作最後につなげる継ぎ目の作品が「光りあるもの」になった。そう感じます。
まとめ
全体的には「ちょっとなあ」という出来栄えだった今作。
劇場帰りの観客の声の中にも「いまいちだったね」というのを結構聞きましたね。
その具体的な理由は、上記のレビューの中に全て詰めこみましたが、総じて製作サイドや投資元を含めた、もろもろの「大人の事情」が見え隠れしてるような、そんな感じでしょう。
とはいえ!
やはりルークが登場してきたときは心が震えましたし、彼がカイロレンを亡き者にしようとした回想シーンの迫力も心迫るものがありました。
ほかにもヨーダの出現や最後の師弟対決も、旧3部作のオマージュを含め、往年のファンを唸らせる素晴らしいシーンはいくつもあったと思います。
そう考えると、やはり私のようなタイプは、ジェダイやフォースにまつわる戦いや英雄譚、歴史のくだりに心惹かれるのだなと。
そうしたくだりに興味を抱かなかったり、単にSFを見たいと思う層、または女性の活躍や恋愛ものを楽しみにしている層、子供連れの家族で観に来ている層を取り込むには、私が批判したような描写を入れざるを得なかったのかもしれませんね。
時代は変化するものに微笑む。
映画といえども、その法則は当てはまると思います。
そういう意味で、スターウォーズは今後も生き続ける、長い長い作品になることは確かなのかもしません。(それでもローズはいらん!)

