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【ガンズ・アンド・ローゼズ】「BURRN!」の来日特集記念レビュー

2017年3月5日

メタル系雑誌(こう呼んで正しいのだろうか)「バーン!」の4月号が発売されたとの情報を得たので、早速昨日本屋に買いに行きました。

普段は買わない雑誌をなぜ買いに行ったかというと、それはもちろんガンズ来日公演の特集が組まれているからです。

ツイッターでフォローさせてもらっているガンズファンの方が写真付きで購入した旨を挙げられていたので、「おおお!これは自分も!」と猛ダッシュで一駅向こうの本屋までゲットしにいったという話でございます。(あとで家の近くの本屋に売っていたことが判明し、どっと疲れが出た涙)

というか、ガンズくらいの超大物バンドとなると、当然来日公演の特集は各洋楽系メディアが特集を組むのは目に見えていたので、用事で本屋に行くたびに常に目は光らせていたのですよ。

しかし2月になってもなかなかその素振りが見えなかったので、これは別冊で売られるパターンかなと思っていたら、やっぱりバーン!が出してくれました。

バーン!といえば、私が小学校の頃に初めて洋楽を聞き始めたときから、当時の関西ローカル洋楽情報番組「POPベティハウス」の合間に流れるCMで宣伝していた時からの付き合いです。(別に何をしたわけでもありませんが)

バーン!というパープルの原曲のとともに雑誌の紹介が華々しく流されたあのCMは、30年以上たった今でもよく覚えているくらいインパクト大でしたね。

そんな歴史あるバーン!が特集を組んだのだから、さぞかし中身の濃いライブレポートになってるはずだ!しかもきっとバンドメンバーのインタビューもあるに違いないぜ!という期待に胸を膨らませながら、レジで購入を済ませ(もちろん立ち読みで事前に確認することなしに)、自宅に帰ってじっくり眺めることにしました。

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雑誌の中のガンズメンバーたち

扉写真にでかでかと掲載されたクラシカルガンズのメインメンバー、ダフ、アクセル、スラッシュ。

心なしかスラッシュの顎ひげに白いものが混じっているのが見えますが、これも彼がそれなりに年を重ねて身も心も熟してきた何よりの証拠でしょう。いわば熟スラッシュです。(略して熟スラ)

ダフの顔も90年当時とは比べ物にならないほどに精悍になり、皺さえも野生の証明という感じがして実に男らしいです。

そしてアクセルですが、これまたふっくらとした頬がいかにも福福しく、肌のノリも最高でコラーゲンたっぷりとってるんだろうなうふふという女子力高めなルックスになっておるようでして。

よくアクセルは太りすぎだという声を耳にすることがありますが、オペラ歌手でも肉があったほうが声域が広がるという話を聞いたことがあるので、むしろあえてそういう体形を維持している感すらありますね。

だいたいがガンズの歌というのは、かなり声帯に無理な負担をかけるトーンで構成されていることが多いと思うので、アクセルの苦労は大変なものがあると思うんですよ。

彼の地声はインタビューで聞く限りはかなりジェントルな低音のようなので、ここからあの悪魔声を出すためには相当なパワーとか気合が必要な感じはしますね。素人考えながら。

特に年を取って声の幅が若い頃ほどには伸びないでしょうから(周辺筋肉の衰え等により)、それを補うために身体をふっくらふわふわに仕上げる必要があるのではないか!と以前から密かに踏んでいたわけですがな。

まあ真実のほどは分かりませんが、とにかく表紙からすでにこのような妄想をあれこれと勝手に展開させるほど、この3人のスリーショットというのは蠱惑的でイマジナブルなものであることはこれ間違いありません。

ツアーレポートの感想と増田勇一さん情報への衝撃!

序盤から88年のガンズ初来日の思い出から、その数年後の東京公演のライブ体験まで自身の思い出を語られた執筆者さん。

その後バーンの社員となるも、21世紀のガンズのライブに行ったのは手弁当だったという悲哀に満ちたレポのくだりも面白く、おそらく同世代か少し年上の方っぽい時代の共感性に引き込まれて、よりレポートに気持ちを入れて読むことができました。

自分が行った大阪ライブのくだりになると、これは自分自身が実際に会場で感じたことだから(⇒ガンズ・アンド・ローゼズ来日公演レビュー!「京セラドーム大阪」ライブ観戦レポート!)、プロはどういう目で見てるのだ!という思いもあり、ぐぐいと目に力を込めて読み進めていったのですが、あにはからんや(あまりこのフレーズの意味をよく分からず使ってます)当日のアクセルの声の調子はいまいちで、しかもスラッシュとの関係も微妙に距離が空いていたという衝撃の裏事情が明らかに。

「そ、そうだったのか・・」

自分的にはけっこう満足できたライブでメンバー同士の仲も良さそうに見えたのだけど、そうなのか、何年間も何度も彼らのライブに足を運んでるプロの目から見れば、その違いは一目瞭然だったのか・・・

とはいえ

アクセル自身が終始ご機嫌だったというのは、以後のどの来日ライブでも共通している事実らしく、これには一番ホッとしてますし、ファンとしても嬉しく思うポイントでもありますね。

その後も神戸、横浜、埼玉2公演と来日公演の全日程のレポが展開されていて、非常に濃密な内容になっておりました。

もちろん使われている写真もプロショットなので鮮明なことこの上なく、これらの写真を見れるだけでも雑誌を買ったかいがあったなあと実感しましたね。

著作権の関係もあるので、記事の内容や写真をここで全て公開するわけにはいきませんが、せめて一枚だけ、一枚だけお許しくださらんか!と渾身の願いを東京方面に向けて念じながら、記事無しの出だしの見開きワンショットだけアップさせてくださいませ。

どうですか、このアクセルの勇姿とやらは。

まさに一時代を築いたカリスマ。

まさにロック界のセミロングなライオンキング。

数年前のデブリンと化したアクセル写真と比べれば随分と引き締まったご様子で、多少は肉付きはよいものの、そこはかとない中年男の色気と迫力、そしてスターのオーラが出ているのが見えないでしょうか?いや僕には見えます、心の目で。

しかしいいですね、やっぱりプロの写真は。

デジカメとかスマホでは出せない画素数の細かさがありますよ。

ほかにもスラッシュとかダフの写真はもちろん、ベビーメタル、マン・ウィズ・ザ・ミッションのショットもあって、少ないながらもかなり見ごたえがありました。

そしてインタビュー記事ですが・・・・

これがなかったんです。残念ながら。

ライターの方も書かれてますが、来日中の取材は一切拒否だったとか。

ソロ時代のスラッシュとは何度もインタビューをされていたそうですが、そのスラッシュですらダメ出しだったというようですから、いかにガンズというバンドがバンドメンバー以外の意思で動いている一企業体であるかということが見て取れるかと思いますね。(あくまで個人的印象です)

とはいえ、メンバー特にアクセルは日本のファンに好意的だったようで、有名な「welcome back to japangle」の旗の一件や、猫の帽子をかぶって照れ笑いした一幕など、ステージでは終始ご機嫌に対応してくれていたのが、過去のツアーと比較しても破格のような気がします。

そしてもう一つの増田勇一氏の記事。

元MUSIC LIFE編集長であり、ガンズ専門(?)のライターさんとしては日本有数の存在である氏の、バンドの今回の来日公演への思いや、バンドメンバーのちょっとしたこぼれ話など、簡単なエッセイ形式で綴られていて、かなり面白かったです。

とくに「こぼれ話」のほうは「ええっ!アクセルがそんなところに!?」とか「スラッシュそんなことしてたのかよ!」「ダフもあれが好きだったんだ・・」みたいな小話が軽く載せられているので、写真とこちらを読むだけでもこの本を買った価値があると自分的には思いましたね。

ベビーメタルを媒介としたバンドの人間関係のくだりなんかも「さもありなん」という感じで、これも彼らの歴史を追い続けてきた氏ならではのガンズ愛が成せるものということで、短いながら読後感の満足感もなかなかのものでした。

最後に

バーン!以外にガンズ特集を組んでる洋楽系雑誌はないのだろうかと色々見回りしたが、自分の見る限りではこの一誌だけの模様。(たぶん)

昔あったポップギアとかミュージックライフとかは今はもう存在しないので、洋楽雑誌自体が時代の流れに沿わないのでしょうか?

今はネットで色々見れますしね。

そんな中でバーン!はただ一誌「ガンズガンズガンズ!」と気焔を吐き続けております。

まさに伝統の一冊ですよ、この雑誌は。

本当に久しぶりにこの雑誌を見ましたし、しかも購入したのは今回が初めて(!)、さらに肝心のガンズの記事がライブレポと増田勇一氏のエッセイだけという、一冊丸ごとガンズ特集を密かに期待していたファンとしては少々気の抜ける結果でしたが、不思議と後悔の念はありません。なぜだろう?

それはたぶん、内容が濃かったから。

しかもガンズそのものがメディア露出が少ないがための希少性というのもあるでしょう。

やっぱりスターは届かぬ美しい花であるべきなのだよ・・と訳知り顔で雑誌をパタンと閉じた後は、もちろんガンズ来日公演の動画をこれから立て続けに5本見ることにします。

ありがとうバーン。

そしてありがとう、ガンズアンドローゼズ。

またの来日をお待ちしておりますえ。

-ガンズ・アンド・ローゼズ

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