1977年発表のアルバム「Simple Dreams」からのシングルカット。
先日、友人とファミリーレストランで食事をしていたときに、この曲が有線放送で流れていたことが今日の記事チョイスのきっかけとなりました。
全般的に明るいカントリーフォークロック調のナンバーなのですが、オープニングと途中に入る小気味のよいギターのリフが、この曲を他の凡百のアメリカントラディッショナルナンバーと一線を画させているような気がします。
Linda Ronstadt - "It's So Easy" (Official Music Video)
このギターリフがなければ、そのとき飲んでいた私のコーヒーカップを持つ手を止めさせなかったでしょうし、むしろオリビア・ニュートンジョンの二番煎じと勝手に断じていたかもしれません。
ボーカルのリンダは若いころから活躍していたカントリーフォークシンガーらしく、彼女のバックバンドのメンバーとして集められたドン・ヘンリーとグレン・フライ、バーニー・レドン、ランディ・マイズナーが、後にイーグルスとして独立したほど、実力のあるバンドによってサポートされていたようですね。
男女関係もそれなりに派手だったようで、ローリングストーンズのミックジャガーとも浮名を流したよう。ストーンズの代表曲の一つである「ダイスを転がせ(Tumbling Dice )」もリンダのことを歌ったとして有名です。
The Rolling Stones - Tumbling Dice (Live) - OFFICIAL
2013年、パーキンソン病を患ったために歌手活動からの引退を発表。
同年9月には、自伝『Simple Dreams』を出版したようです。
現在はまだ洋書版でしか見られないのですが、アメリカの国民的歌手として様々な逸話を残す彼女のこと。
ぜひとも翻訳版で過去から現在までのあれこれを知りたいものですね。