1966年「The Dealer」からの一曲。
同年にラリー・コリエル、リチャード・デイビス、アーニー・ロウレンンスらとニューバンドを結成した。
1955年の「Chico Hamilton Trio」から始まったキャリアが、2011年の「Revelation」の現在まで続いているというのだから、実に息の長いミュージシャンである。
なんといっても今年(2012年)で91才であり、90を越えてなおドラムを叩き続けるその根性はまさに「太鼓爺い」の名に恥じないあっぱれなものだ。
・・・といいたいところだが、実はこの記事を編集しようと彼のことを再び調べていたら(2014年1月現在)、去年の秋に亡くなっていたことが分かった。2013年の11月25日に老衰のため自宅で亡くなっていたという。享年92才だった。
伝説的ジャズ・ドラマーのチコ・ハミルトンが92歳で死去 - TOWER RECORDS ONLINE
タワーレコード・オンラインによると、2013年10月には長年のパートナーであるユーフォリア・アンサンブルとのアルバム『Inquiring Minds』(2014年初頭に発売予定)を録音していたらしく、まさに死の直前までドラムのスティックを握っていたということなのだろう。
耳に優しくソフトなFor mods onlyを聞き、心地良いリズムゆっくりと時が流れていく感覚。
まるでこのまま軽い探偵小説でも読みながら、コーヒー片手に明け方の読書としけこみたい・・・
そんな気持ちにさせてくれたハミルトンのドラミング・・・・
それが聞けないことになるとは、なんとも残念で仕方がないと思う。
最近このブログの過去記事編集のためにアーティストの最新情報をチェックしていたのだけれども、一人のブログ記事アーティストが亡くなっていることを知って、とても驚くと同時に「時代が変わっていくんだなあ・・」と記事の書き換えを行いながら、しみじみ感じ入ってしまった。
心からのご冥福をお祈り申し上げます。