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タランティーノの傑作「パルプ・フィクション」サントラのベスト!

2012年11月17日

言わずと知れたあのクェンティン・タランティーノ監督の名を世界に知らしめたギャング映画「パルプ・フィクション」(1994)のサントラである。

1991年ごろ「レザボア・ドッグス」で一部映画マニアの間で有名になっていた監督だが、この作品ではカンヌ映画祭のパルム・ドームに浴されたことで、その名がワールドワイドなものになっていった。

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ジョン・トラボルタがカッコいい!

そしてなんといっても、この作品で最も注目を浴びたのは、あのサタデーナイトフィーバーでブレイクしたジョン・トラボルタだろう。

「ベイビー・トーク」などでそれなりにキャリアを積んでいたようだが、あまりパッとせず、そのまま懐かしの俳優さんとして消えていくのかと思われていた矢先、この作品でかつての栄光を再び取り戻すのだ。

パルプ・フィクションでトラボルタは「サタデー~」を彷彿とさせるダンスの名手ぶりを見せるなど、観客の興をそそる演出で座席を沸かせ、かといって体型はおっさんデブながら、そのクールなギャング振りで女性のハートをかっちりとつかんだわけである。
映画の中で特に好きなのが、冒頭のサミュエル・ジャクソンン演じる同僚ジュールスとの会話だ。(詳しいセリフは以下の映画レビューで)

>>クエンティン・タランティーノのクールなギャング映画と言えば「パルプ・フィクション」

オランダに行ってドラッグを合法的にきめた話や、フランスではハンバーガーを「ロワイヤル・デ・チーズ」と呼んだり、フレンチフライにマヨネーズをかけることに突っ込んだりと、映画全般に渡って繰り広げられるタランティー節ともいえる、無駄話のエンターテイメントが無性にお洒落に感じられるのである。

それでいて殺風景なほどに淡々と展開する暴力シーンは、北野武監督作品と通ずるような気がする。

それでいてただのヤクザ映画になりきらない要素の一つが、「音楽」だろう。

クールでお洒落な音楽がてんこもり!

タランティーノ監督自らがチョイスしたというサンドトラックの数々は、一枚のCDとなって発売されたほど多彩で幅を持つ。

特に今日紹介する「ジャングル・ブギ」は先ほどのフレンンチフライうんぬんのシーンと相まって、非常にオサレーな雰囲気をスクリーン上に醸し出す絶大な力を発揮したのだ。

私は公開当時にこの映画を2回見たわけだが、その後ビデオやDVDでも幾度となく閲覧してもなお、劇中に挿入されているサウンドトラックを聞き飽きることはなかった。

この曲と双璧を成すベストチューンは、ブルース・ウィルス演ずるボクサー崩れのブッチが、街の顔役マーセラスを車で轢いてしまうあたりに流される、スタットラー・ブラザーズの「フラワーズ・オン・ザ・ウォール」だろう。

殺伐とした事件の前に流れる曲としてはあまりにもお気楽なナンバーは、昔懐かしのアメリカアニメ彷彿とさせて何気にほほえましい。

その後に展開する恐ろしいあれこれとは、あまりにもギャップがありすぎるところも高得点だ。

まとめ

映画評なのか、サントラ評なのかだんだん分からなくなってきた今日の渾然一体とした記事なのでありますが、とにかくこの映画は描写、配役、台詞、音楽共にすごくお洒落だと思うので、未見の人はぜひぜひ見て頂きたい。

基本的にはチンピラ映画なのではあるけれども、ただのチンピラ映画では終わらせないオサレな何かが、2時間ぴったりと詰まっていると思う。

ぜひともお試しあれ。

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